箕面市では、小中学校の生徒指導の一層の推進・充実を図るため、平成17年度から、授業を一切受け持たず生徒指導に専従する担当教員を各校に配置する体制を構築してきました。
これは、箕面市独自の授業支援教員(「生徒指導担当者授業支援員」)を全額市の負担により小中学校に追加配置し、教科を受け持たせることにより、生徒指導に専従する担当教員を捻出しているものです。
今回、不登校生徒数の推移を検証した結果、不登校生徒数が国・府平均と比べ大幅に減少し、ピーク時から半減する効果が出ていることが分かりました。
1実績
○不登校生徒数は、国・府平均とも横ばい傾向ですが、平成17年度以降、本市においてのみ大幅に減少するという有意な変化が見られます。
○直近3年間では、国・府平均の約1/2の割合で推移しています。
2生徒指導専任教員の配置体制について
①経過
○平成17年3月の市議会において、市は少人数学級の予算を提案したが、市議会から「学校現場の声をしっかりと受け止め、よりよい学習環境の向上のためには、(少人数学級よりも)生徒指導専任教員の配置体制の方が望ましい」として、市議会側から予算を修正して成立。
②概要
○授業支援教員を全額市の負担により小中学校に追加配置し、教科を受け持たせることにより、生徒指導専任教員を生徒指導に専従させる。
③生徒指導専任教員の活動
○いじめ・不登校や様々な問題行動など生徒指導上の課題を明らかにし、早期・適切・的確に対応する。
○担任・学年教員と連携して、チームで対応する時のコーディネーターとなり、幅広くかつきめ細かな対応を行う。
○関係諸機関(警察、子ども家庭センターなど)、家庭、地域との緊密な連携を図る。
④配置校
中学校:7校(全校)
小学校:児童数600名以上の6校(13校中)
⑤配置の効果
学力向上の前提となる安定した学習環境の確保に大きな役割を果たしています。
○子どもに変化あり
授業中、朝の時間(登校指導など)、休み時間など子どもたちの様子を見ることで、登校をしぶりがちな子どもや課題を有する子どもに、早期に対応したことで、子どもの生活リズムが好転し、遅刻や欠席が減少した。
○学校に変化あり
校区の小・中学校が連携を進めることで、支援が必要な子どもの対応を教職員が情報共有でき、子どもが円滑な学校生活を送れるようになった。
○家庭に変化あり
担任とともに家庭訪問することで、保護者の思いを受け止め、保護者自身が学校の対応に今まで以上に安心感を持たれてきた。
問い合わせ先
学校教育課
TEL 072-724-6761(直通)
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