景気低迷でも安定して成長するパルスRFパワーデバイス市場

米国の調査会社ABIリサーチは、交通安全市場や軍事市場ではRFパワーデバイスは安定して成長していると報告する。

アリゾナ州スコッツデール、2009年1月28日
現在の景気低迷にもかかわらず、4ギガヘルツ以下のRFパワーデバイス市場は、今後5年間、安定した成長を続けるだろう。世界のエレクトロニクス市場の多くは、個人消費によって後押しされているため、現在不安定な状態にあるが、パルスRFパワーデバイス市場は全く異なる理由によって動いている。

「多くのRFパワー半導体メーカーは、モバイル無線インフラ以外の市場を探し求めている」と米国調査会社ABIリサーチの取締役Lance Wilson氏は言う。「無線インフラのデバイス価格は下落しており、有効市場全体が縮小している。」

交通安全市場や軍事市場といったパルスRFパワーデバイスを使用するいくつかの市場では、現在の経済低迷のなか、非常に安定した成長を見せている。これらのデバイスは軍事および海事用アプリケーションのレーダーに使用されており、また現在、世界的に航空交通コントロールシステムのアップグレードが行われている。航空用トランスポンダと航空ナビゲーション市場は、航空制御のアップグレードによって成長している。

これらの市場セグメントは、本来選択肢が少ないため、消費者中心の市場よりも経済的な変動の影響を受けにくい。

それを知っている多くの半導体メーカーが、市場参入を狙っている。だが、むづかしい面もある。パルスRFパワーデバイス市場は、技術が非常に複雑である。窒化ガリウムと炭化学ケイ素デバイスは、確立しているシリコンベース技術で市場シェアを競っている。非常に多くの企業がこれらの市場にわれ先にと参入しているため、この市場規模ではすべての企業を支えきれないだろう。「統合が行われるのは確実だ。成功が保証されてるわけではないが、政府機関や納入業者と提携した実績がある企業は、新規参入企業よりも有利だ」とWilson氏は言う。

ABIリサーチの調査レポート「パルスアプリケーション向け高出力RF半導体:航空、Lバンド、Sバンド、Sub-1ギガヘルツレーダ市場」は、最大出力5ワット以上、および動作周波数が3.8ギガヘルツ以下のデバイスの世界市場を予測している。また、航空、Lバンド、Sバンド、Sub-1ギガヘルツレーダ市場を調査して、2013年までの予測を掲載している。

この調査レポートは、「RFパワーデバイス年間リサーチサービス」の一環である。

◆調査レポート
パルスアプリケーション向け高出力RF半導体:航空、Lバンド、Sバンド、Sub-1ギガヘルツレーダ市場リンク

◆米国ABIリサーチについて
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