◎国内大学―QS大学ランキングにおいて順位低下:アジア
AsiaNet 56728
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国内大学―QS大学ランキングにおいて順位低下:アジア
本日www.TopUniversities.comにて発表
2014年5月13日ロンドン: 今年度のQS大学ランキングにおいて、日本は昨年ランク入りした20校のうちわずか3校が順位を上げ、13校はランクを落す結果となった。
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QS大学ランキングアジア圏版が開始された2009年度は3位にランクしたのに対し、今年度東京大学はランクを一つ下げ調査開始以来最低となる10位に落ち込んだ。京都大学は二ランク落ち込み12位、反して大阪大学は二ランク上昇の13位となった。
下がり幅は全校とも4ランク以内に留まるものの、日本の大学の上位10校のうち7校が順位を低下。九州大学が昨年より四ランク下がり24位に落ち込み、アジア圏内の大学では上位20に日本からは昨年より1校少ない7校がランクインという結果となった。
QS 大学ランキングにおいて上位10位に入った国内大学:
2014年度 アジア圏
2014 2013 大学
順位 順位
10 9 東京大学
12 10 京都大学
13 15 大阪大学
15 13 東京工業大学
18= 17 東北大学
20 18 名古屋大学
23 24 北海道大学
24 20 九州大学
34 34 筑波大学
35 32 慶應義塾大学
(C) QS Quacquarelli Symonds 2004-2014 www.TopUniversities.com - All rights reserved
シンガポール国立大学(NUS)がQSランキング開始以来初となる首位にランクイン。韓国のKAISTが香港大学を抜かし6位から2位へ上昇、昨年度首位の香港科技大学は5位へランクを下げた。
QS 大学ランキング: 2014年度アジア圏- 上位10校
2014 2013 大学 国
順位 順位
1 2 シンガポール国立大学(NUS) シンガポール
2 6 KAIST -(旧称:韓国科学技術院) 韓国
3 2 香港大学(HKU) 香港
4 4 ソウル大学校 (SNU) 韓国
5 1 香港科技大学 (HKUST) 香港
6 7 香港中文大学 (CUHK) 香港
7 10 南洋理工大学 (NTU) シンガポール
8 5 北京大学 中国
9 7 浦項工科大学校 (POSTECH) 韓国
10 9 東京大学 日本
(C) QS Quacquarelli Symonds 2004-2014
To view the complete ranking visit www.TopUniversities.com
QSリサーチ部長のベン・ソーター氏は以下のコメントを発表しました。「低下程度は小さいものの、日本の大学の低調傾向はここ3-4年の特徴となっている。経済危機の余波により、シンガポール、韓国、香港、中国といった国勢と同様の向上が難しいように思われる。」
アジア圏内の他国が大規模な投資を開始したのと同時期に、日本では2007年度から続く教育機関の資金削減と2012年の公的給与削減が大きな影響を及ぼしている(注1)。 NUS と NTUは科学、テクノロジー、イノベーションの向上を目的とした政府の政策により161億ドルの融資があり、また韓国ではOECD(注2) 内最高基準でもある国内GDPの3.6%を研究・発展に費やしている。
シンガポール国立大学の成果は、三ランク上昇し7位についた南洋理工大学の影響も少なくない。KAISTの功績もソウル大学校(4位)、浦項工科大学校(9位)といった韓国内の大学の影響を少なからず受けている。
ソーター氏は続けて「今回のランキングは香港や日本といったこれまでの優勢陣の衰退と共に、アジア圏内でのシンガポールや韓国勢の上昇を浮き彫りにした。」と述べました。また「シンガポール国立大学、KAIST共に政府の多大なる融資を受けているだけでなく、英語での授業が国際性を高める強い要因となっている」
また2020 年(注3)までに留学生数をこれまでの倍である30万人に増員するという大きな挑戦にも注目である。日本の大学上位20位中19校が昨年と比べ留学生数が減少、いずれもランキング上位40位には入らなかった。
(注1)リンク
(注2)リンク
(注3)リンク
編集者への補足
QS クアクアレリ・シモンズ社
QSは1990年より世界の一流企業と教育ネットワークの先駆者としての位置を確立してきました。QSの主要事業であるQS世界大学ランキングは世界中の有望な学生と大学とを結びつける新しい架橋を提供していています。
QS世界大学ランキング: アジア圏
QS世界大学ランキング: アジア圏は2009年に始まり、以来下記のクライテリアを基にアジア圏大学ランキング上位300位を発表しています。
クライテリア
学術評判 30%
企業評判 10%
生徒・教員数の比率 20%
教員の出版数 15%
引用数 15%
国際性 5%
留学生(受け入れ) 2.5%
留学生() 2.5%
2014年度のQS大学ランキング:アジア圏 は以下の調査を基にしています。
学術調査
アジア圏内学術者回答数: 8,259
アジア圏内大学に精通な国際学術者回答数: 35,111
合計: 43,370
企業・雇用者調査
アジア圏内雇用者回答数: 4,658
アジア圏内大学に精通な雇用者回答数: 3,345
合計: 8,003
第6版2014年度のQS大学ランキング:アジア圏は、491校の大学を対象、18カ国474校がランク入り、300位まで発表されました。
国・地域 上位50 上位 上位 上位 合計
51-100 101-200 201- 300
バングラデシュ - - 1 - 1
ブルネイ - - 1 1
中国本土 9 13 25 26 73
香港 6 1 7
インド 2 6 5 4 17
インドネシア - 1 3 5 9
日本 13 8 30 17 68
韓国 9 10 12 15 46
マカオ - - - 1 1
マレーシア 1 4 2 11 18
パキスタン - - 5 5 10
フィリピン - 1 3 1 5
シンガポール 2 - - - 2
スリランカ - - - 1 1
台湾 6 6 5 11 28
タイ 2 1 5 2 10
ベトナム - - 2 1 3
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