Tokyo, Oct 19, 2010 - (JCN Newswire) - ザイリンクス社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:XLNX)は10月18日(米国時間)、自社エコシステムの改革を発表した。ザイリンクス プラットフォームのオープン化と主要業界標準への対応によって、自社アライアンス プログラムのより深く幅広い拡大を図り、FPGAのマーケットプレイスの確立を目指す。改革の一環としては、FPGAユーザーが設計や開発ニーズに合った適切な能力を備えたパートナーを即座に見つけられる環境を整え、同時にアライアンス プログラムのメンバー企業を介したビジネスにおいても、顧客満足度と成果の質を高めていく計画である。
デザインの複雑性が日々増すなか、製品設計にかかる時間やコストを削減するために、FPGAおよび専門サードパーティ プロバイダを利用する顧客企業はますます増えている。FPGAを使ったデザインにおいて、各種標準の採用やプラットフォームのオープン化によってプロセスの無駄を削減し、多種多様な電子システムの設計にASICやASSPよりも使いやすいソリューションとする必要がある。ザイリンクスはこのアライアンス プログラムの改革によって、エコシステムにとってより健全な市場を育てることを最終目標としている。
ザイリンクス アライアンス プログラムは、各業界において優れた能力を持つメンバー企業によって世界的なエコシステムを形成している。いずれのメンバーも、ザイリンクスが事業展開している各国において、ザイリンクスのプログラマブル ロジック テクノロジのために作られた製品およびサービスを展開し、実績を重ねてきた企業ばかりである。メンバー企業の事業分野は、IPコア、デザインおよびインテグレーション サービス、エンベデッド ソフトウェア、設計ツール、開発および評価ボード、シリコンデバイス テクノロジなど多彩である。いずれの企業も、ザイリンクスのプラットフォームと協調することで、ASSPやASICのソリューションに比べて柔軟性とシステムの総コストの面で大きなメリットを提供し、デザイン リスクも軽減する。
FPGAのメインストリームでの採用を加速する市場の確立
FPGAテクノロジをサポートするサードパーティ企業はこれまでもあったが、ザイリンクスでは、エコシステム全体が採算の合う市場への道をさらに進んでいけるよう、広く利用されている業界標準の採用と自社プラットフォームのオープン化を図り、アライアンス プログラムのメンバー企業が「プラグ アンド プレイ」型のFPGAデザイン ソリューションを提供できるようにしていく。具体的には、技術上の各種標準採用に加え、IPコアやデザイン サービスのライセンシングについての標準契約条件を確立し、最適化されたIPコアおよびターゲット デザイン プラットフォームの導入期間を短縮するエコシステムへの投資を行い、顧客がアライアンスプログラム メンバーを選択する際の選択肢を広げる新しいビジネス モデルの試行などを行っている。
業界標準の採用として、ザイリンクスは、唯一のオープンなオンチップ インターコネクト スタンダードとしてAMBA(R) AXI4プロトコルを選択しているが、これはストリームラインのIPコア開発を単純化し、顧客企業とサードパーティ プロバイダにおけるIPインテグレーションの時間と手間を大きく削減することを目的にしている。これにより、IPの移植性と設計者の生産性を高めることになる。10月6日(日本時間発表)に発売を開始したISE(R) Design Suite 12.3より、これらAXIプロトコル準拠のIPコアとして、Northwest Logic、Xylonといったアライアンス メンバー企業による初期サポートが開始されている。2010年第4四半期中にはさらにそのサポート範囲を拡大する予定である。
ザイリンクスは、IPのパッケージングやデリバリ、設定の自動化を行うため、ISE Design Suite CORE Generator(TM)システムのオープン化と、SPIRITコンソーシアムが定めたIEEE 1685 IP-XACT標準への準拠を進めている。また、IEEE P1735のIP暗号化標準とFlexNetライセンシングに対応し、相互運用性を高め、最先端のSoCデザイン ツールや設計手法にアクセスすることでFPGAデザイン フローの最適化を図る。さらに、SignOnce IPライセンスを通じてIPおよび設計サービスのライセンシングを単純化する業界標準の契約条件を推進している。これは業界で初めてかつ唯一、プログラマブルロジック ソフトIPコアに関する共通ライセンス条件を集めたものである。さらに、アドオンカードのための標準としてVITA-57 FMC(FPGAメザニンカード)標準を採用し、ザイリンクスのFPGAを使った開発ボードのスケーラビリティを高めている。
