Canonical、最新バージョンUbuntu 11.04を発表

Canonical 2011年04月22日 13時00分
From JCN Newswire

Tokyo, Apr 22, 2011 - ( JCN Newswire ) - 英国ロンドン発 - 2011年4月21日 - Canonicalは本日、オペレーティング・システム「Ubuntu」の最新版の一般ダウンロード提供を4月28日(木)より開始することを発表しました。

「Ubuntu 11.04」は、従来のUbuntuよりシンプルで使いやすく、美しくなった新インターフェイス「Unity」を採用しています。これはCanonicalとUbuntuのコミュニティが2年にわたって取り組んできた設計および技術的努力の成果です。Ubuntu 11.04はWindowsの代わりとなる正真正銘の無償OSとして、競合製品からも傑出しています。また、スマートフォンやタブレット市場で非常に高い人気を誇る無償アプリや有償アプリにより、PC上でのカスタマイズが可能となります。

CanonicalのCEOであるジェイン・シルバー(Jane Silber)は次のように述べています。
「スタイリッシュで効率的なPC体験を提供するUbuntu 11.04は、Ubuntuの新境地を開きました。このリリースは、無償ソフトウェアを利用するユーザーの全く新しい波を呼び起こすでしょう。Ubuntu 11.04は、日常的なPCユーザー向けにオープンソース技術が実現してきた集大成です。」

Ubuntu 11.04は、スマートフォンやタブレットのデザインの発想に刺激を受けたモダンなグラフィックにより、視覚的に豊かなインターフェイスをPCに提供します。旧式のPCの場合は、グラフィックカードがUnityに対応するかどうかを自動的に判別し、Unityが動作しない場合は、従来のクラシック・インターフェイスを提供します。ユーザーは使いやすさや一貫性の観点から、またはデスクトップを大規模に展開していてUnityに即座に移行できない場合などに、クラシック・デスクトップを選択できます。

Ubuntu 11.04をインストールすると、「ランチャー」が画面左側に表示され、クリーンなワークスペースが現れます。ユーザーはネットブックやノートパソコン、デスクトップで同じインターフェイスを使用できます。ランチャーは、シングルクリックでアプリケーションを立ち上げたり、アプリケーションの追加や削除も簡単に行うように設定することが可能です。

Ubuntu 11.04は従来のインターフェイスから脱却し、アプリケーションやファイルを探す最良の方法として、高速で強力な検索機能を採用しています。ウェブでは通常、検索から作業を開始することが好まれますが、Ubuntuもこの流れを汲んでいます。検索は「ダッシュ」で行います。ダッシュはファイルやアプリケーション、音楽、ビデオを一カ所に集めたもので、単一のバーからあらゆる検索が行えます。

アプリケーションを探す際には、最近使ったアプリや最近インストールしたアプリ、さらには「Ubuntu Software Centre」からのダウンロード推奨アプリが表示されます。アプリケーションはランチャーにドラッグすることで、簡単にアクセスできるようになります。開いているアプリケーションは、アクティブ時はランチャー内でハイライトされ、ランチャーにロックすることも可能です。ロックしない場合は、終了時にランチャーから自動的に削除されます。アプリケーションは名前やカテゴリで検索でき、アプリの名称が分からない場合でも素早く見つけることが可能です。

ファイルの検索も同様で、ファイル名または種類による検索が可能です。最近使ったファイルや最新のダウンロードファイル、お気に入りファイルが表示されます。ファイルはクリックするとすぐに開きます。ファイルを整理する従来の「ファイル・アンド・フォルダ」の手法ではなく、ユーザーが好む検索手法を採用しているため、はるかに高速かつ効率的にファイルを見つけられます。ファイルやフォルダは従来の方法でもアクセス可能ですが、ユーザーはすぐに検索主導の新しい手法を日常的に利用するようになることがテストで示されています。

