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2011年中堅・中小企業における「会計管理」の利用実態とユーザ評価

ノークリサーチは2011年の国内中堅・中小市場における「会計管理」の利用実態とユーザ評価に関する調査を実施し、その分析結果を発表した。

<シェアに大きな変化はないものの、運用形態や評価項目に新たなニーズの兆し>
■「勘定奉行」「弥生会計」はシェア堅持、「PCA会計」と「SMILEシリーズ」の三位争いが続く
■新規導入で運用アウトソースによるコスト削減と経営層向けスマートフォン活用の可能性
■価格とシステム連携に関するパッケージ評価は概ね良好、今後はカスタマイズ性が焦点

PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2011年10月17日

2011年中堅・中小企業における「会計管理」の利用実態とユーザ評価

調査設計/分析/執筆: 岩上由高


ノークリサーチ(本社〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705:代表:伊嶋謙ニTEL:03-5244-6691 URL:http//www.norkresearch.co.jp)は2011年の国内中堅・中小市場における「会計管理」の利用実態とユーザ評価に関する調査を実施し、その分析結果を発表した。本リリースは「2011年版中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」の「会計管理」カテゴリに関する速報である。
※グラフにつきましては下記URLをご覧ください
リンク


<シェアに大きな変化はないものの、運用形態や評価項目に新たなニーズの兆し>
■「勘定奉行」「弥生会計」はシェア堅持、「PCA会計」と「SMILEシリーズ」の三位争いが続く
■新規導入で運用アウトソースによるコスト削減と経営層向けスマートフォン活用の可能性
■価格とシステム連携に関するパッケージ評価は概ね良好、今後はカスタマイズ性が焦点


調査対象: 日本全国の年商500億円未満の中堅・中小企業(有効回答件数1400件)に属し、以下いずれかの権限を持つ社員
「情報システムの導入や運用/管理の作業を担当している」
「情報システムに関する製品/サービスの選定または決裁の権限を有している」
調査実施時期: 2011年8月
※調査対象の詳しい情報については右記URLを参照リンク


■「勘定奉行」「弥生会計」はシェア堅持、「PCA会計」と「SMILEシリーズ」の三位争いが続く

以下グラフは年商500億円未満の国内中堅・中小企業全体における導入済の「会計管理」製品/サービスの導入社数シェアを示したものである。
※調査対象となった製品/サービスの一覧は末頁の「調査対象製品/サービス一覧」を参照
2010年のシェア上位は「勘定奉行(21/iシリーズ)」「弥生会計」「SMILEシリーズ」の順であったが、2011年は「勘定奉行(21/iシリーズ)」「弥生会計」「PCA会計」の順となり、三位の「SMILEシリーズ」と「PCA会計」の順位が入れ替わっている。2010年から2011年にかけての導入件数は「SMILEシリーズ」が上回っているが、過去に導入した顧客の継続利用なども含めた全体シェアで見た場合には「PCA会計」が「SMILEシリーズ」を若干上回るという結果となった


■新規導入で運用アウトソースによるコスト削減と経営層向けスマートフォン活用の可能性

以下のグラフは「会計管理」製品/サービスの運用形態および端末形態について、導入済みと新規導入予定を比較したものである。
新規導入予定の製品/サービスの運用形態を導入済みの運用形態と比較すると、パッケージ採用の比率が若干増え、中でも「パッケージを自社で購入し、運用をアウトソース」が8.5%から15.8%と二倍近くなっている。このことから、パッケージへの遷移が継続しつつ、運用をアウトソースすることでのコスト削減を図るユーザ企業が増えると予想される。
端末環境における導入済みと新規導入予定の状況を比較すると、スマートフォンが1.0%から7.0%へと増加している。全体に占める割合はごくわずかではあるが、社内に居ることの少ない経営層や管理職に向けに最新データを開示するなどといった用途が想定される。


