◎パンダ保護訴え香港から世界ツアー始まる パンダ大使が各地のパンダを訪問
AsiaNet 54036
共同JBN 0960 (2013.8.26)
【香港2013年8月23日新華=共同JBN】香港で23日、世界パンダ保護ツアー(Global Panda Conservation Tour)が開始されるにあたり、このツアーの組織団体とパンダ大使がそろって、パンダをはじめとする絶滅危惧種の保護活動を一段と強化するように訴えた。
この催しの主催者である成都ジャイアントパンダ繁殖育成研究基地(成都パンダ基地)はツアー開始に当たって声明を出し、パンダ保護は生物多様性保全の一環であると指摘、「パンダの保護は、パンダが中国の宝だからと言うだけではなく、その生息地域が中国の生物多様性のホットスポットだからでもある。パンダとその生息地を保護することによって、その地域の他の動物および植物も保全することができる」と述べた。
香港の海洋公園で開かれた記者会見で、世界116万人の候補者から選ばれた3人のパンダ大使(パンバサダー)の一人、チェン・インロン氏は、パンダの保護がパンバサダーだけの役割ではないとして「だれもがパンダや野生生物の保護に加わってほしい」と語った。
中国を最も象徴する動物パンダの大使を選考するキャンペーンは2012年9月に開始され、中国からチェン氏、フランスからジェローム・プイエ氏、米国からメリッサ・カッツ氏の3人がパンダ大使に選ばれた。
この催しの主催者の一つである新華社のジュ・メンジュン・アジア太平洋支局長は、今回のツアーが平和のためのツアーでもあるとして「香港から始まるこのツアーは、中国から世界に対して平和希求の声と協調的理念を届けるものとなるように期待している」と語った。
3人のパンダ大使は、香港、シンガポール、ワシントン、アトランタ、パリ、エディンバラを含め現在パンダのいる世界の都市を巡回する予定。
3人は香港海洋公園内のパンダビレッジに4頭のパンダを訪れ、見学者にパンダ保護の重要性を訴えた。
中国東部江西省から観光に来ていたヘ・ジアンミン氏は、イベントのポスターにサインした後、「みんなでパンダとその生息環境を守るため行動すべきだと思う。そうでなければ、将来の世代はこのかわいい動物をテレビで見るだけになってしまう」と述べた。
香港にいる4頭のパンダ、An AnとJia Jia、Ying YingとLe Leは、中国復帰2周年、10周年にそれぞれペアで香港市へ贈られた。
パンダもしくはジャイアントパンダは中国の固有種で、世界で最も絶滅が危惧されている種の一つである。野生のパンダは約1600頭で、中国西部四川省の山地に生息しており、300頭以上が動物園などで飼育されている。
ソース:Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding
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