ザイリンクス、セキュアな移動性と高耐久性パフォーマンスを提供する次世代防衛グレード製品ラインナップを拡充、Spartan-6QおよびVirtex-6Qファミリを発表

Tokyo, Nov 1, 2010 - (JCN Newswire) - ザイリンクス社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:XLNX)は10月28日(米国時間)、航空宇宙/防衛マーケットにおける厳しい要件に対応可能な最新世代フィールド プログラマブル ゲートアレイ(FPGA)として、Spartan(R)-6QファミリおよびVirtex(R)-6Qファミリを発表した。新ファミリのうちSpartan-6Qファミリは、低コストおよび低消費電力デバイスとして成功を収めているSpartanシリーズをベースにした防衛グレード製品としては業界初のものである。これら柔軟性に優れた新ファミリは、高水準のセキュリティと信頼性が求められるアプリケーションにおいて、業界をリードする安全性とSWaP-C(サイズ、ウェイト、パワー、コスト)におけるメリットを提供する。


ザイリンクスのセグメント マーケティング担当バイス プレジデントであるハービー スティール(Harvey Steele)は、「ザイリンクスの航空宇宙/防衛製品ポートフォリオに新たに加わった初の防衛グレードSpartanファミリの市場投入は、ミッション クリティカルな航空宇宙/防衛エレクトロニクス システム向けに長年成功を収めてきたVirtexシリーズをベースとしています。安全性に優れ低消費電力のSpartan-6Qデバイスは、最近発表したRad-HardデバイスのVirtex-5QVとともに、航空宇宙/防衛アプリケーションにおける厳しい要件に対応する当社の真摯な取り組みと能力をあらためて実証するものと言えます」と述べている。


ザイリンクスの防衛グレードFPGAは、商業グレードのデバイスと同様100%ピン互換であるため、プロトタイプおよび少量での初期生産期からシームレスに移行が可能である。極端な温度環境下での徹底的な動作テストにパスしている。また、Virtex-6Qデバイスの高耐久性プラスティック パッケージは鉛成分の規格に準拠しており、スズのウィスカー化の懸念がなく、腐食プロセスにも強くなっている。初の防衛グレードSpartanファミリの発表によりザイリンクス ターゲット デザイン プラットフォームが拡充され、航空宇宙/防衛グレードのアプリケーション向けはセキュアな移動性を提供できるようになり、類似のアプリケーションに対してもVirtexシリーズ同様の高信頼性と長期的サポートが提供されることになる。


Spartan-6Qファミリ
ザイリンクスのSpartan-6Qファミリは、低消費電力、低コスト、セキュア コミュニケーション プラットフォームを必要とする軍事通信(MILCOM)製品向けニーズに応えるとともに、ミサイルなど軍用品に対しても、より広い温度範囲で攻撃目標追尾やデータ処理が行えるなど、フォーム ファクタが小さく安全性の高い低消費電力プラットフォームを提供する。Spartan-6Q FPGAはこのクラスのデバイスとして初めて、低消費電力で低コストな情報保証(IA)、改竄防止(AT)プラットフォームを提供する製品であり、安全性とSWaP-Cメリットを高め高信頼性を実現している。Spartan-6Qデバイスの特徴は次の通りである。


- 第三世代IA(シングルチップ暗号化システムType-1)
- 第三世代AT機能(DoD 5000シリーズ)
- Iグレード、Qグレード温度範囲での動作を徹底的にテスト済み
- 消費電力の低減によりミッション寿命を延長
- フォーム ファクタの縮小によりモバイル デバイスを小型軽量化
- マスク セットのコントロールによる長期サポート


Spartan FPGAシリーズの第六世代となるSpartan-6Q FPGAは、実績ある低電力45nm 2層酸化膜プロセス テクノロジによって製造され、ザイリンクスの統合開発環境ISE(R) Design Suiteで設計可能である。


Virtex-6Q ファミリ
ザイリンクスのVirtex-6Qファミリは、安全性とSWaP-C上のメリットを提供するだけでなく、現在市場で入手できるFPGAのなかでATを実現し得る唯一の高耐久性ソリューションであり、軍用品に求められる動作温度範囲の全域にわたって高水準の性能とロジック容量を実現する。Virtex-6Qデバイスの特徴は次の通りである。


