スマートカード・決済業界に事業拡大のチャンスを提供するCARTES in Asia 2011

2011年3月29日~31日、香港

世界のスマートカード業界は、依然として流通小売系カードやポイントカードといった金融サービス・アプリケーションが牽引しています。アジア太平洋地域をはじめ、全世界の決済カード市場の成長が、引き続き世界のスマートカード出荷の原動力になっているのです。CARTES in Asia (カルト・イン・アジア) 2011に出展する企業は、APAC諸国の経済の好況とデジタルセキュリティに対する根強い需要の恩恵を享受するでしょう。

アジアにおけるEMV(Europay MasterCard Visa)への移行は、同規格がグローバルスタンダードとして認められるのに伴い加速しています。
APAC諸国では、過去2年間のEMVチップカードの成長率が70%を超え、EMV POS端末では150%以上に達しています。アジアにおけるEMVへの移行は、地域全体を通じた不正行為防止、またマレーシア(2006年)、韓国(2008年)、インドネシア(2010年)などの個別市場における政府の移行指令によって主導されています。台湾、韓国、マレーシアなどの市場における銀行間の競争的差別化も、同地域における多用途ICカードの導入を加速しています。香港やオーストラリアなどの新たなEMV市場では、現在、さらに多くの銀行が完全移行モードに入っています。

例えば韓国は2005年にEMV移行指令を可決して、すべての銀行カードをEMV準拠のICカードで発行することを義務づけました。当然ながら銀行がスマートカード市場の大部分を占め、2009年度出荷量全体の40%、1870万ユニットに達しています。

非接触型決済機能も、交通機関・有料道路料金決済や小売決済において、マレーシアや韓国などの市場をはじめAPAC諸国全体を通じて需要が高まりつつあります。物理的アクセス制御や交通機関・有料道路自動料金徴収アプリケーションが非接触型スマートカード市場の主流であることにかわりはないものの、エンドユーザーは新たなアプリケーションのための非接触型ICカードテクノロジーの研究開発に着手しています。つまり、カード業界団体およびその会員銀行は販売時点における迅速・簡便な少額決済取引、政府機関などは従来以上のセキュリティと利便性を提供する長期間有効なIDカードや旅券などです。

日本では現在、73%の携帯電話に非接触型FeliCaチップが搭載され、NTTドコモの「おサイフケータイ」の需要は3000万台を超え、全国約100万の店舗・レストランがこの決済手段を採用しています。

アジア太平洋地域はモバイル決済採用の主導的な市場です。大手調査会社ガートナーが最近発表した報告書では、同地域の利用者数が2010年度末には昨年度の4180万人の50%増の6280万人になると予測しています。
同社のSandy Shen調査担当重役は、サービスプロバイダー各社が利用者の求めている決済機能を提供するとともに、需要を維持し満足させるうえで適正なエコシステムとインフラを構築することにより、同地域のモバイル決済ブームにおいて極めて重要な役割を果たしてきたと指摘しています。ガートナーの数字の示すところではSMSが同地域における主流のモバイル決済テクノロジーですが、この調査会社は実現可能な将来の代替案としてのNFC(近距離無線通信)も看過しないように金融機関に対して注意喚起しています。

環球時報(The Global Times)によると、中国では、モバイル決済市場が今後2年間に劇的に成長し、2011年には利用者数が1億人を超えると見込まれています。中国の現在の携帯電話利用者数は総人口の半分以上の7億8500万人で、うち多くは電子取引用の銀行カードの使用に慣れていません。したがって、モバイル決済はクレジットカードや現金に対する無理のない代替手段となり、今後数年間は中国において堅調な市場成長が見られると思われます。ウォッチデータ社は今年既に500,000枚以上のモバイル決済SIMカードを販売しており、2010年度末までにはさらに700,000枚の出荷が見込まれています。

主な出展企業各社は、この活力ある市場から恩恵を受けるため、既に次回のCARTES in Asia 2011への参加を表明しています。

今年3月、アメリカン・エクスプレスは第1回CARTES in Asiaのオープニングコンファレンスに出席しました。CARTES in Asia 2011には出展を計画しています。「今は最先端電子決済における絶好機ですし、アジアは非接触決済やモバイル決済などの新しい決済テクノロジーの最先端を行っています。アメリカン・エクスプレスは業界主要業者と提携して、最先端の可能性を当社のカード発行会社と加盟店契約会社に提供したいと考えています。CARTES in Asia 2011は当社にとってアジア全体の決済業界との交流を図る機会です」と、アメリカン・エクスプレスPatricia Partelow次世代電子決済担当副社長は述べています。
(出典:APSCA、Cards Now Asia、RNCOS、ZDNET Asia)

2010年3月の第1回CARTES in Asiaはスマートカード・デジタルセキュリティ業界からの出展企業116社を数え、世界のスマートテクノロジーの主要イベントの仲間入りを果たしました。銀行、通信、行政、ITセキュリティ、小売業界からの2813人の来場者が、ICカード製造、認証ソリューション、決済ソリューション、モバイルセキュリティ、その他の革新的な技術的ソリューションのための革新的なテクノロジーを発見する機会を得ました。

ハイレベルな国際カードビジネスイベントに25年の実績
CARTESチームがパリで開催するICカード業界の主要な国際イベントCARTES & Identificationは、2010年で25周年を迎えます。CARTESはスマートテクノロジーを推進し、国際会議、SESAMES(セサミ)賞、アニメーションエリア、特別展示、デモンストレーションエリアなどの最適な方法でマーケットの主要トレンドやイノベーションを紹介してきました。
CARTESの各イベントは、フランス最大手の業者向け見本市企画運営会社COMEXPOSIUMによって開催され、高水準のサービスと特に優れた品質基準を出展者・来場者に提供しています。

アジア太平洋地域の主要メディア・主要団体との強力な連携
CARTES in Asiaは、アジア太平洋地域の主要メディア、官庁、地域振興団体の強力な支援を受けて、同地域のスマートテクノロジーのバリューチェーンのすべての構成要素を一堂に結集します。

このプレスリリースの付帯情報

Cartes in Asia 2010

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