ザイリンクス、世界初のエクステンシブル プロセッシング プラットフォームとして 最初の Zynq-7000 デバイスを出荷開始

ザイリンクス社 2011年12月08日 17時50分
From JCN Newswire

Tokyo, Dec 8, 2011 - ( JCN Newswire ) - ザイリンクス社 (本社 : 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ : XLNX) は 2011 年 12 月 8 日 (フランス時間)、Zynq(TM)-7000 エクステンシブル プロセッシング プラットフォーム (EPP) の初めてのデバイス出荷を開始したと発表した。これは、ASIC レベルの性能と消費電力、FPGA の柔軟性、マイクロプロセッサ レベルのプログラマビリティを兼ね備えた世界初の完全なエンベデッド プロセッシング プラットフォームのロールアウトとして画期的な発表である。これまで、Zynq-7000 EPP エミュレーション プラットフォームやアーリー アクセス版のザイリンクス ハードウェア ツール、そしてエコシステムである ARM(R) Connected Community でサポートされる標準ソフトウェア ツールを用いてシステムを開発してきたユーザーは、それらアプリケーションの開発ステップを次の段階へ進めるべく Zynq-7000 EPP デバイスへの移行を開始している。

ザイリンクスは、フランスのパリで開催される ARM European Technical Conference へ参加し、Zynq-7000 EPP デバイスを使用した Linux ベースのアプリケーションを動作させるデモ実演を初めて披露する。

ザイリンクスのプラットフォーム プロセッシングでバイス プレジデントを務めるローレンス ゲットマン (Lawrence Getman) は、「2010 年 4 月にエクステンシブル プロセッシング プラットフォームのアーリー アクセス プログラムを立ち上げて以来参加ユーザーが構築してきたシステムにおいて、世界初となる Zynq-7000 EPP デバイスを彼らのシステムに実装するのを見届けることができ大変光栄です。この新しいクラスのシステム オン チップによって、新製品を設計するユーザーが開発から発表にいたるまでの市場投入時間の短縮に、その比類なきシステム性能や柔軟性、統合性が大きく貢献できると自負しています」と述べている。

Zynq-7000 EPP は、リアルタイムで高性能を実現するアプリケーションへの対応が求められるシステムにおいて、従来のプロセッシング ソリューションで可能なインプリメンテーションを凌ぐレベルのパフォーマンスを実現する。Zynq-7000 EPP システムの開発およびインプリメンテーションにおいては、エミュレーション プラットフォームやハードウェア開発ツール、オープン ソース Linux のサポート、さらに最近発表された Cadence Design Systems 社と共同開発によるエクステンシブル バーチャル プラットフォームが提供されている。また、サポートする OS の数の増加に伴い、エコシステムで提供されるエンベデッド ツールおよびソフトウェア設計のソリューションも一層拡大している。

National Instruments 社のエンベデッド システム プロダクト マーケティングでディレクターを務めるジェイミー スミス (Jamie Smith) 氏は、「アーリー アクセス プログラムに参加したことで、Zynq-7000 EPP に備わる高性能プロセッサおよびプログラマブル ファブリックの両方を単一の開発環境でプログラムできるようになり、NI LabVIEW システム デザイン ソフトウェアの開発により早くスタートを切ることができました。Zynq-7000 シリコンが納品されたことで、これからこのデバイスを活用して当社の制御およびモニタリング システムをユーザーへの提供開始へ向かって開発を継続します」と述べている。

Zynq-7000 ファミリは、業界標準の ARM(R) デュアル コア Cortex(TM)-A9 MPCore(TM) プロセッシング システムと、ザイリンクスの拡張性の高い 28nm プログラマブル ロジック アーキテクチャを組み合わせているため、デュアル コア Cortex-A9 プロセッサ ベースのシステムおよびプログラマブル ロジック上のカスタム アクセラレータとペリフェラルの開発を並行して行うことができる。ソフトウェア設計者は、オープンソースの Eclipse プラットフォームであるザイリンクス Platform Studio SDK (ソフトウェア開発キット) はもちろん、ARM Development Studio 5 (DS-5) および ARM RealView Development Suite (RVDS(TM)) を利用できるほか、Enea Services Linköping AB、Express Logic, Inc.、Lauterbach Datentechnik GmbH、The MathWorks、PetaLogix、Mentor Graphics Corp.、Micrium、Wind River Systems といった ARM Connected Community や、ザイリンクス アライアンス プログラムのエコシステムに参加する大手ベンダーが提供するコンパイラやデバッガー、アプリケーションを活用できる。