- DO-254に対応可能な高性能、高信頼性、低消費電力ソリューションによりアビオニクスに最適
- 高性能、高信頼性、低消費電力DSPソリューションにより、電子戦争アプリケーションや諜報、監視、偵察(ISR)アプリケーションに最適
- 第三世代AT機能(DoD 5000シリーズ)
- Iグレード、Mグレード温度範囲での動作を徹底的にテスト済み
- 高耐久性パッケージ
- マスク セットのコントロールによる長期サポート


ザイリンクスの第三世代 ASMBL(TM)アーキテクチャを用いて製造されるVirtex-6 FPGAファミリは、前世代製品にくらべ消費電力を50%、コストを20%削減している。動作コア電圧は1.0vであるが0.9vの低電力オプションも用意されている。ISE Design Suiteでの設計が可能で、マーケットをリードする65nm Virtex-5 FPGAファミリ向けに膨大に準備されているIPを利用することも可能で、開発とデザイン マイグレーションの生産性を向上する。


航空宇宙/防衛(A&D)向けターゲット デザイン プラットフォーム
Spartan-6QおよびVirtex-6Q FPGAは、航空宇宙/防衛マーケット向けターゲット デザイン プラットフォームにおけるシリコン基盤となる。このプラットフォームを利用すると、さまざまなハードウェアおよびソフトウェア要素のインテグレーションにかかる開発期間を大幅に短縮でき、消費電力を低水準に抑えながら最高水準のシステム性能を達成するシステムを短期間で構築できるようになる。ターゲット デザイン プラットフォームは、ドメインごとに特化したシリコン デバイスを提供するだけでなく、IPコアや設計環境、リファレンス デザインを提供するほか、サードパーティ製のシンセシス ツールやシミュレーション ツール、シグナル インテグリティ ツール、リファレンス デザイン、IPコアの利用も可能である。ザイリンクスの防衛グレードFPGAは既製品としてすぐに利用できるだけでなく、あらかじめ検証済みの製品としていつでも発注が可能である。Spartan-6QファミリおよびVirtex-6QファミリはI温度(産業温度:-40~+100度) に加え、Q温度とM温度(Q:-40~+125度(Spartan-6Qのみ)、M:-55~+125度(Virtex-6Qのみ)) が用意されており、2011年第2四半期から出荷を開始する。


ザイリンクス航空宇宙/防衛部門について
ザイリンクスは航空宇宙/防衛産業向けに、商業グレードから産業、軍事、宇宙の各グレード製品を供給している。ザイリンクスFPGAは20年以上にわたって宇宙空間で利用されており、世界中の軍隊を守ってきた。ザイリンクスはこのセグメント特有のニーズを理解しており、既製品のリプログラマブル デバイスを幅広く取りそろえるとともに、ザイリンクス ターゲット デザイン プラットフォームとして、アプリケーション特化のツールやIPコア、各種ボードなど開発環境を総合的に提供し、新機能の商品化と既存ハードウェアの更新を進める開発者を支援することで、ミッションのリスク軽減やシステムのコスト削減を提供する。ターゲット デザイン プラットフォームによって、市場投入までの期間を短縮し、高度な航空宇宙/防衛システムのイノベーションと差別化をさらに進めることが可能になる。詳細は、 リンク を参照されたい。


ザイリンクスについて
ザイリンクス(NASDAQ:XLNX)は、プログラマブル プラットフォームのリーディング プロバイダである。詳しい情報はWebサイト リンク で公開している。


※ザイリンクスの名称およびロゴ、Virtex、Spartan、ISE、そのほか本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびそのほか各国のザイリンクス社の登録商標または商標です。その他すべての登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。


このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へ
ザイリンクス株式会社
マーケティング本部 竹腰
東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー4F
TEL:03-6744-7740
FAX:03-5436-0532


株式会社井之上パブリックリレーションズ
ザイリンクス広報担当 鈴木/関
東京都新宿区四谷4-34 新宿御苑前アネックスビル6F
TEL:03-5269-2301
FAX:03-5269-2305


下記のザイリンクス株式会社Webサイトもご参照ください。
トップページ: リンク
プレスリリース(日本語): リンク
このリリースの全文は以下のURLを参照のこと:
リンク

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