景気低迷にも関わらず、無線バックホールは引き続き好調に拡大

米国の調査会社ABIリサーチは、モバイルバックホールの世界市場に関する調査レポートを刊行しました。

米国ニューヨーク、2009年4月15日
米国調査会社ABIリサーチの調査レポート「モバイルバックホールの世界市場分析と予測:キャリアイーサネット、マイクロ波、MPLS-TE、PBB-TE、TDM、ケーブルバックホールソリューションの設備投資とリース収益機会」は、バックホールのリースによる世界の収益額が、今後2年半で倍増するだろうと予測している。2012年以降も成長を続け、2009年から2014年の間に収益は5倍に増加するだろう。

この急増の要因は何だろうか。ABIリサーチのシニアアナリストNadine Manjaro氏は、主な促進要因は、モバイルオペレータのLTEへのアップグレードの準備に向けた取り組みであるとしている。「オペレータはすぐにLTEを導入する必要はないが、導入前にバックホールのキャパシティをアップグレードしなければならない」とManjaro氏は言う。

バックホールは、3Gユーザーのサービス満足度を妨げるボトルネックとなっている。「AT&T Mobilityは、iPhoneユーザー1人分のデータトラフィックは、平均的な携帯電話ユーザーの30人分であることに気付いた」とManjaro氏は言う。iPhoneのようなタイプのデバイスが標準となり、ノート型PCカードの利用が拡大した結果、無線ネットワークトラフィックは劇的に増加した。

もう一つの要因は、マイクロ波バックホールに対する設備投資が増加して、2009年に850万ドルを超えることである。

バックホールの成長による市場のビジネスチャンスは、バックホール機器ベンダや固定網電話事業者に及んでいる。オペレータのキャリアイーサネットソリューションに対する関心が高いため、Ericsson、Alcatel-Lucent、Nokia Siemens Network等のバックホールインフラベンダは利益を得るだろう。Dragon Wave、Harris Stratex等の主要なマイクロ波機器ベンダは、マイクロ波の導入によって利益を得るだろう。またBT、Embarq、AT&T、Verizon Communications等の固定網オペレータは、バックホールサービスのリースに新たな収益源を見出すだろう。

バックホールのビジネスモデルでさえ流動的である。「われわれは、バックホールへの動きをマネージドサービスのひとつだと考えている」とManjaro氏は言う。「そのため、モバイルオペレータはコアビジネスに集中することができ、 同時にバックホールのキャパシティが変動するトラフィック需要に対応することも保証される。 BTは、欧州の上位5社のオペレータのうち4社にサービスを提供している。 米国では、Embarqが同様の動きを見せており、更に多くのケーブル会社が追随すると思われる。 これまで、無線オペレータにビジネスを奪われていた固定オペレータが、無線市場で利益を得ることができる。」

ABIリサーチの調査レポート「モバイルバックホールの世界市場分析と予測:キャリアイーサネット、マイクロ波、MPLS-TE、PBB-TE、TDM、ケーブルバックホールソリューションの設備投資とリース収益機会」 は、世界のモバイルバックホール市場の包括的な分析と地域・技術別の予測を掲載している。この調査レポートは、「モバイルネットワーク年間リサーチサービス」の一環である。

◆調査レポート
モバイルバックホールの世界市場分析と予測:キャリアイーサネット、マイクロ波、MPLS-TE、PBB-TE、TDM、ケーブルバックホールソリューションの設備投資とリース収益機会
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