■価格とシステム連携に関するパッケージ評価は概ね良好、今後はカスタマイズ性が焦点

本調査では
「導入/サポートの価格は妥当か」
「機能が足りているか」
「動作が軽快かどうか」
「自社の要件に合致しているか」
「初めてのユーザもすぐに操作を習得できるか」
「慣れたユーザにとって操作が煩わしくないか」
「他システムとの連携手段が整っているか」
「不具合や誤動作はないか」
「プログラミングによる機能の追加/変更(カスタマイズ)がしやすいか」
「設定変更などプログラミングを伴わない形での機能の追加/変更がしやすいか」
といった数多くの項目について五段階評価で製品/サービス別にユーザ企業による評価を行っている。
以下から次頁にかけてのグラフはそのうちの「導入/サポートの価格は妥当か」「他システムとの連携手段が整っているか」「プログラミングによる機能の追加/変更(カスタマイズ)がしやすいか」についてのシェア上位の製品/サービスにおける評価結果である。※評価ポイントの算出方法は次頁末尾を参照
「導入/サポートの価格」はいずれの製品/サービスにおいても比較的良好な評価結果となっている。一方で、「ERPを構成する機能モジュールの一つとして利用」の評価が低い。これは「会計管理モジュールを含むERP製品/サービスの機能が低い」ということではなく、「ユーザ企業側が会計管理の個別評価を事前に十分に行わないままERPに含まれる会計管理モジュールを利用した場合の評価が低い」ということを示している点に注意が必要である。会計管理モジュールを差別化要因としていないERP製品/サービスの場合、「あまり重要ではないものの、会計管理機能には不満がある」という状態を放置しておくと全体の評価に悪影響を与える可能性があるため、ベンダ側は注意を払っておく必要がある。
会計管理には販売管理など他システムからのデータを取り込む場面も多い。そのため「他システム連携性」も重要な評価項目となる。この点ではいずれの製品/サービスも評価が高く、「独自開発システム」を上回っている。会計管理における「カスタマイズ容易性」のニーズは販売管理や生産管理と比べるとそれほど高くないが、「コンプライアンスの観点から、余計な項目は見せない」などといった入力フォームの最適化は今後求められてくる可能性がある。その観点では製品ラインアップ全体で共通基盤を整備し、カスタマイズ性の改善に注力する「SMILEシリーズ」が高い評価を得ている。


【評価ポイント算出方法】
五段階評価結果を「大変不満:-5ポイント」「多少不満:-3ポイント」「どちらでもない:0ポイント」「まあまあ満足:3ポイント」「大変満足:5ポイント」と重み付けし、ある評価項目「項目a」について、「A社の「大変不満」という回答件数= H1」「A社の「多少不満」という回答件数= H2」「A社の「どちらでもない」という回答件数= H3」「A社の「まあまあ満足」という回答件数= H4」「A社の「大変満足」という回答件数= H1」と定義した場合に、以下の計算式によって算出している。
A社の項目aに関する評価ポイント
= ( H1×(-5) + H2×(-3) + H3×0 + H4×3 + H5×5) ÷ A社の項目aに関する回答件数合計
(各製品/サービスの利用件数自体が少ない場合には、その点に留意が必要である)


調査対象製品/サービス一覧

今回の調査対象として導入シェアや評価における選択肢として挙げた製品/サービスは以下の通りである。

SMILE α/ 財務管理OSK(大塚商会)
SMILE ie 会計/OSK(大塚商会)
SMILE BS/is 会計/OSK(大塚商会)
SMILE es 会計/OSK(大塚商会)
MJSLINKⅡ財務大将, Galileopt財務大将,ACELINK Navi CE会計/ミロク情報サービス
勘定奉行(21シリーズ) / OBC
勘定奉行i (iシリーズ) /OBC
弥生会計/弥生
PCA会計/ピー・シー・エー
COMPANY会計シリーズ/ワークスアプリケーションズ
OBIC7会計情報システム/オービック
ProActive E2会計関連シリーズ/住商情報システム
Bizインテグラル会計, SCAW財務管理システム/NTTデータビズインテグラル, NTTデータビジネスシステムズ(NTTデータシステムズ)
スーパーカクテルデュオ会計/内田洋行
SuperStream CORE/ エス・エス・ジェイ
SuperStreamNX /エス・エス・ジェイ
会計王/ソリマチ
大蔵大臣/応研
FX4/ TKC
JDLIBEX財務/JDL
GUI-PACK/経理(iSeries Siteを含む) /日本IBM
INPACT OPEN21/ ICSパートナーズ
NC経くん, GrowOne Cube会計/ニッセイコム
財務応援Ai /セイコーエプソン
MONEYシリーズ/ワークスプロダクツ
ProPlusシリーズ/プロシップ
レーザーシリーズ/グレープシティ
達人シリーズ/NTTデータ
ERPを構成する機能モジュールの一つとして利用
上記以外のパッケージ製品またはサービス
独自開発システム(オープンソースをベースとしたもの)
独自開発システム(ベースとなるものがない完全なスクラッチ開発)


本調査では会計管理の定義を「財務会計や管理会計を担うアプリケーション」と定義している。ERP製品/サービスの中にはベンダ側がERPと称していても、ユーザ企業側では会計管理しか利用しておらず、ERPを導入していないと認識していることも少なくない。逆に、会計を中心とした簡易な連携機能を備えたものをERPと捉えている場合もある。
こうした背景を踏まえて、「SuperStreamCORE/NX」のようにユーザ企業によって「ERP」と「会計管理システム」に認識が分かれる可能性のある製品/サービスについてはERPと会計管理システムの両方のカテゴリに選択肢を設けている。
それぞれのカテゴリでどれだけシェアがあるか?を見ることで、年商や業種に応じたユーザ企業側のカテゴリ認識の違いを確認することができる。

本リリースの元となっている「2011年版中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」の詳細は下記URLを参照
リンク


当調査データに関するお問い合わせ株式会社ノークリサーチ担当:岩上由高
東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
inform@norkresearch.co.jp
www.norkresearch.co.jp

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