11月14日は、世界糖尿病デー:世界各地の名所や有名建造物800か所以上がブルーにライトアップされ、何百万人もの人々が世界糖尿病デーに参加

Brussels, Nov 16, 2009 - (JCN Newswire) - 11月14日は世界糖尿病デーです。世界糖尿病デーは、国際糖尿病連合(IDF)の主催する世界的な意識向上キャンペーンで、糖尿病が爆発的に広がっていることに注目を集め、世界各国の糖尿病患者2.85億人に希望を与えるための催しです。

Brussels, Nov 16, 2009 - (JCN Newswire) - 11月14日は世界糖尿病デーです。世界糖尿病デーは、国際糖尿病連合(IDF)の主催する世界的な意識向上キャンペーンで、糖尿病が爆発的に広がっていることに注目を集め、世界各国の糖尿病患者2.85億人に希望を与えるための催しです。

世界糖尿病デーは、1991年に初めて国際糖尿病連合と世界保健機関(WHO)により制定されて以来、繰り返し開催されています。世界糖尿病デーは、毎年11月14日に開催されます。この日は、インスリン発見の功労者であるフレデリック・バンティング卿の誕生日を記念して、選ばれました。正式な国連デーのひとつとして、世界糖尿病デーは、世界共通の糖尿病シンボルの青い丸のロゴで示されます。糖尿病と命にかかわる合併症に取り組むため、糖尿病教育と予防プログラムのニーズはますます増大していますが、今年は、この問題に対応する5年連続キャンペーンの1年目となります。

世界糖尿病デー・キャンペーンのねらいは、糖尿病患者全員の権利として糖尿病教育を利用できるようにすることと、糖尿病のリスクファクターと危険信号の認識をさらに高めること、そして、糖尿病予防の成功事例に関する情報共有を促進することです。

世界糖尿病デーには、世界がブルーに光る

糖尿病の爆発的広がりについて関心を高めるため、全世界で800か所以上の名所や有名建造物が、糖尿病のシンボルの青いサークルと同じ色にライトアップされます。IDFブルー・モニュメント・チャレンジに参加する各地の名所や有名建造物には、アラブ首長国連邦のブルジュ・アル・アラブ、ドイツのブランデンブルク門、ブラジルの巨大キリスト像、米国のエンパイア・ステート・ビル、カナダのナイアガラの滝、英国のロンドン・アイ、オーストラリアのシドニー・オペラ・ハウス、南アフリカのテーブル・マウンテン、フランスのコンコルド広場、日本の東京タワーなどがあります。

ライトアップに加え、個人レベルの式典実施から自治体規模の活動まで、この日を記念する何百種類ものイベントが開催されます。たとえば、メキシコの砂漠を横断する過酷なレースのBaja 1000に、Desert Dingo Racingチームが世界糖尿病デーの公式カーで参戦します。また、米国では世界糖尿病デー・チャンピオンにより、世界各国の糖尿病患者が14:00に(時差にかかわらず、それぞれの現地時間で)血糖値を検査し、結果をインターネットで見せ合おうという呼びかけが行われます。

IDFでは、みんなで糖尿病を患うすべての人への応援の気持ちを表すため、インターネットで仮想キャンドルをともしたり、ブルー・サークルのピンを身に着けていただくことを、一般の皆様にお願いしています。全世界で行われるイベントについては、 リンク をご覧ください。

世界糖尿病デー・ミュージアム

IDFでは、糖尿病に関するテーマを図解や説明するのに役立つような、糖尿病関連の芸術作品、写真、人物ストーリー、キャンペーン素材、ビデオなどの作品を展示するために、世界糖尿病デー仮想ミュージアムを設立しました。IDFでは一般の方々に、2009年やそれ以前の世界糖尿病デーの展示をご覧いただき、自分の作品をお寄せいただきたくことをお願いしています。ミュージアムは リンク からご覧いただけます。

世界糖尿病デー - テーマとゴール

IDFの世界糖尿病デー・キャンペーンのねらいは、糖尿病患者全員の権利として糖尿病教育を利用できるようにすることと、糖尿病のリスクファクターと危険信号の認識をさらに高めること、そして、糖尿病予防の成功事例に関する情報共有を促進することです。2009年のキャンペーン目標は「糖尿病を理解し、コントロールすること」で、その要旨は「糖尿病のリスクを知り、危険信号を知り、糖尿病への対応のしかたと相談先を知り、糖尿病の管理方法を知って、コントロールしよう」です。

「国際糖尿病連合の世界糖尿病デー・キャンペーンでは、世界に正しい情報を適切に与えることを目指しています。正しい情報が広まることによって、糖尿病に関する間違った通念が払拭され、地域共同体による一致団結した活動の気運が高まり、全世界で糖尿病患者を強力に支援する世論が形成されるようになることを願っています。」と、国際糖尿病連合会長Jean Claude Mbanya教授は述べました。「このキャンペーンには、糖尿病にかかわる人々や団体の活動を後押しし、教育を行い、活力を与える責任があります。5年間のキャンペーン期間の終了時には、糖尿病ケア、治療、教育、予防などの活動で、意義深い変化が見られることを期待しています。」

世界各地で糖尿病の影響が深刻化していますので、糖尿病の認識を高める必要性も、年を追うごとに大きくなっています。国際糖尿病連合(IDF)により先日発表された糖尿病アトラス第4版の最新データによれば、糖尿病患者の5人に4人が低中所得諸国に居住しており、もっとも影響を受けている世代は男女とも労働年齢、つまり家族の生計を支える世代です。IDFは、このまま現在の増加傾向に歯止めがかからなければ、2030年には総患者数が4.35億人を超えると予想しています(1)。

