ザイリンクスとケイデンス、拡張性を備えたバーチャル プラットフォームを開発、ソフトウェア主導のアプローチを組込みソフトウェア開発者に提供

ザイリンクス社 2011年10月27日 13時20分
From JCN Newswire

Tokyo, Oct 27, 2011 - ( JCN Newswire ) - ザイリンクス社(本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: XLNX) とケイデンス・デザイン・システムズ社(本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ市、NASDAQ: CDNS) の両社は、10月26日(米国時間)、ハードウェアが実現する前に、ザイリンクスの Zynq(TM)-7000 エクステンシブル プロセッシング プラットフォーム (EPP) をベースとしたシステムの設計、ソフトウェア開発、およびテストを可能とする業界初のバーチャル プラットフォームを共同で開発したと発表した。このソリューションは、ザイリンクスの ARM プロセッサ ベースのプロセッシング プラットフォーム向け開発環境をより強化し、組み込み設計者の開発フローを変革するものである。これにより、ハードウェア開発を主導するソフトウェアの開発が容易になる。

ザイリンクスのプロセッサ プラットフォームのヴァイス プレジデントであるローレンス ゲットマン (Lawrence Getman) は、「ザイリンクスでは、ハードウェア エミュレーションとソフトウェアの早期利用を含む Zynq-7000 EPP 向けの包括的開発ソリューションを 2008 年より提供しており、すでに多くのお客様がシステムを立ち上げ、稼働させています。ケイデンスとザイリンクスのソリューションにより、設計者が使用するワークステーション以外のハードウェアを必要とすることなく、Zynq-7000 ファミリにソフトウェアをマッピングできるため、組み込みソフトウェアの開発がこれまでにない水準にまで向上します」と述べている。

このバーチャル プラットフォームは、ケイデンス社の System Development Suite を構成する製品である Virtual System Platform (VSP) が提供するテクノロジ上に構築されている。また、このバーチャル プラットフォームは、Linux(R) およびその他のオペレーティング システムを起動させることができる、安定した、高機能かつ正確な Zynq-7000 EPP のプロセッサ システムのファンクション提供し、そのモデルにはプロセッサ システムの周辺機器やメモリ、I/O も含まれる。さらに開発者は、EPP のハードウェアが持つプログラマビリティを忠実に再現することが可能な TLM (transaction-level model : トランザクション レベル モデル) を使用することにより、最終的には Zynq-7000 デバイスのプログラマブル ロジック内に実装されるカスタム機能をモデル化し、このバーチャル プラットフォームを拡張することができる。

ケイデンス社のシステム & ソフトウェア リアライゼーション グループのマーケティング グループ ディレクターであるミハル シウィンスキ (Michal Siwinski) は、「この拡張性の高い新しいバーチャル プラットフォームは、システム アーキテクチャ、ハードウェア、およびソフトウェアをコンカレントに開発する際の生産性を向上させます。ソフトウェアのコンテンツがますます増え続けるなか、これらソフトウェアが主導するシステムレベルの開発アプローチは、組み込みシステム開発を成功させるために極めて重要です。このソフトウェア主導の設計の考え方については、ケイデンスが提唱する EDA360 のビジョンにその詳細が述べられています」と述べている。

このバーチャル プラットフォームは、これまでザイリンクスが Zynq-7000 EPP のアーリー アクセス ユーザーに提供してきた開発ソリューションに、アプリケーションの設計をすぐに始められるよう必要な機能を拡張することでさらに強化した開発環境を提供するものである。ザイリンクスは、Zynq-7000 EPP 向けの包括的な開発ソリューションを構築するため、2 年間にわたってアライアンス プログラムや ARM Connected Community のメンバー企業と共同作業を行ってきた。Zynq-7000 デバイス向けにさまざまなツールやオペレーティング システムを提供するベンダで構成されるエコシステムは、FPGA ベースのエミュレーション プラットフォームとハードウェア ツールへのアーリー アクセス プログラムの開始以来、今も拡大を続けている。

バーチャル プラットフォームは、アーリー アクセス プログラムのユーザーはすでに使用が開始されており、一般ユーザー向けには 2012 年の第 1 四半期に提供を開始する予定です。Zynq-7000 デバイス ファミリの詳細は、 リンク を参照されたい。また、ケイデンス社が提供する Virtual System Platform、およびザイリンクスとの協業に関するさらに詳しい情報については、 リンク を参照されたい。

Zynq-7000 EPP について

Zynq-7000 ファミリは、ザイリンクスの初のエクステンシブル プロセッシング プラットフォーム (EPP) です。この新クラスの製品は、業界標準の ARM(R) デュアルコア Cortex(TM)-A9 MPCore(TM) プロセッシング システムと、ザイリンクスの 28nm アーキテクチャを組み合わせている。プロセッサを中核としたアーキテクチャによって、FPGA の柔軟性とスケーラビリティ、ASIC 相当のパフォーマンスと消費電力、そして ASSP の使いやすさを実現している。バーチャル プラットフォームへのアーリー アクセス プログラムは既に開始されており、2011 年末までに広範囲の一般ユーザーに提供を開始する予定である。

ケイデンス社の System Development Suite について

ケイデンス社の System Development Suite は、一貫したフローをサポートする 4 つのプラットフォーム製品によって構成され、ハードウェアとソフトウェアのコンカレントな設計および検証をサポートして、システム開発を加速する。このテクノロジは、早期のアーキテクチャ レベル開発からテストベンチ シミュレーション、システム検証、そしてプロトタイピングまでの設計過程全体をカバーしている。System Development Suite は、業界でも実績のある Palladium(R) XP Verification Computing Platform、Incisive(R) Verification Platform、Rapid Prototyping Platform、そして Virtual System Platform の 4 つのプラットフォームから構成されている。

ケイデンス社について

ケイデンスは、電気および電子設計におけるグローバルな革新を可能にし、今日の IC およびエレクトロニクス製品を生み出すために重要な役割を果たしている。ケイデンスのソフトウェア、ハードウェア、IP、およびサービスは、先端の半導体、コンシューマ向け電子機器、通信ネットワーク機器、およびコンピュータ システムなどの設計および検証に利用されている。米国カリフォルニア州、サンノゼに本社をおくケイデンスは、世界各地の営業拠点、デザイン センターおよび研究施設を通じ、エレクトロニクス産業をグローバルに支援している。ケイデンスの製品およびサービスに関する詳細は、 リンク および リンク を参照されたい。

ザイリンクスについて

ザイリンクス(NASDAQ: XLNX) は、プログラマブル ロジック ソリューションのリーディング プロバイダーである。詳しい情報は、 リンク を参照されたい。

※ザイリンクスの名称およびロゴ、Artix、ISE、Kintex、Spartan、Virtex、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。Cadence および Cadence ロゴは Cadence Design Systems, Inc. の登録商標です。ARM および Cortex、MPCore は EU およびその他各国の ARM の登録商標です。その他すべての登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へ
日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
コーポレート マーケティング部
TEL: 045-475-2311/FAX: 045-471-7772

ザイリンクス株式会社
マーケティング本部 竹腰
TEL: 03-6744-7740/FAX: 03-5436-0532

株式会社井之上パブリックリレーションズ
ザイリンクス広報担当 鈴木/関
TEL: 03-5269-2301/FAX: 03-5269-2305

このリリースの全文は次のURLを参照のこと:
リンク

概要:ザイリンクス社

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