このほかにも、ユーザーに利点をもたらす数々の改善点があります。プリインストールアプリの「グローバルメニュー」では通常、すべてのアプリケーション・メニューが画面上部の同じ位置に表示されます。メニューは必要な時だけ表示され、煩雑さのないクリーンな体験を実現します。複数の画面の切り替えが容易に実行でき、ワークスペースの煩雑さをさらに解消しています。画面やアプリケーションを素早く操作できる便利なショートカットキーも数十種類用意しています。ボリュームインジケーターを利用すれば、ミュージックプレーヤーを開かなくても、ボリュームの調節や再生順序の管理、音楽の再生、切り替え、停止が可能です。

また、Ubuntu 11.04はタッチスクリーンに完全対応しています。「Gestures」により、スクロール、ワークスペースの切り替え、画面の拡大縮小などを行えます。CanonicalとUbuntuのコミュニティは今後も一般アプリケーションにタッチ・アンド・ジェスチャー機能を追加していきます。

Ubuntu Software Centreはダッシュと統合されており、数クリックでアプリケーションを追加できます。アプリケーションのレビューや評価機能も追加されているため、アプリケーション体験を共有したり、他の人がベストなアプリを見つける手助けをするなど、全く新しいレベルでの参加が可能となります。Introversion社などが提供するゲームも追加されており、ユーザーが利用できるソフトウェアの幅はさらに広がっています。

「Ubuntu One」は個人ユーザー向けのクラウドサービスで、連絡先やファイルの同期や共有ができる無償のオンラインソリューションです。現在はiPhoneとAndroid向けに、世界中のどこにいても音楽ストリーミングが楽しめるサービスも提供しています。Windowsの正式クライアントも間もなく登場の予定で、現在は評価用として一般向けベータ版へのメジャーアップグレードを提供しています。

Ubuntu Oneユーザーは、スピードと性能がアップしたファイル同期を利用できるほか、Android上へのファイルのアクセスやFacebookからの連絡先インポート、Gmailとの連絡先の完全な同期が行えます。また、追加ファイル形式への対応やプレイリスト管理など、音楽ストリーミング機能のアップデートも可能です。Ubuntu OneはUbuntuの価値を、コンピュータの性能をはるかに越えて向上させるものです。Ubuntu Oneには新たなサービスも随時追加され、ユーザーはいつでも新たな発見や楽しみを見いだせます。

また今回初めて、ブラウザを使ってUbuntuのオンライン版を試用することが可能となりました。ダウンロードの必要は全くなく、インターネット接続環境さえあればUbuntu.comから最新の製品の完全版にアクセスできます。是非お試しください。

出荷時期について

Ubuntu 11.04は、4月28日(木)より www.ubuntu.com リンク を通じてダウンロードサービスの提供を開始予定です。Ubuntu11.04の無料オンライン試用版は、製品リリース後にubuntu.comを通じて提供が開始されます。Ubuntu Oneは、本日4月21日(木)よりone.ubuntu.comで提供を開始します。アプリはAndroid MarketplaceやiTunes AppStoreで入手可能です。Ubuntu Software Centreは、Ubuntuユーザー向けにランチャーまたはアプリケーション・メニュー内で提供します。

Canonicalについて

世界中のUbuntuパートナーとユーザーにエンジニアリング、オンラインおよびプロフェッショナル サービスを提供しているCanonicalは、Ubuntuプロジェクトを背後から支える企業として、幅広く採用され急成長しているオープンソース オペレーティング システムUbuntuの開発と支援に確固とした態勢で臨んでいます。Canonicalは、すべての企業・組織および個人のサーバー、デスクトップ、ラップトップおよびネットブックでUbuntuを利用できる環境づくりを目指しています。

また、Ubuntuの認定においてハードウェア ベンダー各社とパートナー関係を結んでいるとともに、企業には移行、展開、サポートおよびトレーニングの各サービスを、エンドユーザーには各種オンライン サービスを提供しています。他にもCanonicalは、企業・組織と個人がオープンソース コミュニティのイノベーション(革新)へ完全に参加できるようにするための、コラボレーティブなオープンソース開発ツールを構築、管理しています。 詳細はWebサイト www.canonical.com/ リンク をご覧ください。

本件に関するお問い合わせ:
テキスト・ワンハンドレッド・ジャパン株式会社
TEL:03-5210-1981
FAX: 03-5210-2005

概要:Canonical

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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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