2010年世界糖尿病デーでは、糖尿病への意識の向上のために何百万人もの人々がひとつになります

Brussels, Nov 15, 2010 - (JCN Newswire) - 11月12日より3日間開催される世界糖尿病デーのイベントでは、糖尿病に対して世間の皆様にきちんと注目していただくために、世界中の人々がひとつになります。世界糖尿病デーは、静かに人の命を奪う糖尿病という恐ろしい病気に対して、人々の注意を集める絶好の機会です。


毎年11月14日に開催される世界糖尿病デーは、糖尿病が国際社会にもたらす健康被害の悪化という課題の深刻化に対応するため、1991年に国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)により開始されました。2006年の国連決議61/225通過により公式の国連デーとなった世界糖尿病デーでは、糖尿病関係者の間で最重要性課題となっている問題に注意を喚起し、糖尿病に世間の強い関心を集め続けるための活動を行っています。イベントの象徴として、糖尿病の世界共通シンボルである青い丸(ブルーサークル)を、使用しています。


糖尿病は、世界の健康と発展に対する大きな脅威となっています。IDFによれば、糖尿病は現在、世界中で3.00億人以上の人々に影響を与え、2010年にはグローバル経済に最低でも3760億米ドルの費用負担を生じさせています。これは、世界の健康関連支出の11.6%に当たります。さらに3.44億人が、糖尿病でもっとも一般的なタイプの2型糖尿病の発症リスクを抱えています。IDFの予測によれば、蔓延を阻止する対策が何も取られなかった場合、2030年までに糖尿病患者は4.38万人となり、関連支出は4900億米ドル以上に上ると推定されます。


「インスリン発見から90年、国連決議61/225から4年になりますが、糖尿病患者の数は驚くべき勢いで増え続けています。世界中のあらゆる国や自治体で、糖尿病と言う残酷で命にかかわる病気との闘いに、我々は敗れ続けています。」と、IDF会長Jean Claude Mbanyaは述べました。


このような憂慮すべき事態に直面し、世界糖尿病デーでは、その目標として、糖尿病患者全員の権利として糖尿病教育を利用できるようにすることと、糖尿病のリスクファクターと危険信号の認識をさらに高めること、そして、糖尿病予防の成功事例に関する情報共有を促進することなどを掲げています。


今年は、全世界における糖尿病教育と予防プログラムのニーズの拡大に対応する5年連続キャンペーン(2009~2013年)の、2年目となります。2010年世界糖尿病デーのテーマは「糖尿病を今すぐコントロールしよう」です。このテーマに沿って、IDFは、「Blue Circle Test」という特別なWebアプリケーションを開発しました。Blue Circle Testでは、糖尿病の予防に役立てるために、2型糖尿病のリスクファクターを示し、個人でできる建設的な行動にハイライトを当てています。


ついに、恒久的な解決に向けて、国際社会の政治的意思が示されました。


世界はついに、糖尿病や他の非伝染性疾患(NCD)の脅威に目覚めました。今年の5月13日に、国連総会において満場一致で国連決議64/265が通過し、2011年9月に、非伝染性疾患に関する国連ハイレベル・サミットを開催する決定がなされました。2001年にはHIV/AIDSについて同様のサミットが開催され、HIV/AIDS撲滅運動のターニングポイントとなりました。


「国連サミットでは、国家首脳、政府代表、NGO、および公衆衛生専門家が一堂に会し、世界的な脅威について討論し、糖尿病や他の非伝染性疾患に必要な国際社会の対応について公約を行います。」と、IDF最高経営責任者のAnn Keelingは述べました。「世界糖尿病デーでは、IDFのキー・メッセージと国連サミットに向けての目標を皆様に広く知っていただくための、非常に理想的な広報のしくみを提供します。」とKeelingは述べました。


今年の世界糖尿病デーを記念して、IDFは、「糖尿病ロードマップ」という作業プログラムをまとめました。糖尿病ロードマップでは、国連サミットの結果が、世界中の何億人もの糖尿病患者に真の変化を必ずもたらすように、討議内容、証拠、解決策などの作成と取りまとめを行います。


世界の糖尿病の震源地、中国では11月14日に「Call to Action on Diabetes (糖尿病対策に向けての呼びかけ)」が開始されます。中国には9240万人の成人糖尿病患者がいます(成人10人に1人)。「Call to Action」は、世界的な糖尿病の蔓延について世界の指導者達の注目を集め、糖尿病対策、公約、支援、リソースに対してガイダンスや確保を行うために、国連サミットに向けて世界中の糖尿病関係者たちが権利擁護活動を行う際の中心となるツールです。この文書は、北京の有名な人民大会堂で行われる世界糖尿病デーのイベントの中で、発表される予定です。中国の経済と社会における糖尿病関連支出の金額についての新しいデータも、発表される予定です。


イベントは中国を飛び出し、世界のさまざまな国にも広がります。糖尿病に対する意識を高めるため、有名な象徴的建物や史跡に再びブルーのライトが灯されます。南アフリカのテーブルマウンテン、ブラジルの巨大キリスト像、ドイツのブランデンブルク門、カナダのナイアガラの滝など、60か国以上500か所以上の有名な建物が、ライトアップされます。このライトアップと併せて、糖尿病の蔓延をコントロールするために、健康的なライフスタイルの重要さを示すイベントとして、糖尿病意識向上を訴える行進や、エアロビクスなども行われます。


「世界糖尿病デーでは、全世界の糖尿病の権威たちが、文字通り糖尿病に光を当てることでしょう。世界糖尿病デーを真の意味でグローバルに成功した催しとするために、われわれは地球のどこにいても、努力を行います。」と、Mbanya教授は述べました。


「今こそ、糖尿病に対してアクションを取るべき時です。」


編集者向け注記:
国際糖尿病連合(IDF)は、世界各国の糖尿病患者3.00億人以上のためのグローバル擁護団体です。160か国以上200団体以上の糖尿病協会を代表しています。その使命は、糖尿病医療・予防・治療法について世界に広く知らしめることです。IDFは、世界保健機関(WHO)と公式に関係を結んでおり、国連広報局とも連携しています。


世界糖尿病デー・キャンペーンは、正式パートナー16社により支援されています。その内訳は、Abbott Diabetes Care社、アストラゼネカ社、ベーリンガーインゲルハイム社、ボストン・サイエンティフィック社、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、ライフスキャン社、イーライリリー社、メドトロニック社、Merck Sharp & Dohme (MSD)社、ノバルティス社、ノボノルディスク社、ファイザー社、ロシュ社、サノフィ・アベンティス社、セルヴィエ社、武田薬品です。


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お問い合わせ先:
国際糖尿病連合
Nancy Matos
広報担当者
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