糖尿病は現在、世界の成人人口の7%に影響を与えており、毎年400万人が糖尿病で亡くなっています。また、糖尿病は、失明・腎不全・心臓発作・脳梗塞・手足切断などの主な原因となっています。世界経済における糖尿病関連コストは、2010年で最低3760億米ドルとなる見込みです。これは、全世界のヘルスケア合計支出の11.6%に当たります。2030年には、この数字が4900億米ドルを超えると予測されています。糖尿病関連支出の80%以上は世界でも特に豊かな国々で費やされています。糖尿病患者の70%以上が住んでいる貧しい国々での支出は、あまり多くありません(2)。

各地域の糖尿病問題

比較有病率のもっとも高い地域は北米で、成人人口の10.2%が糖尿病患者です。次が中東・北アフリカ地域の9.3%です。糖尿病患者数のもっとも多い地域は西太平洋で、約7700万人が糖尿病にかかっています。東南アジアの患者数は5900万人です(3)。

インドはもっとも糖尿病患者数の多い国で、現在の値は5080万人です。次が中国で4320万人です。その次は米国(2680万人)、ロシア連邦(960万人)、ブラジル(760万人)、ドイツ(750万人)、パキスタン(710万人)、インドネシア(700万人)、メキシコ(680万人)です。

糖尿病に罹患している成人人口の割合に関して言えば、新データは湾岸地域全体に糖尿病の深刻な影響が出ていることを明らかにしています。ペルシャ湾岸諸国のうち5か国が、糖尿病の影響を受けているワースト10か国の中に入っています。太平洋の島国であるナウルの糖尿病罹患率は世界でもっとも高く、成人人口のほぼ3分の1 (30.9%) が糖尿病患者です。その次に高いのはアラブ首長国連邦(18.7%)、サウジアラビア(16.8%)、モーリシャス(16.2%)、バーレーン(15.4%)、レユニオン(15.3%)、クウェート(14.6%)、オマーン(13.4%)、トンガ(13.4%)、マレーシア(11.6%)です(5)。

「私たち世界の人々は、糖尿病との闘いに負けるわけにはいきません。私たちは、人々が糖尿病へ向かおうとするのを食い止めなければなりません。すでに糖尿病にかかっている人には、病気の管理ができるように、効果的な糖尿病ケアと教育を必ず受けられるようにしなければなりません。」と、Mbanya教授は述べました。「たまたま生まれた国の場所や歴史によって、誰が長生きできて誰が早死にするかが決まるような状況をなくすことは、私たち皆の連帯責任でもあります。糖尿病患者の将来を変えるため、今、行動しなくてはなりません。」

世界糖尿病デー・キャンペーンの実施状況は、オンラインで  www.worlddiabetesday.org 、 www.twitter.com/wdd 、Facebook- リンク 、 www.youtube.com/worlddiabetesday からご覧になれます。

参考資料

1、2、3、4、5 - IDF糖尿病アトラス、第4版、国際糖尿病連合、2009年。 www.diabetesatlas.org

糖尿病について

糖尿病にはいろいろな型がありますが、特に多い2つのタイプを1型糖尿病と2型糖尿病といいます。1型糖尿病は、予防することができません。人体が、自分のインスリン産生細胞を破壊する自己免疫疾患です。1型糖尿病患者は、生きるために毎日インスリン注射を受けなければなりません。全糖尿病でもっとも多いのは、2型糖尿病ですが(85%~95%)、こちらは多くの原因を予防することができます。2型糖尿病患者は自分の作り出すインスリンを効果的に使うことができませんが、運動と食事により体調を管理することができます。ただし多くの患者は、血糖値を正しくコントロールするために、インスリンなどの薬を必要とするようになります。2型糖尿病の60%以上は予防可能と推定されています。1型および2型糖尿病は、どちらも深刻な健康への脅威です。

IDFについて

国際糖尿病連合(IDF)は、163の国と地域の212団体の参加協会を統括する組織で、2.85億人の糖尿病患者とその家族や、医療提供者を代表しています。IDFの使命は、糖尿病医療・予防・治療法について世界に広く知らしめることです。主要な活動には、糖尿病患者と医療専門家への教育や、公共向け意識喚起キャンペーンや、情報の広報や交換などがあります。IDFは、WHOと正式に関係を結び、国連広報局とも連携している非政府組織(NGO)です。詳しい情報は、 www.idf.org をご参照ください。最新情報はtwitter.com/IntDiabetesFedからご覧いただけます。

世界糖尿病デーについて

世界糖尿病デー・キャンペーンは、IDFと163か国212の加盟団体が主催しています。公式協賛企業は14社で、その内訳は、Abbott Diabetes Care社、アストラゼネカ社、ボストン・サイエンティフィック社、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、ライフスキャン社、イーライリリー社メドトロニック社、Merck Sharp & Dohme (MSD)社、ノバルティス社、ノボノルディスク社、ファイザー社、ロシュ社、サノフィ・アベンティス社、武田薬品です。

(1) IDF糖尿病アトラス第4版、国際糖尿病連合、2009年。 www.diabetesatlas.org
(2) IDF糖尿病アトラス第4版、国際糖尿病連合、2009年。 www.diabetesatlas.org
(3) IDF糖尿病アトラス第4版、国際糖尿病連合、2009年。 www.diabetesatlas.org
(4) IDF糖尿病アトラス第4版、国際糖尿病連合、2009年。 www.diabetesatlas.org
(5) IDF糖尿病アトラス第4版、国際糖尿病連合、2009年。 www.diabetesatlas.org

お問合せ先:
メディア問い合わせ先:
国際糖尿病連合
Kerrita McClaughlyn
オフィス:2-5431639
携帯電話:487-530625
media@idf.org

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]