「ものづくり日本大賞」受賞企業のナガセインテグレックスが、PTC(R)CoCreate(R)を標準採用

超精密工作機械メーカーが加工精度と製品カスタマイズ対応力を向上

【2008年12月25日】PTC(本社:米国マサチューセッツ州、Nasdaq: PMTC、社長兼CEO:リチャード・ハリソン)の日本法人であるPTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、社長:井上 公夫)は、株式会社ナガセインテグレックス(以下、ナガセインテグレックス、本社:岐阜県関市、代表取締役会長:長瀬俊泰)が、PTCのエクスプリシットモデリングCoCreate の3次元CADソリューションCoCreate Modeling(TM)と、CoCreate Model Manager(TM)を標準採用したことを発表しました。ナガセインテグレックスは、世界最高精度と言われる1ナノメートル(ナノ=10億分の1)単位の超精密加工技術を誇る工作機械のリーディングカンパニーで、国内の大手精密機器、電子機器メーカーの要望に応じて、精巧な工作機械を提供しています。2007年8月には、政府主催「第二回ものづくり日本大賞」においてその世界レベルの卓越した技術が評価され、最高位の内閣総理大臣賞を受賞しました。

ナガセインテグレックスは、PTC の2次元CADソリューションであるCoCreate Drafting(TM)を過去20年に渡って活用してきました。ナガセインテグレックスは、顧客からのより精度の高い技術的要求に対応するためにCoCreate Modelingの導入を決定しました。特に、設計部だけではなく加工・組立部門、部品加工のサプライヤーとの3次元CADを核とした製品開発の連携体制を強化することで製品開発を向上させましたが、最終的な決め手となったのは、形状変更の容易さとCoCreate Draftingとの親和性により、既存の2次元図面資産の再活用が可能であることです。


ナガセインテグレックスはまた、テレビや携帯電話の液晶部品など光学部品の超精密加工を行う工作機械の開発も行っています。 以下はナガセインテグレックスが開発した工作機械で研削加工されています。

■国立天文台ハワイ観測所のすばる望遠鏡で使用するFMOS観測装置用の補正レンズ
■岡山天体物理観測所の望遠鏡に使用される主鏡
■広島天文台「かなた」の世界初のセラミック製副鏡


ナガセインテグレックス 製造部副部長の板津武志氏は「CoCreate Modelingの導入により、2次元設計から3次元設計への移行を開始し、3次元モデルを核とした干渉チェックやモデルの解析を行っています。CoCreate Modelingにより、設計者は短期間で細かな形状を、サーフェスなどの機能を使用してリアルにモデリングし、ナノレベルの超精密加工の精度をより正確に表現することができます。また、顧客からの細かな要求仕様のすり合わせに基づいて、頻繁に発生する設計変更にも柔軟に対応しています。さらに、2次元設計のときには正確にできなかった購入素材の重量計算も厳密に行うことができるようになり、加工原価計算や運搬費のコスト削減に大変役立っています」と述べています。


「CoCreate Modeling と密に統合するデータ管理ソリューションであるCoCreate Model Managerは、構造が複雑でかつデータ容量が非常に大きい、大規模アセンブリの取り扱いにおいて優れたパフォーマンスを発揮しています。ナガセインテグレックス社では、長さ10メートル超の大型加工機の設計データを、CoCreate Model Managerで管理しています。CoCreateの軽量モデル表示や部分ロード機能により、ナガセインテグレックス社の設計チームメンバーはデータ容量を問わず、システムリソースに負荷をかけることなく、迅速に設計データの読み込みと保存ができます」とPTCのCoCreateプロダクト・マネジメントのディレクターであるマーティン・ニュームーラー(Martin Neumüller) は述べています。
また部品レベルでの操作の排他制御が可能なため、1つのモデルに対して複数の設計者が、モデルの全体を確認しながら担当する部品の編集をすることができます。これによりナガセインテグレックスでは開発期間が約30%短縮されました。


ナガセインテグレックスはPTCの販売代理店である株式会社オービックを通じて、CoCreate製品を導入しています。今後、CoCreate製品ファミリーによる3次元製品開発基盤をさらに拡張することにより、さらに精密加工技術の高度化を追求し、競合優位性の強化を目指しています。



ナガセインテグレックスについて
岐阜県関市に本拠地を置くナガセインテグレックスは、超精密加工の工作機械、鍛圧機械、電子測定機器、産業機械などの開発及び製造販売を通じて、自動車、電器、通信、半導体、光学機器、航空宇宙産業などの様々な分野の発展に貢献しています。世界最高レベルのナノメーター単位の加工精度や、その革新的な技術が認められ2007年には「ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞」を受賞しています。
Webサイト: リンク


PTCについて
米国マサチューセッツ州に本社を置くPTC(Nasdaq: PMTC)は、製品ライフサイクル管理(PLM)、コンテンツ管理、エンタープライズ・パブリッシングの各ソフトウェア・ソリューションを世界50,000社以上の企業に提供しており、その中には製造、出版、サービス、官公庁そしてライフサイエンスなどの産業分野における革新的な企業が含まれます。PTCの株式はNASDAQ市場に公開されており、S&P Midcap 400とRussell 2000の両指標に含まれています。


PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区、社長:井上 公夫)。PLMソリューション製品群「Windchill」、コラボレーション環境に対応した機械系高機能3次元CAD/CAM/CAE「Pro/ENGINEER」、エクスプリシットモデリング/データ管理ソフトウェア「CoCreate」、エンタープライズ・パブリッシング・ソリューション「Arbortext」、技術計算/ドキュメント化支援ソフトウェア「Mathcad」、データ・ビジュアライゼーション・ソフトウェア「ProductView」を販売、併せて製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービスを提供。1992年3月設立。国内5事業拠点。Webサイト: リンク


*PTCの社名、ロゴマークおよびCoCreate、CoCreate Modeling、CoCreate Model Manager、CoCreate Drafting、Windchill、Pro/ENGINEER、 Arbortext、Mathcad、ProductViewなどすべてのPTC製品の名称およびロゴマークは、PTC(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。
その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。



以上

関連情報
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