2012年にピークを迎えるセットトップボックスの出荷台数

米国の調査会社ABIリサーチ社は、セットトップボックスの世界市場は2012年にピークをむかえ、その後徐々に下降すると報告する。

米国ニューヨーク州、2008年11月19日
米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「世界のセットトップボックス市場:CATV、DBS、通信テレビ(IPTV)、DTT」によれば、世界のセットトップボックス市場は、今後数年間、徐々に成長し、2012年にピークに達して、出荷台数は1億1000となるだろう。その後、地上波デジタルテレビ、IPTV、直接放送衛星(DBS)、ケーブルテレビなどの全てのプラットフォームで、緩やかに下降し始めるだろう。

セットトップボックスの収益動向は変化する。「2007年から2009年に、セットトップボックス収益は全てのプラットフォームで大幅に減少するが、2010年には回復し、少なくとも2013年まで比較的安定した状態を保つ」と、ABIリサーチの主席アナリスト、Robert Clark氏は言う。

基本機能のセットトップボックスの販売は、既に長期間下降を続けており、現在ではHD専用とPVR専用 のセットトップボックスが下落の兆しをみせ始めている。2009年以降、特にDBSセグメントでHD/PVR対応のセットトップボックスの販売が大きくシェアを伸ばすだろうと、Clark氏は予測する。

2012年以降に出荷が減少する要因のひとつとして、大半の先進国で完全なデジタル放送への切り替えが終了する見込みであることがあげられる。特にペイTVのプラットフォームでは、2012年まで、OTTビデオへの移行、住宅向けゲートウェイ、メディア用ハブ、ゲームボックスによる代替の可能性が影響を及ぼす。セットトップボックスのコンポーネントが、テレビの本体に組み込まれる傾向は高まる。

収益では、IPTVがペイTVプラットフォームのなかで最も今日の下落の影響を受けている。ネットワークオペレータが今後の投資、特に差別化を意識して見直しているため、既に市場は減速する見込みである。近年の経済の変動が下降を加速させている。

「その他のセットトップデバイスによって、セットトップボックスが消えることはない」とClark氏は言う。「だが、地上波デジタルテレビではベーシックな装置が必要なため、セットトップボックスのコンポーネントが最新の薄型テレビに統合される可能性がある。」

ABIリサーチの調査レポート「世界のセットトップボックス市場:CATV、DBS、通信テレビ(IPTV)、DTT」はセットトップボックスの世界市場を概観している。あらゆるペイTVプラットフォームの加入者数の分析と予測、セットトップボックス技術の選択肢と対応する世界市場動向、2008年上半期の出荷台数、ベンダ収益と市場シェアをプラットフォーム別に記載している。

この調査レポートは、「ホームネットワーキング年間リサーチサービス」および「マルチチャンネルビデオ年間リサーチサービス」の一環である。

◆調査レポート
世界のセットトップボックス市場:CATV、DBS、通信テレビ(IPTV)、DTT
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