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米国がん協会およびLIVESTRONG(R)、がんによる世界的な経済損失に関する初のレポートをリリース

Atlanta, GA, Aug 18, 2010 - (JCN Newswire) - 科学研究により、世界の全死因の中でも、がんがもっとも破滅的な経済的影響があり、世界経済に毎年1兆ドル近い損失を生じさせていることが、初めて明らかとなりました。米国がん協会およびLIVESTRONG(R)は、がんやその他の非伝染性疾患や伝染性疾患など、世界の全死因による経済的損失についてのかつてない研究結果を、共同して発表しました。


世界保健機関(WHO)によれば、今年、世界の死因の1位はがん、2位は心臓病と発作と予測されています。この重要で時宜を得た新しい共同分析の著者は、米国がん協会の研究者で、国際たばこ規制研究部長のRijo M. John(Ph.D.)と、国際たばこ規制研究戦略部長のHana Ross(Ph.D.)です。この分析では、世界の全死因の中でも、がんが原因の若年死と障害による経済的影響がもっとも大きいことが示されています。


この研究のデータには、世界のがん対策グローバル健康アジェンダをバランスよく実施することにより、何百人もの命が救われるだけでなく、何十億ドルものコスト削減ができることを裏付ける新しい科学的証拠が示されています。2008年の若年死と障害による経済的損失は、1兆米ドル弱に上りました。がんが原因の経済的損失(8950億米ドル)は、経済的損失の原因では第2位の心臓病(7530億米ドル)より20%近く高くなっていますこの分析には、直接的な医療費は含まれていません。医療費を含んだ場合、がんによる経済損失はさらに増大し、経済的損失は2倍になると見られています。死亡しなかった場合の余命年数と生産性から見た国家経済への損失は、HIV/AIDSや他の感染症を含む全死因の中でも、がんが最大となっています。


「がん患者や死亡者の数は、非常に多いものの、ほとんどは予防可能です。今すぐ対策を採らなければ、低中所得諸国におけるがんによる負担は、ますます大きくなり、医療制度の需要と経済的損失が、発展途上の経済で負担できるものをはるかに超えてしまうことが、明らかとなっています。」と米国がん協会最高経営責任者のJohn R. Seffrin(PhD)は述べました。


「がんは何代にもわたって、我々の愛する者を奪ってきました。」と、LIVESTRONG会長兼CEOのDoug Ulmanは述べました。「この研究を通じて、がんが地球上のすべての国に与えている経済的損失が、おそるべき割合に上ることがわかりました。しかし、困難な経済状況にあっても、さらに多くの国の政府が、がんの蔓延に正面から闘うための必要なリソースを準備し協力しあうことで、このような傾向を食い止めることができるということを、人々に知っていただきたいと我々は考えています。」


この研究のために、研究者は、17種のがんと死因の上位15種について、世界保健機関の計算したDALY(障害調整生命年)という値を使用しました。これは、病気による死亡と障害の規模をひとつのサマリーにまとめたものです。WHOの推奨によれば、DALY(障害調整生命年)値を1年延ばすのに、1人あたりの国内総生産の3倍以下を使用すれば、コスト効果が高いことになります。公衆衛生の研究者や経済学者により認められた公式を使用して、疾病による全世界の負担を測定した場合、がんによる死亡や障害により失われた「健康な生活」は、8300万年分にも上ります。(1)


肺がん、大腸/直腸がん、および乳がんによる死亡と障害は、世界的規模で最大の経済的損失の原因となっており、高所得国では最大の負担となっています。低所得国では、口腔/咽頭がん、頸がん、および乳がんが、もっとも悪影響を与えています。これらの一般的ながんの予防・診断・治療のための可能な対策は、多くの国で命を救うだけでなく、経済発展の可能性をさらに高めます。


