「アドベイト」発売5周年を記念して患者さん向けのウェブ公開セミナーを開催

バクスター株式会社 2012年02月22日 12時00分
From Digital PR Platform


バクスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ジェラルド・リマ)は、血友病A治療用の遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤「アドベイト注射用」(ルリオクトコグ アルファ〔遺伝子組換え〕)の発売5周年を記念し、血友病患者さんを支援する取り組みを強化します。


■患者さん向けのウェブ公開セミナーを開催

ヘモフィリア友の会全国ネットワークの後援を得て、血友病患者さんを対象としたウェブ公開セミナー「血友病治療の動向」を「世界血友病デー」の4月17日(火)に開催します。このウェブ公開セミナーでは、独立行政法人国立病院機構大阪医療センター感染症内科医長の西田恭治先生を座長に迎え、血友病患者さんと医師が登壇し、体験談などを交えた講演を放映します。血友病患者さんを含め、どなたでもコンピューターから視聴することができます。参加方法は、血友病治療についての情報サイト「ヘモフィリアギャラクシー」( リンク )にてご案内します。

バクスターは、2010年4月より医療従事者を対象としたウェブ学術講演会「ウェブストリーム・ヘモフィリアセミナー」を実施し、血友病専門医から全国の血友病診療医や医療従事者へ治療の最新情報を発信しています。これまでに、3シリーズ24回の講演会を実施し、のべ1,646人の医療従事者が参加しています。日本では、約5,000人の血友病A患者さんが全国約1,000施設の医療機関に分散して受診していることもあり、血友病治療に関する最新情報が実際に使用されている臨床医に届きにくいといわれています。また、患者さん同士の情報交換やコミュニケーションの機会も限られている場合があります。そこで、これまでに医療従事者向けのウェブ学術講演会で培ったノウハウを活用し、患者さんを対象としたウェブ公開セミナーを新たに開催します。ウェブ公開セミナーは、全国どこからでもコンピューターがあれば参加することができます。


■血友病治療薬輸注記録システム「モバ録」をバージョンアップ

2010年9月より提供している、血友病治療薬輸注記録システム「モバ録」に新機能を追加します。血友病治療では在宅自己注射が行われることがあり、その場合、輸注記録をつけることが重要です。「モバ録」は、患者さんが携帯電話、スマートフォン、またはコンピューターを用いて、血友病治療薬の投与日や投与量、出血部位などを記録し、保存することができるシステムです。保存されたデータは、グラフや表に自動変換され、日常診療に役立てることが可能です。また、旅行などの外出時に受診することになった場合に便利な医療機関検索機能や、事前に投与日時などを設定しておくことにより、自動的に治療薬投与のタイミングを通知するお知らせメール機能もあります。
このたび、「モバ録」を実際に使用した患者さんの声を反映し、以下を含む多くの新機能を追加することにより、「モバ録」の機能をさらに充実させました。

◎過去の輸注記録の検索が簡便に
過去の輸注記録を検索する場合、これまでは日付による検索しか行えませんでしたが、バージョンアップ後は、出血部位や輸注量、ロット番号を含む最大7項目から検索できるようになり、輸注記録をより有効に活用することができます。

◎輸注記録の主治医への自動送信が可能に
これまでも、主治医が患者さんの輸注記録を随時閲覧することはできましたが、毎月1日に輸注記録を事前に登録した主治医へ自動的に送信できるようになりました。

◎QRコードから登録が可能に
新規登録については、これまで登録ハガキのみで登録を受け付けていましたが、このたびQRコードから簡単に登録できるようになり、患者さんはその日から「モバ録」を使用することができます。


■「アドベイト」について

「アドベイト」(完全な第VIII因子遺伝子由来)は、ヒトおよび動物由来成分を含まない遺伝子組換え型の完全長血液凝固第VIII因子製剤です。培養、精製、製剤化工程においてヒトよび動物由来たん白をまったく添加していないため、血液由来の病原体伝播のリスクを避けることができます。「アドベイト」は現在、日本、米国、EU 27カ国を含む、世界53ヵ国において承認されています。「アドベイト」の全世界における販売実績は100億単位を超え、世界で最も多く使用されている遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤となっています。

日本では、2007年2月に「アドベイト注射用250・500・1000」の販売を開始しました。2010年5月に「アドベイト注射用2000」を発売し、高用量の投与を必要とする患者さんにとって、注射液の総液量や投与回数を低減することが可能となりました。また、家庭療法時の保存要件の緩和や溶解用デバイスの改良など、さまざまな取り組みを通して、血友病治療の利便性の向上に努めています。日本における販売実績に基づく推計によると、「アドベイト」は日本の血友病A患者さんの約50%に使用されています。


■血友病について

血友病は、主として男性に発症する遺伝性の血液凝固異常症であり、血液が凝固するために必要な凝固たん白を十分に産生することができない、または凝固たん白が欠乏している疾患です(1)。血液凝固第VIII因子が欠乏しているのが血友病A、第IX因子が欠乏しているのが血友病Bです(2)。血液中の血液凝固因子が不足すると、止血に時間がかかり、内出血などにより激しい痛みや関節症をともなう可能性があります(2)。また、適切な治療が施されなければ、生命の危険にさらされる恐れもあります(2)。血友病は遺伝性の疾患ですが、患者の約30%は家族歴がなく、遺伝子の突然変異に起因します(3)。世界血友病連合によると、全世界に40万人以上の血友病患者がいるとされ、人種や経済圏に関係なく発症します(1)。日本には、4,394人の血友病A患者および952人の血友病B患者がいると報告されています(4)。

■バクスター株式会社について

バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化したグローバルヘルスケア企業、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。医薬品、医療機器、バイオサイエンステクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供し、医療に新たな価値を創造します。


1. What is Hemophilia? World Federation of Hemophilia. Accessed on: 29 June 2011. Available at: リンク
2. Frequently Asked Questions About Hemophilia. World Federation of Hemophilia. Accessed on: 24 August 2011. Available at: リンク
3. Hemophilia A. National Hemophilia Foundation. Accessed on: 29 June 2011. Available at リンク
4. 2010年度厚生労働省委託事業「血液凝固異常症全国調査」

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