業界初のレベル分けしたエコシステムにより、顧客の信頼度をアップ
より高度なシステムの実装にFPGAが使われるようになると、顧客がサードパーティ プロバイダに求める資質要件も厳しくなるため、ザイリンクスは、アライアンス メンバー企業の資格審査プロセスを厳しくし、新しくプレミア(Premier)と技術認定(Certified)の2つのアライアンス プログラムのレベルを導入した。
プレミア メンバーは、ザイリンクスが最高の水準にあると認めて厳選したトップクラスのアライアンス メンバー企業である。いずれも、ビジネス プロセスや技術的能力、製品品質、サポート能力についてザイリンクスが行う320項目の徹底的な現場チェックに合格している。ザイリンクスと密接に協力して開発ロードマップを相互に調整し、最新のシリコンデバイスや設計ツールにおいて一歩先を行く最高のサポートを提供していく。現在プレミア メンバー企業はさまざまな市場セグメントや応用分野にわたっており、代表的なメンバーとしては Helion、Omiino、VSofts、Xylon、東京エレクトロン デバイス、NorthWest Logic が挙げられる。
認定メンバー企業は、技術やビジネス、品質、サポートの各種プロセスについて320項目の総合的な評価に合格し、またFPGA設計について、ザイリンクスのフィールド エンジニアリング部門のスタッフに課されているのと同じ厳しい研修に合格したエンジニアを有する。認定メンバー企業のエンジニアは毎年、資格更新のためのトレーニングを受け、ザイリンクスの最新製品やテクノロジに関する専門知識を学ぶ。現在の代表的な認定メンバー企業としては、アヴネット、Barco-Silex、CAST、Coreworks、E-Element、Hardent、HCL、intoPIX、Multi Video Design、OKI情報システムズ、Tata Consultancy Servicesが挙げられる。
オンラインで適切なアライアンス メンバーをすぐに選択
ザイリンクスは、このエコシステムの透明度を高め、適切な能力を備えたサードパーティ プロバイダを顧客企業が短時間で簡単に見つけられるよう専門サイト( リンク )を構築し、詳しい情報を即座に入手できるようにしている。また、IP ポータルの ChipEstimate.com に他社に先駆けて自社マイクロ サイトを開設した。外部の産業ポータルを利用してアライアンス メンバー企業の各種IPをわかりやすく説明し、顧客企業からのアクセス性を高めようとする取り組みの一つである。
ザイリンクスについて
ザイリンクス(NASDAQ:XLNX)は、プログラマブル プラットフォームのリーディング プロバイダである。詳しい情報はWebサイト リンク で公開している。
※ザイリンクスの名称およびロゴ、Virtex、Spartan、ISE、そのほか本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびそのほか各国のザイリンクス社の登録商標または商標です。AMBA は ARM 社の登録商標です。その他すべての登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。
※本プレスリリースは、米国にて10月18日に発表される英語プレスリリースを一部省略して日本語化し日本にて発表するものです。英語原文全プレスリリース内容の閲覧は リンク
より「Xilinx Transforms Ecosystem to Accelerate Mainstream Adoption of Programmable Platforms」を参照してください。
このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へ
ザイリンクス株式会社
マーケティング本部 竹腰
東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー4F
TEL:03-6744-7740
FAX:03-5436-0532
株式会社井之上パブリックリレーションズ
ザイリンクス広報担当 鈴木/関
東京都新宿区四谷4-34 新宿御苑前アネックスビル6F
TEL:03-5269-2301
FAX:03-5269-2305
下記のザイリンクス株式会社Webサイトもご参照ください。
トップページ: リンク
プレスリリース(日本語): リンク
このリリースの全文は以下のURLを参照のこと:
リンク
御社のプレスリリース・イベント情報を登録するには、ZDNet Japan企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。