ノークリサーチは2008年の国内中堅・中小企業の帳票アプリケーション導入状況に関する実態調査を実施し、その分析結果を発表した。
-帳票アプリケーションのパッケージ化率は85.6%
帳票アプリケーションのパッケージ化率は85.6%と9割には満たない。利用パッケージシェアを見ると、ビジネスオブジェクツの「CrystalReports」が46.7%と実に半数近くを占める。2位にはウイングアークテクノロジーズの「SuperVisualFormade」が20.7%、富士通の「InterstageList Creator」が9.6%と続く。「CrystalReports」が圧倒的を強さを見せ、「SuperVisualFormade」と合わせて上位2社で7割近くを占める。
※帳票パッケージは、実際は導入率は高いが、OEM提供や他のアプリケーションの1機能と解釈される場合が多いため、回答社数が少ない結果となっている。
-「CrystalReports」が圧倒的シェア、中小企業クラスでは5割を占める
年商50億円未満の中小企業クラスでは、「CrystalReports」が50.0%と半数を占める。以下「SuperVisualFormade」が10.3%、「InterstageList Creator」が5.1%と共に全体シェアよりも低く、中小企業クラスは「CrystalReports」の独壇場といえる。
※回答社数が78社と少ないため参考値
年商50億円以上の中堅企業クラスでも、「CrystalReports」は44.5%とトップのシェアを獲得している。2位は「SuperVisualFormade」で26.0%、3位が「InterstageList Creator」で10.4%と続く。2位の「SuperVisualFormade」は26.0%と中小企業クラスと比べて大きくシェアを獲得しており、またその他の割合が15.6%と上位4社の占める割合が8割を超えている。
帳票アプリケーションは昨今内部統制対応でも注目されているアプリケーションの1つである。これは帳票の自動入力化やログ監視を行うことで情報の改ざんを防ぎ、また帳票を電子化して一元管理することで情報漏洩の対策を行うことができるためである。
-満足度評価は軒並み高く、利用予定シェアは上位4社が拮抗している
パッケージ利用満足度トップは「SuperVisualFormade」で73.7、次いでキヤノンの「ImageWare」が73.3、「InterstageList Creator」が72.8と3社の差はほとんどない。「CrystalReports」は68.4と3社に比べて若干低いものの、満足度評価は上位4社横並びの状態である。
利用予定シェアは「CrystalReports」が31.8%、「SuperVisualFormade」が
24.5%、「InterstageList Creator」が18.2%、「ImageWare」が11.8%となっている。
「CrystalReports」が利用予定シェアでもトップだが、利用シェアと比べてと15ポイント近く落としている。逆に2位以下の製品はそれぞれポイントを上げている。今後は上位製品、特に「CrystalReports」と「SuperVisualFormade」のシェア争いが注目される。
対象企業年商5億円から500億円を目安とした民間企業
対象地域全国
対象の選定弊社所有の企業データベースから抽出する
サンプル数中堅・中小企業約7,000社対象(有効回収票1,765件)
調査期間2008年6月~9月
当調査データに関するお問い合わせ
株式会社ノークリサーチ 担当:青木健太郎
東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
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