日立製作所 交通システム社がPTC PLMソリューションを導入しグローバル開発を変革

開発プロセスの自動化、製品イノベーションの加速、納期の20%短縮を実現

【2013年12月11日】PTC(本社:米国マサチューセッツ州、Nasdaq: PTC、社長兼CEO:ジェームス・E・へプルマン)の日本法人であるPTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑原 宏昭)は、本日、株式会社日立製作所 交通システム社(本社:東京都千代田区、社長:中山 洋、以下、日立製作所)が、鉄道車両設計・製造事業全体にわたるグローバル開発の統合エンタープライズプラットフォームとして実績のあるPTC Windchill(R)をベースとするPTC グローバル製品開発ソリューションを選定したことを発表しました。日本における唯一の総合鉄道システムインテグレータである日立製作所は、鉄道車両、運行管理、信号システム、鉄道設備の設計、製造、保守サービスを提供しています。同社の戦略的方向性とPTCソリューションが合致したことで、製品開発イノベーションと激化するグローバル競争の中での事業の成功が推進されることになります。

英国の都市間高速鉄道計画(IEP:Intercity Express Programme)向けに600両の車両の製造と20年を大幅に上回る期間の保守事業を受注した後、日立製作所は現地生産を実現すべく、拠点を英国に建設することに決定しました。同社は、新拠点におけるイノベーションや品質目標達成を目指す上で、すべての製品データを可視化する統合システムを実現する世界最高水準のPLMソリューションが必要であることを認識しました。さらに、受注生産型の鉄道車両の開発に対応できるような、昔ながらの技術を有する熟練工を社外に求めることは困難であり、開発プロセスを自動化し、製造環境を改善する必要性がより大きくなりました。

また、設計チームは2次元、3次元のツールが混在するマルチCAD環境での作業において異なるCADデータを柔軟に管理できる幅広い機能を持つシステムも必要としており、さらに、設計BOM(部品表)、製造BOMを管理する機能も求められていました。

PTCソリューションの導入によりBOM情報の精度が向上したことで、製造現場における日々の作業量の可視化が実現され、部品の在庫量や部材の調達プロセスが最適化されました。日立製作所の製造部門ではより精緻な計画が立てられるようになり、部品の発注から車両完成までの生産リードタイムを20%短縮しました。CIMdata社長のピーター・ビレロ(Peter Bilello)氏は「PTC Windchillは、BOM、製品構成情報、様々な異種CADデータの管理を改善するだけでなく、複数の開発拠点にわたり作業の自動化を実現するインテリジェントなワークフロー機能を提供することで、最高レベルの品質と一貫性を実現し、製品やプロセスのイノベーションの継続的な推進を確実なものにしています」と述べています。

日立製作所は、顧客要件に柔軟に対応するため、様々な鉄道車両の構成バリエーション管理におけるPTCソリューションの適用範囲を拡大しました。また、PTCソリューションの定着化がさらに進むことで、設計者の作業負荷が大幅に低減することを見込んでおり、さらに、英国の都市間高速鉄道計画(IEP)の中心に拡張性の高いPTCソリューションを適用することで、製造プロセスとコスト管理の精度を向上させる計画を立てています。

日立製作所 交通システム社 笠戸事業所 業務改革推進室 主任技師 角廣 崇氏は「生産体系の見直しと同時に、生産プロセスの自動化・省力化を支援してくれる仕組みが必要であると判断しました。製品開発プラットフォームの中心として導入したPTC グローバル製品開発ソリューションにより、各種CADデータを単一のリポジトリに保存管理でき、作業フローの改善や業務プロセスの自動化が可能になりました」と述べています。

PTC PLMセグメント ディビジョナルゼネラルマネージャーのマーク・ホッジス(Mark Hodges)は「業務プロセスの改善は、開発やサービスをサポートし、最終的に事業の成功を実現する上で極めて重要な要素になります。日立製作所におけるイノベーションの推進、製品開発プロセス全体にわたる効率化の実現、最終的には競争優位性を高める支援において、PTCが日立製作所とさらなる関係を構築できたことを喜ばしく思います」と述べています。


<関連情報>
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- PTC PLM ソリューション(ウェブサイト)
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- PTC グローバル製品開発ソリューション(ウェブサイト)
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【日立製作所について】
日立製作所は、東京に本拠を置く有数のグローバルエレクトロニクス企業で、約326,000名の従業員を有しています。インフラシステム、情報・通信システム、発電システム、建設機械、高機能素材・部品、自動車システム等の社会イノベーション事業に重点的に取り組んでいます。Webサイト: リンク

【PTCについて】
PTC(本社:マサチューセッツ州、Nasdaq: PTC)は、製造業における継続的な製品とサービスの優位性(Product and Service Advantage)の実現を可能にします。PTCのテクノロジーソリューションは、構想、設計から調達、サービスまで、製品ライフサイクル全体にわたり、お客様の製品の開発とサービスの変革を促進します。1985年に設立されたPTCは、世界各国に6,000名以上の従業員を有し、グローバル規模で分散化し急速に変化する製造業界に携わる27,000社を超える顧客企業を支援しています。

【PTCジャパンについて】
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)、サプライチェーン マネジメント (SCM)、サービス ライフサイクル管理 (SLM) の各テクノロジーソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。全社に渡り製品イノベーションへの貢献を可能にする新しい設計ソフトウェアファミリーの PTC Creo、製品データ管理/製品開発コラボレーション/製品分析・品質ライフサイクル管理の PTC Windchill、ソフトウェア要件管理/変更・構成管理/テスト管理/実装管理のPTC Integrity、ダイナミック・パブリッシング・システムの PTC Arbortext、技術情報/サービスナレッジ管理/補修部品管理/保証・契約管理/フィールドサービス管理/サービス物流管理のPTC Servigistics、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える PTC Mathcad といった革新的なソフトウェア製品、および製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。1992年3月設立。国内4事業拠点。Webサイト:リンク


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* PTCの社名、ロゴマークおよびWindchill、Creo、Integrity、Arbortext、Servigistics、MathcadなどすべてのPTC製品の名称およびロゴマークは、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

以上

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