オートデスク、バーチャル映像制作環境の開発でLightstorm Entertainment社、Weta Digital社と協業

「アバター」続編制作に向けた次世代技術を開発

米国オートデスク社は、次世代のバーチャル映像制作技術の開発で、Lightstorm Entertainment社、Weta Digital社と協業します。

Lightstorm Entertainment社は、映画監督ジェームズ・キャメロン氏(James Cameron)が設立した映像制作企業で、「アバター」(2009年公開)の制作を指揮しました。またWeta Digital社は、世界的に評価の高い映像視覚効果の制作企業で、「アバター」、「猿の惑星:創世記」(2011年公開)、「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」(2011年公開)などの作品において非常に高度な視覚効果やCGの制作を担いました。

今回、協業で合意した3社は、2009年に公開された「アバター」の制作過程において、新しいバーチャル映像制作技術とワークフローを共同で開発し、同作品の制作に導入しました。当時開発されたツールや機能の一部は「Autodesk(R) Entertainment Creation Suite 2013」(オートデスク エンターテインメント クリエーション スイート 2013)に統合されており、「アバター」続編の制作でも活用される予定です。

ジェームズ・キャメロン監督は次のように述べています。「『アバター』の制作段階で、バーチャル映像制作において何ができるかを試しながらパイプラインを構築することができたのはとても有益でした。現在はオートデスクとWeta Digital社と共同で、『アバター』制作の際に得られた要素を活用して最適な制作工程を定義し、最適なワークフローを構築するために必要な技術を開発しています。これにより私自身は、『アバター』続編の制作でクリエイティブ面やバーチャル映像制作の検討に専念できます」

バーチャル映像制作を行う場合、映画製作プロセス全体でデジタルツールを使用することにより、関係者が制作過程にあるアセットを共有できるようになるため、クリエイティブ プロセス全体で作業効率が向上します。デジタル編集では、世界観の構築からキャラクターデザイン、プリビジュアライゼーション、モーションキャプチャ、撮影、視覚効果、そしてレンダリングによる仕上げまで、その作業は広範囲にわたります。「アバター」で初めて採用されたこの制作手法は、これまでにスティーブン・スピルバーグ監督(Steven Spielberg)やピーター・ジャクソン監督(Peter Jackson)ほか、様々な映画監督が採用しています。またWeta Digital社は、次世代のバーチャル映像制作技術を開発するために、特にオートデスクと緊密な協力体制を築いています。同社は「アバター」、「タンタンの冒険」そして今後公開される予定の「ホビット 思いがけない冒険」の視覚効果において、独自のバーチャル映像制作プロセスを開発しています。

Weta Digital社のシニア デジタル エフェクト スーパーバイザーを務めるジョー・レッテリ氏(Joe Letteri)は次のように述べています。「『アバター』を完成させた後、制作プロセスでこれまで以上に創造性を発揮し、より効率的に作業を進めるために何が必要であるかを把握することができました。デジタル制作パイプライン全体を従来のセット撮影のやりかたに当てはめることによって、新しい映画作りの手法を生み出すことができます。このような新しい試みの際は、業界標準のツールを提供しているオートデスクのような企業とパートナーを組むことがとても有益です」

米国オートデスク社で社長 兼 CEOを務めるカール・バス(Carl Bass)は次のように述べています。「Lightstorm Entertainment社とWeta Digital社は、最近10年間で強烈な視覚的印象を残してくれた映画の制作に携わっています。両社の能力と経験に当社の技術を組み合わせることにより、当社も映画製作や視覚効果向けの新機能開発が可能になり、それをユーザに最大限に活用してもらうことができます」

上記の機能は、操作性、ワークフロー、映像の忠実性を向上させるもので、Autodesk Entertainment Creation Suite 2013の「MotionBuilder(R)」と「Maya(R)」で提供されており、プロジェクト規模の大小にかかわらずさまざまな映像製作プロセスで活用できます。

MotionBuilder 2013に採用された新機能:
・ ファイルの保存と統合時間が短縮され、エディトリアル ワークフローとの統合レベルが向上
・ モーションキャプチャとライブ入力データについて、ソフトウェアのノンリニア編集からディスクへの記録を実現し、複数のタスクを高速なシーケンスでも記録可能。これにより、役者は中断されることなく演技でき、撮影クルーもエディトリアル機能を使用して即座にショットを作り上げ、改善することが可能
・ HD SDI出力を新たにサポートし、MotionBuilderで作成したデータをタイムラグなく、放送システムに統合することが可能です。これにより、バーチャルなカメラワークでより正確なリアルタイム フィードバックを実現

以上

Autodesk, Inc.会社概要
Autodesk, Inc. (NASDAQ: ADSK) は、3Dデザイン ソフトウェアを提供する世界的な企業です。製造、建築、土木、メディア&エンターテインメント産業を中心に、多岐にわたる顧客がアイデアの具現化や視覚化、シミュレーションにAutodeskのソフトウェアを使用しています。顕著な例として、アカデミー賞(R) 視覚効果賞の受賞者にオートデスクの顧客が16年連続で選ばれています。1982年のAutoCAD(R)の発表以来、世界の市場を対象に業界先進のデザイン ソフトウェアの開発に取り組んでいます。

◆ 報道関係者問い合わせ窓口
オートデスク 広報 池田
Email: kazuomi.ikeda@autodesk.com
Tel: 03-6221-3513

Autodesk、AutoCAD、MayaならびにMotionBuilder は、米国および/またはその他の国々における、Autodesk, Inc.、その子会社、関連会社の登録商標または商標です。アカデミー賞(Academy Award)は、米映画芸術科学アカデミー(the Academy of Motion Picture Arts and Sciences)の登録商標です。その他のすべてのブランド名、製品名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。オートデスクは、通知を行うことなくいつでも該当製品およびサービスの提供、機能および価格を変更する権利を留保し、本書中の誤植または図表の誤りについて責任を負いません。
(C) 2012 Autodesk, Inc. All rights reserved.

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]