アルカテル・ルーセント、既存ネットワークの4倍のスピードを誇る光伝送ネットワーク向けの商用400Gbpsチップを発表

ベル研究所の画期的なイノベーションを活用し、動画の急増に伴う容量不足の問題に対応

【2012年3月6日、パリ発】アルカテル・ルーセント(CEO: ベン・ヴェヴァイエン(Ben Verwaayen))は、現行ネットワークとの比較で2倍の大容量化と4倍の高速化を実現する、光ファイバー・ネットワーク向けの新型チップ、Photonic Service Engine(PSE)リンクの提供を開始します。PSEの提供開始の背景には、通信事業者各社が直面するスマートフォンの需要や動画のトラフィック増大に伴うネットワークの容量不足という課題が存在します。

アルカテル・ルーセントのPSEはベル研究所のイノベーションに基づくもので、光伝送ネットワーク上で400Gbps(400G)のデータ伝送速度に対応します。

ブロードバンド、モバイル・データ通信、クラウドサービスの勢いは衰えを知らず、通信事業者各社は、コストを常に念頭に置きつつ、ネットワーク容量を大幅に拡大するための新たな方法を見出すという大きな課題に直面しています。PSEは通信事業者が現在展開している100Gコヒーレント光ネットワークを大幅に向上させ、400Gネットワークへの今後のスムーズな移行を実現するための基礎としての役割を果たします。

Heavy Readingの主席アナリストであるSterling Perrin氏は、次のように述べています。
「アルカテル・ルーセントの次世代コヒーレント光エンジンは、ベル研究所の先端的研究と同社の商用100G市場における経験が融合したものです。PSEは初の商用400Gチップとなる見込みですが、これと同様に重要な点として、100Gシステムの経済性とパフォーマンスを高め、100G市場の拡大と普及促進を実現できるようになります。」

アルカテル・ルーセントは、100G光伝送ソリューション市場のリーダー企業であり、「OVUM: High-Speed Optics: Global 40G/100G Market Outlook, January 2012」レポートによると、市場シェアは69%に上ります。
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汎用400G PSEチップは、メトロから地域、超長距離まで、多岐にわたるネットワーク構成での展開が可能で、既存または新規のWDM装置で波長を伝送することができます。これは、世界の120以上のネットワークで現在使用され業界をリードする、アルカテル・ルーセントの1830 Photonic Service Switch(PSS)でラインカードのファミリにおいて使用できるよう特別設計されています。単一の光ファイバーを使用して23テラビット以上のトラフィックを伝送することができ、パフォーマンスは50%以上に向上すると同時に、ギガビットあたりの消費電力は3分の1削減されます。PSEは高度な構成が可能であり、適切な光パラメータの調整という点で通信事業者には非常に高い柔軟性がもたらされ、フィールドでのさまざまな状況に応じて最高のパフォーマンスを引き出すことが可能です。

アルカテル・ルーセントのオプティクス事業部プレジデント、James Wattは次のように述べています。
「100G伝送の課題については当初より特定しており、適切な技術ソリューションを活用して商用化を実現しました。このことは、当社のソリューションを展開していただいた世界55社以上のお客様に支持されました。当社では、先端技術の開発とベル研究所のイノベーションの活用を継続し、光伝送ネットワーキング分野の『最先端』の概念をくつがえすことで、お客様には他社の一歩先を走り続けていただいております。今回の400G PSEの提供開始はこうした実績の最新の事例となります。」

最近では、このチップに使用された技術がドイツテレコムのイノベーション・ラボ「T-Labs」の試験にも導入されており、アルカテル・ルーセントとベル研究所は光伝送ネットワークでの伝送速度の記録を打破し、アルカテル・ルーセントのPSEの中心部で使用されているものと同一のプロセスを活用することで伝送容量を2倍に拡大しました。
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T-LabsのマネージャーであるHeinrich Arnold氏は、次のように述べています。
「技術パートナーであるアルカテル・ルーセントとTelekom Network Productionの専門家との協力により、実際の状況下で、インターネットを介してこのようなとてつもない伝送性能を達成できたことを心から誇りに思います。彼らとの協力により私たちは革新的な手法の開発に成功しました。これによって、ネットワーク運用に際し、光ファイバーの伝送容量を大幅に向上できます。」

PSEを搭載した1830 PSSは、アルカテル・ルーセントのハイレバレッジ・ネットワーク(HLN:High Leverage Network™)アーキテクチャリンクの主要素であり、大容量を実現しつつ伝送コストを削減し、コアネットワークの運用の複雑性を大幅に軽減できるよう設計されています。

アルカテル・ルーセントのPhotonic Service Engine(PSE)リンクついての詳細は、当社WebサイトおよびAlcatel-Lucent TechZineの記事「The 400G Photonic Service Engine」リンクをご覧ください。

原文: Alcatel-Lucent tackles the capacity crunch caused by the rapid growth in video with fiber optic technology four times faster than today’s networks
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<アルカテル・ルーセントについて>
ネットワーキングおよび通信の技術、製品、サービスの分野をリードするイノベーターであるアルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)は、世界の通信事業者、各種法人、および政府機関より、長年にわたりパートナーとして信頼をいただいています。アルカテル・ルーセントが擁するベル研究所は、技術革新でネットワーキングと通信業界の形成を担う世界最先端の研究開発機関の一つです。アルカテル・ルーセントは、その掲げるミッション-コネクテッド・ワールド(つながった世界)のポテンシャルを形にする-のとおり、コミュニケーションをよりサステナブルで、より利用しやすく、そしてよりつながりやすいものにしてまいります。
130ヶ国以上で事業展開を行い、業界トップクラスの豊富なグローバルサービスの経験を有するアルカテル・ルーセントは、世界各地で皆さまをサポートします。
Euronext ParisおよびNYSE:ALU/フランス法人(本社:パリ)/2011年度売上高:153億ユーロ/ URL:リンク(グローバルサイト)/ブログ:リンク / ツイッター:リンク

<日本アルカテル・ルーセント株式会社について>
日本アルカテル・ルーセント株式会社は次世代のネットワーク・サービスを中心とした固定/無線アクセス、IP、光伝送、アプリケーション、エンタープライズの事業分野で関連機器及びプロフェッショナルサービス、インテグレーション、保守を提供し、国内大手
通信事業者をはじめ、各種法人、政府機関など幅広いお客様をサポートしています。
所在地:〒141-6006  東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 6F/代表取締役社長:マーティン・ジョーディ(Martin Jordy)/資本金:4億円/URL:リンク(日本サイト)

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本件に関するお問い合わせ先:
日本アルカテル・ルーセント株式会社
コミュニケーション部 山﨑 由紀子
TEL:03-6431-7000 FAX:03-6431-7022
E-mail:jpmarcom@alcatel-lucent.com
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