VASCO がマルチPKIデバイス、マルチOS対応した「DIGIPASS CertiID」PKIミドルウェアを提供開始

PKIによる強力な認証、電子署名、データ保護によりセキュリティを強化

 インターネット認証ソリューションの株式会社 VASCO Data Security Japan (バスコ・データ・セキュリティ・ジャパン、東京都千代田区、本社 米国イリノイ州、NASDAQ VDSI、以下 VASCO) は本日、新たにPKI (公開鍵基盤)に対応した強力な認証、電子署名、データ保護を実現する「DIGIPASS CertiID(デジパス・サーティアイディ)」の提供を開始したことを発表いたします。
 VASCO は、認証に関するあらゆるニーズに応えるソフトウエアベンダとして、既存のワンタイムパスワードソリューションに続く強力なソリューションの実現に取り組んでいます。このたび、スマートカードや USB トークンを使用する包括的な PKI ベースのソリューション DIGIPASS CertiID を発売したのを皮切りに、今後さらにPKI ベースの製品群の強化を図ってまいります。

 DIGIPASS CertiID は、マルチPKIデバイスに対応したマルチOS対応のPKIミドルウェアです。同製品は、金融機関や政府機関を始めとする大規模組織向けの認証ソリューションとして開発されました。これにより、金融機関、大企業、政府機関等では、電子署名と暗号化を利用して、契約書などの機密性の高いデータを確実に保護することが可能になります。そのほか、DIGIPASS CertiID にはトランザクションの否認防止機能も搭載されているため、データの整合性やソースが検証され、トランザクションの相手が本人であることを確認できるようになります。

 DIGIPASS CertiID は、PKI の証明書と秘密鍵を使って強力な認証と電子署名を実行する優れたソリューションで、デバイスとして、ICカードまたは USB トークンのいずれかを使用します。証明書と秘密鍵は、ユーザが証明書の要求を初めて行った時点で、デバイス内で生成されます。生成された証明書と鍵はデバイス上で管理され、秘密鍵がデバイスの外にエクスポートされることはありません。ユーザがデバイス上の証明書にアクセスして文書や電子メールに署名を追加する場合は、PIN コード(暗証番号)の入力が求められます。DIGIPASS CertiID は、複数の認証局 (VeriSign、Microsoft、Entrust、Cybertrust など) をサポートしているほか、単一デバイス上でさまざまなログイン環境 (Web、Windows、Citrix など) を管理することが可能です。

DIGIPASS CertiID の特長は次のとおりです。

・強力な認証、セキュアなアクセス、トランザクションの保護:
ICカードや USB トークンを使用して、デスクトップへのセキュアなアクセスとデータの保護を実現する優れたソリューションを提供します。証明書と鍵を単一デバイス上で管理し、電子メール、トランザクション、機密文書の署名/暗号化に対して二要素認証を実行します。文書への署名では、PIN コードの入力を要求します。

・さまざまな技術のサポート:
複数の認証局、ICカードメーカー各社、ライセンスフリーの Java Card を始めとする各種カード用 OS など、さまざまな技術をサポートします。

・ヘルプデスクのコスト抑制の支援:
直観的なグラフィカルユーザインターフェースが採用されており、複雑な PKI 技術に関する知識を持たないエンドユーザでも容易に利用できます。また、セキュリティ管理者は、管理コンソールを使用して、ICカードや USB トークンの管理、PIN コード/PUK コードの初期化を容易に実行できます。

・固定パスワードからの移行が容易:
非常に直観的なインストールウィザードを使って、固定パスワードからの移行をスムーズに行い、簡単に電子証明書を利用できるようになります。

・TCOの削減の支援:
インストールに基づいて自動更新機能を活用することができます。また、組み込みのトラブルシューティングツールや診断ツールにより、セキュリティ管理者の保守/管理業務を簡素化できます。

 DIGIPASS CertiID は、近年厳格化している情報セキュリティに関する規制にも対応し、SOX 法、バーゼルⅡ、HIPAA 法などで規定されている関連法規に対して金融機関が準拠するためのソリューションとなります。また、DIGIPASS CertiID を、VASCOがこのたび同時発表したPKI対応USB トークン「DIGIPASS Key 1」と組み合わせて使用することで、各種規制ガイドラインへの準拠も可能です。

DIGIPASS CertiIDはWindowsの証明書ストアへの証明書の自動登録機能も提供しております。またWindows CAPI、CNG、およびPKCS#11に対応し、Windows XP以上、Windows Server 2003以上およびLinuxのOSをサポートしています。また、Entrust社のPKIクライアントにも対応しております。

DIGIPASS CertiID のパッケージソリューションには、以下の 3 種類があります。

・ICカード利用:
CD-ROM 1 枚 (ライセンスとドキュメントが付属)、DIGIPASS 905 USB接続カードリーダ、ICカード

・USB トークン利用:
CD-ROM 1 枚 (ライセンスとドキュメントが付属)、USB トークン DIGIPASS Key 1(本日、同時発表)

・USB +ワンタイムパスワード・トークンを利用したハイブリッドソリューション:
CD-ROM 1 枚 (ライセンスとドキュメントが付属)、DIGIPASS 860

 以上のほか、DIGIPASS CertiID の機能をサードパーティ製のアプリケーションや既存の PKI 環境に統合するための SDK も提供されています。

 VASCO の代表取締役および COO であるヤン・バルキー (Jan Valcke) は次のように述べています。「個人情報の盗難や企業データに対する不正アクセスは増加を続けています。このような行為は、企業に対する信頼や評価の失墜につながる大きな脅威となります。そうした脅威に対抗するため、企業はよりセキュアな認証テクノロジを求めています。VASCO の DIGIPASS CertiID は、PKI を使用して強力な認証、セキュアなアクセス、トランザクションの保護を実現する包括的なソリューションを提供し、企業のさまざまなニーズに応えます」


●VASCO Data Security (バスコ・データ・セキュリティ) について: VASCO (VASCO Data Security International) は強力な認証と電子署名のソリューション、およびサービス分野における No.1 サプライヤです。1,150 社もの国際金融機関をはじめ、100 カ国以上の 7,600 社を越す企業を顧客に持ち、こうした企業のインターネット上の安全を日々守り続けている、世界をリードするソフトウエア・カンパニーです。VASCOのソリューションは、主に金融、エンタープライズセキュリティ、電子商取引、電子政府で活用されています。

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