肺がん、気管支がん、および気管がんは、グローバル経済に対する最大の損失となっており、毎年1800億米ドル弱に達しています。現在の傾向が続けば、たばこによる死亡者数は2020年まで毎年700万人、2030年までは毎年800万人に上り、死亡数の80%は低中所得国で発生すると予想されています。(2) その2/3はがんによる死亡となるでしょう。残念ながら、毎年、何千人もの非喫煙者もたばこにより死亡しています。そのうち、推定200,000人は、職場での受動喫煙によるものです。


今回の画期的な経済研究が発表されたタイミングは、ちょうど、全世界の医療関係者から、がんや他の非伝染性疾患に対する注目がますます集まるようになり、国連総会での招集決議により2011年9月に高官レベルの協議の開催が決まった時機でもあります。非伝染性疾病は、世界の死因の60%を占めていますが、Center for Global Developmentによれば、公的または民間の医療費支援を受けている人は、1%にも満たない割合です。


肺がんによる死亡と障害の数は、所得レベルの高低にかかわらずすべての国で高いため、FCTC (たばこ規制枠組条約)のような施策は、経済的損失軽減に大きな効果があるでしょう。FCTCは、たばこ製品の販売とマーケティングを規制し、喫煙から人々を守ることで、たばこの使用による死亡者を減らすことを目的とした世界初のグローバルな公衆衛生条約で、168か国により署名されています。


レポートに記載された他の発見事項は、2010年にがんが全世界の死因の第1位となり、心臓病と発作が第2位となるだろうという事実を考えると、今までにないほど重要です。2008年には推定760万人ががんで死亡していますがそのうち60%が、発展途上国で起きています。同様に、毎年1240万人ががんと診断されていますが、その半数以上も、発展途上国の人々です。しかし、予防可能ながんの数の非常に多い国での、がんによる経済的影響については、ほとんど研究がされていません。


(1)WHO Commission on Macroeconomics and Health Macroeconomics and Health: Investing in Health for Economic Development (世界保健機関、ジュネーブ、2001)。
リンク


(2)世界保健機関。Fresh and alive: Mpower, WHO report on the global tobacco epidemic、2008。スイス、ジュネーブ:世界保健機関、2008。


米国がん協会について
米国がん協会は、ゆるぎない情熱を持って、生命を救い、がんを完全に撲滅する活動を、一世紀近く続けてきました。300万人ものボランティアによる全世界の草の根運動として、すべてのコミュニティで皆様ががんで亡くなることなく次の誕生日を迎えられるように、努力しています。協会では、がん予防や早期発見により皆様の健康を守り、診断中や診断後の患者のそばにいることや、画期的な発見により治療法を見つけること、公共政策を通じて闘うことで、皆様の回復を助けます。がん研究に対する国内最大の非政府系投資機関として、34億米ドルの貢献を行い、がんについての知識を、行うべき活動へとつなげています。その結果、全米1,100万人以上のがん患者や、がんを予防できた無数の人々が、今年誕生日を迎えることができました。協会についての詳しい情報や、支援のお問い合わせは、お電話(1-800-227-2345、24時間受付)をいただくか、ウェブサイト(cancer.org)をご覧ください。協会のグローバル・プログラムについて詳しくは、cancer.org/globalをご覧ください。


LIVESTRONGについて
がんサバイバーで自転車競技チャンピオンのランス・アームストロングによって、1997年に設立されたLIVESTRONGは、米国テキサス州オースティンに本部があり、世界各国で現在がんとともに生きていらっしゃる2800万人の方々のために活動しています。LIVESTRONGでは、各患者が彼らに必要な支援を受けられるように計らい、改革を引き起こすために資金やリソースを活用し、社会の変化を推進するため、地域社会と指導者たちとの取り組みを行っています。がん撲滅の象徴の黄色のリストバンドで有名な、LIVESTRONGの使命は、がんの影響を受けているすべての人々に元気と力を与えることです。詳しい情報は www.LIVESTRONG.org をご覧ください。


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