兼松エレクトロニクス(KEL)、次世代シンクライアントソリューション提供開始

仮想化技術をコアテクノロジーとした次世代シンクライアントソリューションによる複合ITインフラソリューション推進強化

 兼松エレクトロニクス株式会社(社長:榎本 秀貴、本社:東京都中央区 以下KEL)はこのたび、企業の情報システム基盤を担うクライアントPCに代わる新技術として、仮想化技術を応用した次世代シンクライアントソリューションの提供を開始いたします。

1.【 KELが考える次世代シンクライアントソリューション 】
 ここ数年、企業や官公庁・自治体における相次ぐ個人情報漏えいによるセキュリティ事故への対応に加えて、日本版SOX法(金融商品取引法)施行によるコンプライアンス強化などの外的要因により、高度に発達したIT環境に対する情報セキュリティ対策が求められていました。
 昨今では、地球温暖化対策の一環として京都議定書で設定された温室効果ガス削減目標とこれに起因するいわゆるグリーンITへのニーズが高まっています。また、テレワーク環境整備税制による優遇措置などメリット面においても新たな要素が加わり、これらに対応する新たなITシステムへの関心が高まっています。
 従来、シンクライアントはセキュリティ対策やTCO削減を実現するソリューションとして注目されていましたが、様々な課題を残しており阻害要因がありました。しかしながら、近年の仮想化技術をはじめとする新たなテクノロジーにより、要件によってシンクライアントシステムの実現方式が多様化したことに加え、以下のとおり価格・利用環境が整備されたことにより、普及の阻害要因は解消されてきました。


 -仮想化技術や新たなテクノロジーによるソリューションの充実、価格・利用環境面など-
  ① シンクライアント端末のさらなる低価格化と機能面の充実。 
  ② シンクライアントシステムを利用するためのサーバー技術の普及。
  ③ ブロードバンドの普及によるネットワーク環境の高速化。


 一方、KELはシンクライアントシステムを支えるサーバー、ストレージ、ネットワークなどのITインフラ技術をマルチベンダーで提供する企業基盤を有しており、シンクライアント事業における主要ベンダー各社から最上位のパートナー認定を受けるなど、シンクライアントを提供するために必要な技術レベルの向上にも努めてまいりました。


 これらの環境要因と社内体制の整備をうけ、KELはこれまで培ったマルチベンダー環境での複合ITインフラソリューションの強みを活かした次世代シンクライアントソリューションを全社的に取り組んでいくことを発表いたします。
 これに伴い、KELは11月より仮想化専任チームの全業務端末に仮想PC型シンクライアントシステムを導入し、社員の日常業務に使用するとともに実際の使用感や運用メリットを交えてお客様への提案活動に積極的に活用していきます。
KELは、多くのお客様に仮想化システムを導入した豊富な経験事例をもとに、シンクライアントシステムの設計・構築・保守・運用まで一貫したサービスをご提供してまいります。



2.【 KELシンクライアントソリューションモデル 】
KELの提供するシンクライアントソリューションモデルは以下のとおりです。


○サーバーベース型

ベンダー / ソリューション:シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 『 XenApp 』
メリット:共通化されたデスクトップ、アプリケーションデリバリー、低帯域のICAプロトコル(※1)
KELの特徴:20,000セッション、400社の導入実績、完全自社構築・保守体制


○ブレードPC型

ベンダー / ソリューション:日本ヒューレット・パッカード株式会社 『HP CCI 』 (Consolidated Client Infrastructure)
メリット:PCのセンター集中管理、SAM(※2)によるアクセス制御、端末ごとに個別のハードウェア、クライアントOSをバンドル
KELの特徴:HP社認定SIパートナー、完全自社構築・保守体制


○仮想PC型(1)

ベンダー / ソリューション:ヴイエムウェア株式会社 『VMware VirtualDesktop Infrastructure (VDI) VDM2 』
メリット:仮想化されたデスクトップ、VDM2(※3)によるアクセス制御、ハードウェア投資の抑制、移行の容易性
KELの特徴:国内初VIPプレミアパートナー、ESX 200ライセンス、100社の導入実績、完全自社構築・保守体制


○仮想PC型(2)

ベンダー / ソリューション:シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 『 XenDesktop 』
メリット:仮想化されたデスクトップ、XenAppとの組合せ、プロビジョニング環境構築、低帯域のICAプロトコル
KELの特徴:XenAppの豊富な導入実績、完全自社構築・保守体制



3.【 期間限定 「Goバーチャル! シンクライアント99万円パック」 キャンペーン】
 今回の発表を機に、期間限定の「Goバーチャル!シンクライアント 99万円パック」キャンペーンを下記内容にて実施します。シンクライアント環境構築をご検討されていらっしゃいますお客様は、ぜひこの機会をご利用ください。


