全国からの応募総数185団体の中から『第19回コカ・コーラ環境教育賞』大賞決定!

公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団 2012年08月10日 13時12分
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 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団(所在地:東京都港区 理事長:末吉 紀雄)は、去る8月4日、「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」(北海道夕張郡栗山町)において、『第19回コカ・コーラ環境教育賞』の最終選考会を実施いたしました。最終選考会には、全国185の団体から選出された小学生から高校生までの15の団体が参加し、各団体が手掛ける環境活動の実績や成果、今後の企画を発表。厳正な審査の結果、『第19回コカ・コーラ環境教育賞』の2つの部門で、「尼崎市立成良中学校(兵庫県尼崎市)」(活動表彰部門)と、「京都市立伏見工業高等学校 システム工学科 工学探究コース(京都府京都市)」(次世代支援部門)とが、それぞれ大賞を受賞いたしました。

 コカ・コーラ環境教育賞は、1994年の賞設立から19回目を数え、これまで環境ボランティア活動の助成・支援を通じた環境教育・環境保全活動の促進を目的として、国内の環境教育分野の推進に大きく貢献しています。同賞は、小中学生とその指導者を対象として、地域社会に根ざした環境教育・環境保全活動実績を顕彰する「活動表彰部門」と、高校生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価し、具現化のための支援をする「次世代支援部門」の二部門で実施しております。

 本年度は、185団体(活動表彰部門138団体、次世代支援部門47団体)の中から選ばれた15団体(活動表彰部門10団体、次世代支援部門5団体)が8月4日の最終選考会に臨み、大賞が決定いたしました。

【第19回コカ・コーラ環境教育賞 受賞結果】

■「活動表彰部門」大賞
尼崎市立成良中学校(兵庫県尼崎市)

・ 活動内容:
専門家や団体、大学と連携して、「命」を尊重し、自分たちの生きる生活環境を改善しようとする力を育てることを目的として、多角的な取り組みを行っている活動です。「知る」活動、「調べ伝える」活動、「創り育む」活動、「伝え広める」活動の4つの視点から環境改善につなげ、海の資源を活用するなど循環型社会の構築を目指している活動です。具体的には、野鳥の巣箱の設置・観察活動やワカメの栽培を通した陸、海、運河の環境改善活動を行っています。

・ 大賞受賞団体コメント:
今までやってきた活動が評価されて嬉しい。みんなでやってきた活動なので、今まで作ってきたつながりを大切にしながら、より良いものにしていきたい。

■「次世代支援部門」大賞
京都市立伏見工業高等学校(京都府京都市)

・ 活動内容:
浮上式簡易螺旋水車を製作し、伏見疏水での浮上式浮動マイクロ水力発電を目指している活動です。螺旋水車は、構造がシンプルで、維持管理が簡便で、少しの水力で発電が可能な点に着目して、南丹市美山にある農業用水路で、地元の環境グループや宮島振興会と連携して、発電実験を実施しています。いろいろな地域で活用できる汎用性のあるモデルを提案しています。

・ 大賞受賞団体コメント:
この賞は、僕たちだけではなく、仲間で取った賞だと思います。京都に帰って、大賞受賞をみんなに報告したいです。


【第19回コカ・コーラ環境教育賞 選考委員長 総評】

■ コカ・コーラ教育・環境財団 財団理事 小澤 紀美子(こざわ きみこ)氏

「コカ・コーラ環境教育賞」の応募数が年々増えるとともに、各団体の活動の内容の質も上がってきており、審査員としては嬉しく感じた。
過去の環境教育賞の傾向として、ノミネート団体は特定の生きものに特化した取り組みを展開している傾向が多かったが、今年度は、独自性のある多様な取り組みが多く、審査が難しかった。また、各団体のプレゼンテーションの能力も非常に高くなっていると感じた。

・ 活動表彰部門について
地域の方々や行政、大学、高校などと協働しながら、子どもたちの力を引き出す活動を行っているのが特徴的だった。学校だけで学びが完結するわけではなく、教室を越えて地域のなかで様々な要素を関連づけながら学びが広がっている。

・ 次世代支援部門について
農業高校、工業高校のノミネートが多かったが、それぞれの団体が、自分たちが普段学んでいる専門分野で学んでいること生かした科学的な実践活動に取り組んでおり、非常に内容が高度である。様々な団体に交渉しながら活動している団体もあり、若者らしく、面白い取り組みをしていると感じた。

【第19回コカ・コーラ環境教育賞 優秀賞受賞団体】

■ 活動表彰部門 (対象:小中学生及びその指導者)

・ 北海道  こどもエコクラブくしろ(釧路市)
住宅地に囲まれた緑地帯で動植物観察調査を継続実施。釧路湿原に生息する絶滅危惧種二ホンザリガニなどを捕食し、湿原環境を大きく改変すると懸念されている特定外来種ウチダザリガニの調査駆除を実施している。「釧路湿原自然再生協議会構成員メンバー」としてフィールドワークショップにも取り組む。

・ 東京都  大田区立大森第六中学校(大田区)
東京都23区内の公立中学唯一のユネスコスクール加盟校として、ESD(持続発展教育)を推進。地域の商店街と協力して、芝桜を植樹し、地域貢献活動を継続的に実施。洗足池にホタルを復活させる「ホタル復活プロジェクト」を計画し、水生植物園を造園、学校内で飼育したホタルの幼虫を、池に放流している。

