イラクの石油・天然ガス開発技術者を対象としたイラク研修を開講

JOGMEC 2013年10月08日 19時01分
From Digital PR Platform


 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、9月14日(土)から10月2日(水)の期間で、平成25年度産油国技術者研修等事業(イラク研修)「Design and Operation of Waste Water Treatment for Oil & Gas Industry コース」を開講しました。本コースは、2008年6月に日本とイラク共和国の両政府が合意して実施することとなったイラク500人研修※の実施プログラムの一環として実施されたものです。これまでにJOGMECが招聘したイラクからの研修生は、本コースの20名を含め、累計1,555名に達しています。

 2008年6月、日本・イラク両政府はイラク復興の鍵となる同国の石油・天然ガス分野の発展に向けた協力の一環として、同国技術者を対象とした研修を実施することで合意しました。その中で、「日本側は、2009年から2013年までの5年間で毎年約100人のイラクの石油・天然ガス開発事業に従事する技術者に対して研修を行う」こととなりました。本事業は、両国間で石油等の分野における人的交流の深化および技術移転を通じた関係強化を目的とし、将来の我が国企業によるイラクでの上流権益獲得に向けた基盤を構築するものと位置付けられます。

 「Design and Operation of Waste Water Treatment for Oil & Gas Industry コース」は、石油・天然ガスの開発と既存施設の復旧に取り組むイラクの技術者が、廃水処理及び水処理に関わる技術を習得することを目的としています。また、技術の習得のみならず、日本の文化や社会などを紹介し、日本をより深く理解し、将来にわたる日本の理解者を増やすことも目的としています。

 イラクは、3,000万人超の人口を抱え、人口増加率も2%を超えており、ビジネス市場として世界中の注目を集めています。一方、1980年代以降の度重なる戦争および経済制裁などにより、経済の基盤となるインフラ設備の老朽化等はいまだ深刻であり、膨大な復興ニーズを抱えています。復興のためには、世界有数の埋蔵量を誇る石油・天然ガスの開発と既存施設の復旧、さらには関連産業の育成が不可欠です。

 JOGMECは本事業を通じ、イラクの経済・社会復興に寄与し、我が国とイラクとの将来にわたる人的友好・協力関係の強化及び石油・天然ガスの大消費国としての責務である石油等開発促進のための技術の向上に貢献してまいります。



■ コース概要

1)名称
平成25年度産油国技術者研修等事業(イラク研修)
「Design and Operation of Waste Water Treatment for Oil & Gas Industry コース」

2)実施期間
9月14日(土)~10月2日(水)(3週間)

3)対象
イラクの政府機関、国営石油会社等に属し、石油・天然ガス開発事業に従事する技術者(20名)


※ イラク500人研修の経緯等
 2005年12月、日本・イラク両政府は石油・天然ガス分野において両国の協力関係を推進していく共同声明にて、「日本側は2006年から2年間でイラクからの約1,000人規模の石油・天然ガス開発事業に従事する技術者について、日本で研修をさせる」ことで合意した。これを「イラク1,000人研修」という。イラク側は、本研修事業が将来の石油産業において基礎となるべき人材の供給に大きな成果を挙げたことを歓迎し、2008年6月の再合意で「イラク500人研修」が決まった。なお、本年度はこの研修の最終年となっている。


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JOGMECが実施するイラク研修の様子は、駐日イラク共和国大使館のホームページにも掲載されています。ご参照ください。
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