ロボットクリエイター高橋智隆氏によるFabCafeイベントにオートデスクとストラタシスが3Dデータ作成と3Dプリントで協力

オートデスク株式会社と株式会社ストラタシス・ジャパンは、去る2月22日(金)に東京・渋谷「FabCafe」で開催されたイベント「DIWO Lab.」に共同参加して、講師のロボットクリエイター高橋智隆氏による最先端のツールを使ったデジタルファブリケーションに協力しました。オートデスクは「Autodesk 123D Catch」などを使用した3Dデータ作成を支援、ストラタシスはモデルデータの3Dプリンタ出力をサポートしました。

高橋氏はこれまで多くのロボットを世に送り出してきました。「EVOLTA」(パナソニック株式会社)や「Robi」(株式会社デアゴスティーニ・ジャパンから発売中)などのように、洗練されたデザイン性と高い運動性を併せ持った、それでいて愛くるしい表情が印象に残るヒューマノイドロボットを皆さんも目にしたことがあるでしょう。同氏は量産までのほとんど全ての製作工程を手作りで、しかも一人で行っています。手書きのスケッチでデザインを起こし、設計図面を書かずに木材を削って型を作成、そして真空成型で部品を制作。部品は削りと磨きで完成させ、ロボットを組み立てるというのが、これまで多くの制作で用いられた作業工程です。動作を司るプログラミングはコンピュータを使用しますが、これらをすべてご自身の手で行ってきたのだそうです。

それでも顔の左右を対称にしたり、量産発注する際などに共有できる設計データが存在しないことから苦労をすることもあったとのこと。そんな同氏が今回のイベントで3Dデータの作成と3Dプリントに取り組みました。

123D Catchを使った3Dデータ作成とストラタシス社3Dプリンタ出力までの流れ
● 木材で作成したロボット頭部の片側を123D Catchで撮影し、3Dデータを作成
● 3Dデータを「meshmixer」に取り込み、表面を滑らかにしたり、不要な個所を削除したり、内部を削った肉厚の形状にするなどして3Dプリント可能なデータに加工
● 3Dプリンタで出力


高橋氏は今回のチャレンジについて、「制作工程でデジタルツールを使う選択肢が生まれ、このプロセスは『使える!』と思いました。3Dデータが必要な際に今後もどんどん活用してみようと思います」と手ごたえを感じたようです。アナログでうまくできる作業とデジタルでうまくできる作業それぞれの得意な機能を組み合わせると、新しいアイデアを低コストで「形」にすることができる、こうした誰もが使える実用的な「Fab」に期待をかけていました。

DIWO Lab.は東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、FabCafe LLPの共催事業です。
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FabCafeについて(株式会社ロフトワーク)
世界で広がっている「ものつくり革命」のムーブメント、”FAB”。そこには、大量生産やマーケットの理論に制約されない「FABrication(ものづくり)」と「FABulous(愉快な、素晴らしい)」の2つの意味が込められており、そのネットワークはすでに世界20カ国、50カ所以上に拡大しています(2011年4月時点)。
FabCafeはその”FAB”スピリットを楽しく、おいしく、わかりやすく伝える場所。若いエネルギー溢れる渋谷という場所で、レーザーカッターをはじめ様々なデジタル工作機械を備えることで、多くの人々がワクワクしながら新しいものづくりを楽しむ空間を提供します。また、インターネット回線と電源を無料開放。クリエイティブなコ・ワーキングスペースとしても広くご利用いただけます。
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オートデスク社について
オートデスクは、プロフェッショナルおよびパーソナルユース向けに3Dデザイン、エンジニアリング、エンターテインメント分野のソフトウェアを提供するリーダー企業です。オートデスクのツールを使えば、子供でも、趣味でデザインする人でも、エンジニアリング業務に携わる人でも、誰もが持っているクリエイティビティを存分に発揮することができます。オートデスクのソフトウェアは製造、建築、土木、デジタルアート、エンターテインメントなどの幅広い分野で利用されています。例えばアカデミー賞 視覚効果賞の受賞者にはオートデスクの顧客が18年連続で選ばれています。また、ソフトウェアの他にもモバイル端末用アプリ、クラウド、デザインコミュニティ、ビジュアライゼーション、シミュレーションなどの機能やサービが利用され、さまざまなアイデアについてコミュニケーションが取られています。
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ストラタシス社について
Stratasys Ltd. (Nasdaq: SSYS) は、アメリカ(ミネソタ州ミネアポリス)とイスラエル(レホボト)にそれぞれ本拠を置く、3DプリンタメーカーであるStratasys Inc. とObjet Ltd.の2012年の合併によって生まれた企業です。 当社はプロトタイピングおよびプロダクション向け3Dプリンタシステムとその造形材料の製造・開発を行っています。合併前の両社の2011年の収益は、合計で2億7千7百万ドルに及びました。 特許を取得しているFDMとインクジェット技術に基づくPolyJetプロセスにより、3D CADデータまたはその他3Dコンテンツデータから直接プロトタイプや製品を作成することができます。 アイデアの具現化をサポートする導入しやすい価格のデスクトップ3Dプリンタをはじめ、さまざまなプロトタイピング向けシステム、およびDDM (Direct Digital Manufacturing - ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング)を可能にするプロダクションシステムを提供しています。 当社の120にもわたる3Dプリンティング材料の幅広い選択肢は、業界でもトップクラスを誇ります。 これら材料には100以上を超える独自のインクジェット技術で作成されるフォトポリマー材料と、10種類に及ぶ独自のFDMベースの熱可塑性材料が含まれています。 また、StratasysはSolidscape 3Dプリンタの製造と、RedEyeオンデマンドデジタル製造サービスの運用も行っています。 当社は1,000人以上の従業員を擁し、全世界で500を超える付加的製造特許を取得済みまたは申請中です。 また、当社のテクノロジとリーダーシップは、19もの賞を受賞しています。
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◆ 報道関係者問い合わせ窓口

FabCafe LLP / 株式会社ロフトワーク
広報 中田 一会、鈴木 真理子
Email: pr@loftwork.com
Tel: 03-5459-5123

オートデスク株式会社 広報 池田 一臣
Email: kazuomi.ikeda@autodesk.com
Tel: 03-6221-3513

株式会社ストラタシス・ジャパン
マーケティングマネージャ 吉澤 文
E-mail: Aya.Yoshizawa@stratasys.com
Tel: 043-212-3302

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