・ 岡山県  山陽女子中学校 地歴部(岡山市)
世界的な環境問題となっている海底ゴミ問題の解決に向けて、海底ゴミの回収活動と啓発活動に取り組む。瀬戸内海で、生活圏から排出されたゴミの堆積量が増加していることに着目し、漁船から底引き網で海底ゴミを引き上げ分別する船上活動を実施。海底ゴミ問題への認知度を上げる啓発活動にも力を入れている。

・ 静岡県  特定非営利活動法人 はまなこ里海の会(浜松市)
浜名湖・遠州灘地域の水産資源の保全活動、環境教育・啓発に関する広報活動に取り組んでいる。地域の水産物の消費拡大や地産地消を促すために、地産地消料理コンテストなどを主催。その他、アマモ場観察会や浜名湖写真&絵画コンテストなどのイベントを企画し、地域の水産資源への理解が深まるような活動を展開している。

・ 東京都  NPO法人 緑のダム北相模、杉並区立高井戸中学校地球環境部(世田谷区)
「森をいかす」事業、「森とつなぐ」事業の2つを通し、荒廃する人工林の再生・保全活動を実施。「森をいかす」事業では、地元の商工会と連携し、間伐材を活用したデザインコンテストや、間伐材の積み木の販売などを行う。「森とつなぐ」事業では、緑のダム体験学校を開講し、実際の森林での環境教育を展開している。

・ 群馬県  群馬県利根郡昭和村立大河原小学校(利根郡)
学校に隣接する「せせらぎの森」を中心とした自然体験活動、学習活動を実施。学校内の花壇を中心にして環境整備に取り組むとともに、「せせらぎの森」周辺の池や川に生息する動植物の管理をしている。また、愛鳥モデル校として、巣箱の設置や野鳥への給餌活動を行うとともに、植樹を通して、緑化推進にも取り組んでいる。

・ 沖縄県  名護市立 屋我地中学校(名護市)
学校の南側に広がる干潟の海で、地域開発などによりマングローブ林のほとんどが失われてしまったことに着目。平成5年から約20年にわたり、毎年マングローブの植樹活動と海岸清掃活動を実施している。種子の採取など科学的な研究にも取り組んでいる。

・ 宮崎県  潮風の杜 日南市立 鵜戸小中学校(日南市)
アカウミガメ・ツマベニチョウの保護活動に取り組む。アカウミガメの卵を学校でふ化させ、海に戻すという活動を継続的に行う。また、長年にわたり地元に生息するツマベニチョウの飼育・観察を続け、卵を産みつける魚木(ぎょぼく)を植栽する活動を実施している。その他にも、海岸や国道沿いの清掃活動にも取り組んでいる。

・ 大阪府  飛鳥川じゃこ取りネットワーク(羽曳野市)
全国的に絶滅の危険性が高いカワバタモロコの保護活動に取り組んでいる。小学校で実施している環境プログラムが地域住民にも広がり、地域と小学校が連携して活動を展開。府営公園のビオトープ池などでカワバタモロコの保護を行っている。

■ 次世代支援部門 (対象:高校生・大学生)

・ 長崎県  長崎県立島原農業高等学校 食品加工部(島原市)
椎茸生産者から、廃棄物である「柄」の部分の利用方法を研究してほしいとの要望を受け、「柄」の部分からクリーンエネルギーであるバイオエタノールを生成。発酵残渣は椎茸の菌床として再利用する完全循環型農業を目指す取り組みを行う。

・ 岐阜県  岐阜県立恵那農業高等学校 環境科学科 水質浄化研究班(恵那市)
ダム湖の水質向上を図るため、空芯菜を栽培し、ダム湖の栄養分を空芯菜で吸収させることで、水質浄化活動を行う。また、震災被災農地で塩分吸収実験を実施。塩分吸収量や土壌分析調査を通じて、震災被災地の農家支援に取り組む。

・ 宮城県  宮城県加美農業高等学校 草花班(加美郡)
地下水を利用した栽培設備(恒温床)の開発、設置と試験栽培調査に取り組む。農場で使用している井戸水を使って、ハウス内を恒温化することを考案。送水システムをハウス内土壌に埋設し、床面からハウス内を冷却することで夏場の生育停滞が緩和され、作物の品質が向上すると推測されている。

・ 富山県  富山県立 砺波高等学校 科学部生物班(砺波市)
水生生物の放流が生物多様性に与える影響について研究。他地域から持ち込まれて放流されたサケの子孫が、遺伝的にその河川に定着していることに着目。研究の結果から、全国各地で実施されているサケ稚魚やホタルなどの放流活動について、生物多様性の観点からは、必ずしも環境に優しいとは限らないことを報告。正しい環境活動についての啓蒙活動を行う。

【第19回コカ・コーラ環境教育賞 概要】

● 名称 第19回コカ・コーラ環境教育賞
● 主催 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
● 部門
<活動表彰部門>
小中学生とその指導者を対象として環境教育・環境保全活動の実績を顕彰

<次世代支援部門>
高校生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価、支援

●支援内容
<活動表彰部門>
大賞(1組)  活動助成金50万円 優秀賞(9組) 10万円

<次世代支援部門>
大賞(1組)  企画支援金100万円  優秀賞(4組) 30万円

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