<概要>
 今すぐはじめられる、シンクライアントの特別キャンペーンパックをセットでご用意しました。
<対象>
 WindowsXP、Vistaが稼動するPCをご利用で、シンクライアントシステムを導入されたいお客様が対象となります。
<内容>
 総費用99万円で、シンクライアント、サーバー、ソフトウェアを組み込んだパッケージでのご提供です。
 ソリューションモデルは以下から選択いただけます。
  ■Citrix XenApp   ■HP CCI   ■VMware Virtual Desktop Infrastructure
<期間>受注受付 2008年11月1日~2008年12月26日  出荷開始 2009年1月以降


 ※詳細は、go_thin@kel.co.jp もしくは弊社担当営業またはサーバーシステム部までお問い合わせください。


4.【 今後のビジネスプランについて 】
 KELは、今回の発表を機会に、PCを業務に使用されるすべての企業ユーザーに最適なシンクライアントソリューションを提供いたします。これにより、企業からセキュリティ事故をなくし、地球温暖化対策に貢献してまいる所存です。
シンクライアントシステムの販売社数は初年度15社、次年度50社以上を見込んでおります。


5.【 ベンダー各社からのエンドースメント 】

 
● ヴイエムウェア株式会社

 「VMwareは、仮想化技術をコアテクノロジーとした、次世代シンクライアントソリューション提供開始を心より歓迎いたします。この新しいシンクライアントソリューションの提供により、エンドユーザ様の利用環境が改善され、更なるTCOの削減とセキュアなデスクトップが実現されると確信しております。
 兼松エレクトロニクス様は、高い技術力と大規模環境を含めた数多くの仮想化ソリューションの構築・導入実績をお持ちであり、VIP プレミアパートナーとしてVMwareとの協業体制を強化しています。VMwareはユーザー視点に立ったクライアント環境の構築を目指すvClientイニシアチブを9月に発表しており、今後は両社が相互に協調しながら、より最適なデスクトップ仮想化ソリューションをお客様へご提供してまいります。」

ヴイエムウェア株式会社
代表取締役社長  三木 泰雄


● シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社

 「シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社は、兼松エレクトロニクス株式会社(以下KEL)様のCitrix XenApp™およびCitrix XenDesktop™を活用した「次世代シンクライアントソリューション」の提供開始を歓迎いたします。
 昨今、シンクライアントシステムは企業における情報漏洩対策とコスト削減へ貢献するだけでなく、グリーンITの実現につながるソリューションとしても注目を集めています。
 Citrix XenAppとCitrix XenDesktopは、アプリケーションおよびデスクトップを仮想化し、情報システムの管理コストを削減しながら強固なセキュリティと高い生産性を実現、最適なシンクライアントシステム環境を提供します。弊社はKEL様との協業をより一層推進し、お客様には、弊社製品とともにビジネスの即戦力としてKEL様が提供するシンクライアントソリューションをご利用いただけることを期待しています。」

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
代表取締役社長  大古 俊輔


● 日本ヒューレット・パッカード株式会社
 「日本HPは兼松エレクトロニクス株式会社の次世代シンクライアントソリューションの提供を歓迎いたします。同社とはサーバー、ストレージ分野で長年のパートナシップを確立しており、ブレードPC、シンクライアントのSIパートナとして緊密な関係を築いております。
 日本HPのシンクライアント製品と同社のソリューション構築力を併せることにより「Goバーチャル! シンクライアント99万円パック」を多くのお客様にご利用いただけるよう協業を加速してまいります。」

日本ヒューレット・パッカード株式会社
執行役員
パーソナルシステムズ事業統括 マーケティング統括本部 統括本部長
松本 光吉



6.【 兼松エレクトロニクス株式会社の概要 】
(1)商号:兼松エレクトロニクス株式会社(英文表記:Kanematsu Electronics Ltd.)
(2)事業内容:IT(情報通信技術)を基盤に企業の情報システムに関する設計・構築、運用サービスおよびシステムコンサルティングとITシステム製品およびソフトウェアの輸出入販売、賃貸・リース、保守および開発・製造、労働者派遣事業
(3)本店所在地:東京都中央区京橋2-17-5
(4)代表者:代表取締役社長 榎本 秀貴
(5)資本金:90億3,125万円
(6)売上高:555億円(平成20年3月期)
(7)従業員数:1011名(連結)・584名(単体)
(8)URL:リンク



*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。


【営業に関するお問い合わせ先】
兼松エレクトロニクス株式会社 システム製品本部
サーバーシステム部 担当 : 占部 / 神谷
TEL:03-5250-6459/FAX:03-5250-6211
e-mailアドレス:go_thin@kel.co.jp

 
【報道関係からのお問い合わせ先】
兼松エレクトロニクス株式会社  広報課 山川 / 猿渡
TEL:03-5250-6328/FAX:03-5250-6800
e-mailアドレス:info@kel.co.jp

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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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