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ウルシステムズ、業界初、基幹バッチ用のHadoopフレームワーク「Asakusa」を開発、オープンソース化して提供開始

ウルシステムズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:漆原 茂、以下 ウルシステムズ)は、基幹業務システムのバッチを高速処理するためのソフトウェアフレームワーク 「Asakusa Framework(以下、Asakusa)」を業界で初めて開発、オープンソース化して提供することを発表します。

クラウド技術の普及が進むと共に、企業内システムへの適用の検討が進んでいます。特にHadoop(注1)は、オープンソースの分散処理基盤ソフトウェアとして注目を浴びており、大容量データを多数のサーバーに分散し並列処理させることで高速なデータ処理を実現できます。しかしこれまでは、Webデータの分析や消費者の行動解析などのB2C分野での利用がほとんどであり、企業の基幹業務システムに適用するには機能や運用環境が不足していました。

そこでウルシステムズは、企業の基幹業務システム向けの分散ソフトウェアフレームワーク「Asakusa」を開発しました。日本の多くの企業が抱えている基幹バッチシステムの高速処理を目的としており、Hadoopに対応した業界初のソフトウェアとなります。「Asakusa」はHadoop上に基幹バッチシステムに必要な開発環境・実行環境・運用環境を実装しており、従来まで長時間かかっていた業務処理を高速に、安価に、かつ安全に実行することができます。また、Hadoopに詳しくないエンジニアでも「Asakusa」上で簡単にシステム開発ができるため、分散技術によるメリットを広い分野で享受することが可能となります。すでに実案件での適用が進んでおり、「Asakusa」を利用することで4時間かかっていたバッチ処理がほんの数分で完了した実績もあります。

■「Asakusa」の主な機能
・高速処理のための実行環境
 Hadoopの分散並列処理を用いた高速バッチ処理フレームワーク
・高い生産性を実現する開発環境
 業務フロー設計からプログラムコードを自動生成するMapReduce(注2)コンパイラ、
 モデルジェネレーター(自動生成ツール)、一連のテストツール群
・安定した運用環境
 障害からの自動復旧、バッチジョブの実行監視などの運用環境

今回、ウルシステムズは「Asakusa」をオープンソースとして広くIT業界へ公開していくことにしました。会社の枠を超えて広く優秀な技術者に参加してもらい、日本発のソリューションとして基幹業務システムの変革へ大きく貢献していきたいと考えています。現在、「Asakusa」はβ版を限定パートナー向けに提供を始めており、すでに複数社で導入検討が進んでいます。オープンソース化した正式版の提供開始は、2011年3月頃を予定しています。

今回の発表にあたり、パートナー各社から以下のコメントを頂いています。

・株式会社NTTデータ 基盤システム事業本部 システム方式技術ビジネスユニット
第二技術統括部長 吉田佐智男様
「Hadoop は大量データを処理する分散処理基盤として有望であり、NTTデータも積極的にその適用を推進しているところです。この度公開された「Asakusa」フレームワークはHadoopの適用領域を拡げる取組みとして先進的であり、Hadoopを中心としたエコシステムに大きく貢献するものとして心から歓迎いたします。」

・株式会社Preferred Infrastructure CTO 兼 Hadoopユーザー会 太田一樹様
「各業界で注目を集めているHadoopですが、新しいソフトウェアという事も有り障壁が高く、基幹業務システム向けに使えるとは言えない状況でした。しかし、「Asakusa」フレームワークはその問題を画期的なまでに改善し、既存業務の様々な部分を効率化出来ると実際に使用して感じました。Hadoop利用の爆発的拡大の先鞭として、また日本初のOSSとしても非常に期待しております。」

・株式会社イーシー・ワン 代表取締役社長(CEO)  最首 英裕様
「株式会社イーシー・ワンは、「Asakusa」のオープンソース化に関する発表を歓迎します。
当社では、Hadoopを中心とした分散システムの引き合いが増加しており、今後急激に需要が増加する可能性を感じております。特に、バッチ処理性能の大幅な改善は、全ての企業にとってビジネスモデルの変革すら誘引する、非常に大きな転換になるでしょう。しかしながら、現実には乗り越えなければならない課題が多く、特に複雑な分散処理システムの「開発難易度」を下げていくことと「運用難易度」を下げることが、当面の重要課題であると認識しておりました。当社としては、運用難易度を下げていくための取り組みをおこなっており、そのための製品 「Monkey Magic」を開発・提供しております。今回発表された「Asakusa」により、もうひとつの課題である開発難易度を下げることができれば、分散システムの普及に大きくはずみがつくと確信しております。また、「Asakusa」には、「Monkey Magic」との連携機能も搭載されており、この組み合わせにより、多くの企業が現実に分散システムを導入していくための基
盤が実現したものと言えます。これにより企業のシステムが劇的に変わり、それにより事業効率の劇的な改善が進み、我が国のみならず世界の経済システムの効率化が一気に進むものと期待しております。」

・株式会社インテック 常務取締役 ネットワーク&アウトソーシング事業本部長 川原賢一様
「この度の、ウルシステムズ様の「Asakusa」は、企業の基幹業務バッチ処理を高速化するために画期的なものであると考えます。 Hadoopは、IT業界で注目されている分散並列処理です。これまでは高価なハードウェアを導入するしかなかった処理が、安価なハードウェアとスケールアウト技術により実現可能になります。インテックでは、「Asakusa」の実行環境に当社の「EINS/SPS」をご利用いただいております。導入される企業様に高品質かつ高信頼性のサービスを引き続き提供してまいります。」

・日本電気株式会社 OMCS事業本部長 東 健二様
「『Asakusa』フレームワークは、Hadoop活用に対する技術的ハードルを大幅に下げ、これまで困難と考えられていた企業情報システム(特に基幹系)への本格適用を加速し、夜間バッチ等の劇的な時間短縮により、お客様の業務プロセス改革を実現するクラウド技術と既存環境を取り持つミドルウェアとして大いに期待しております。」

用語解説

(注1)Hadoop 
オープンソースソフトウェアコミュニティ Apache Software Foundationにて開発・公開されている、分散処理を行う基盤ソフトウエア(リンク)。大規模データを多数のサーバーに分散して蓄積するとともに、大量・複雑な計算を並列処理し、データを高速に処理できる技術として注目を集めている。 
(注2)MapReduce
Googleが2004年に発表した論文「Google Research Publications : MapReduce」によって公開されたプログラミングモデル(リンク)。従来までのデータベース中心のアーキテクチャとは大きく異なり、非常に大量のデータを分散・並列処理することに特化したもの。

※Asakusa Framework及びこれらのロゴは、ウルシステムズ株式会社の日本及びその他の国における商標又は
登録商標です。その他の製品名及びサービス名等は、それぞれ各社の商標である場合があります。

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