Rohde & Schwarz 社の CoC デジタル インテグレーション部隊のリーダーであるバーンド リーべトロウ (Bernd Liebetrau) 氏は、「プロセッサ ベースの開発投資をどれくらい活用できるかを当社のさまざまな製品ラインに対して検証した結果、Zynq-7000 エクステンシブル プロセッシング プラットフォームのプロセッサとプログラマブル ロジックの組み合わせが、複数のアプリケーションに最適な選択肢であることが分かりました。このプラットフォーム アプローチによって、各デバイスをカスタマイズすることでさまざまなアプリケーションへの要件に対応できるだけでなく、同時に複数の製品向けにソフトウェア設計を活用することも可能です。常に技術的なリーダーシップをとる企業である当社にとって、Zynq-7000 EPP のサンプルを早い段階で入手し、いち早く採用してきたことは非常に大きな意味を持ちます」と述べている。

開発者は、定評ある ISE(R) Design Suite を使用して Zynq-7000 ファミリのプログラマブル ロジックを目的に合わせてカスタマイズすることで、システム レベルの性能を最大化し、アプリケーションごとの要件に効率よく対応できる。ISE Design Suite は、開発ツールおよび AMBA(R) 4 AXI (アドバンス エクステンシブル インターフェイス) バス プロトコルに準拠したプラグ アンド プレイ IP コアやバス ファンクショナル モデル (BFM) を含む総合的なハードウェア開発環境を提供し、短期間での設計および検証を支援する。

iVeia 社で最高技術責任者を務めるマイケル フォーセット (Michael Fawcett) 氏は、「ここ数か月間、Zynq-7000 EPP を使用した製品および IP の開発に重点的に取り組んできましたが、世界初となる Zynq-7020 デバイスを入手できるというニュースは非常に嬉しいものでした。当社の Atlas-I-Z7e は、Zynq デバイスをホストとする初めての COM (コンピューター オン モジュール) で、Android 携帯、デジタル無線、映像処理アプリケーションの既存ソケットへ接続できるようになります。これはザイリンクスのアーリー アクセス サポート、ツール、およびエミュレーション プラットフォームに依るところが大きいのですが、数か月以内にこれらアプリケーションのデモが可能になると期待を寄せています」と述べている。

進化し続ける市場ニーズへの対応

ザイリンクスはまた、有線/無線通信および放送機器向けビデオ処理をターゲットとするハイエンド アプリケーションの新しい要件に対応すべく、Zynq-7040 デバイスの置き換えとして Zynq-7045 デバイスを発表した。このファミリ デバイスのトランシーバー性能は 12.5Gbps から 16Gbps に進化している。これにより、対応する機器間接続などのアプリケーションがさらに拡大し、また、より高速な DAC/ADC への接続が実現する。さらに、プログラマブル ロジック機能 (DSP、BRAM およびロジック) が強化されたことで、フィルタリング、デジタル変換などの高度な信号処理機能が可能になるだけでなく、特定の機能をカスタマイズすることもできるようになる。Zynq-7000 ファミリは、コストが重要視される産業機器や車載、民生機器向けに 3 万ロジック セルのものから、最大容量および最高性能が求められるアプリケーション向けに 35 万ロジック セルのものまで、幅広くカバーするラインナップを提供するが、Zynq-7045 デバイスはそのハイエンドをターゲットにした新しいデバイスである。

詳細情報

TechOnline では、12 月 13 日より Zynq-7000 EPP に関するウェブキャストの公開を予定している。ここでは、ザイリンクスの専門エンジニアが今年初めに公開開始したウェブキャストの内容のフォローアップから、オープン ソース Linux のサポートや Cadence 社と共同開発されたエクステンシブル バーチャル プラットフォームを含むアーキテクチャにおける詳細やアップデート情報を提供する。また、詳しい情報が記載されている最新ドキュメントやビデオはすべて、 リンク より入手できる。

Zynq-7020 EPP の供給体制

Zynq-7020 EPP の初期サンプル品は、アーリー アクセス プログラムの参加ユーザー向けに出荷を開始しており、2012 年下半期に出荷開始予定の量産品質デバイスを追って提供する予定である。

ザイリンクスについて

ザイリンクス (NASDAQ : XLNX) は、プログラマブル プラットフォームのリーディング プロバイダーである。詳しい情報はウェブサイト リンク で公開している。

※ ザイリンクスの名称およびロゴ、Artix、ISE、Kintex、Spartan、Virtex、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。ARM、AMBA、Cortex は EU およびその他各国の ARM の登録商標です。その他すべての登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。

このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へ
ザイリンクス株式会社
マーケティング本部 竹腰
TEL: 03-6744-7740/FAX: 03-5436-0532

株式会社井之上パブリックリレーションズ
ザイリンクス広報担当 鈴木/関
TEL: 03-5269-2301/FAX: 03-5269-2305

下記のザイリンクス株式会社 ウェブサイトもご参照ください。
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概要:ザイリンクス社

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