位置情報プラットフォームとインフラのライセンス収益は2013年に22億ドルへ

米国の調査会社ABIリサーチ社は、LBSインフラのライセンス収益は2013年に22億ドルになるだろうと予測している。

英国ロンドン、2008年7月18日
位置情報サービスが順調に伸びており、LBSプラットフォームとインフラベンダにとって大きなビジネスチャンスとなっている。最近までLBSインフラ市場の主な促進要因は米国の緊急通報E911だったが、世界中のキャリアが商用LBSアプリケーションを導入して、LBSインフラのライセンス収益は2008年の1億1100万ドルから2013年に22億ドルに成長すると予測されている。

「LBSサービスやプラットフォーム収益の成長を助長しているいくつかの動きがある」と米国調査会社ABIリサーチの主席アナリストDominique Bonte氏は言う。「端末とGPS受信機の統合に要するコストの低下、LBSインフラに投資しているキャリアによるSecure User Plane Location (SUPL) サーバの導入数の増加、A-GPS/SUPL互換端末の可用性、LBSアプリケーションの商用化の進展などのすべてによって、モバイル位置情報センター(MLC)、位置決定装置(PDE)、ロケーションイネーブルサーバ(LES)などのLBSインフラシステムの販売が増加している。」

LBSインフラ市場は現在、Ericsson、Telecommunications Systems (TCS)、Nokia Siemens Networksが支配しており、市場シェアはそれぞれ31%、24%、18%である。Redkneeなどの小規模な独立系MLCベンダも市場参入を試みている。

ビジネスモデルは、利用量に応じた支払いのオプション(トランザクションごと、またはLBS加入者ごと)、定額料金、無条件購入、キャリアの規模によって金額が変わる広告補助金プラン、機能、ソリューションの種類(ホスティングまたはインストール)によって異なる。通常、加入者一人当たりの一ヶ月のプラットフォームライセンス料は71セントである。

LBSサービス市場は成長すると予測されるが、遠隔でホスティングしているサードパーティのLBSアプリケーションによる顧客直のプロビジョニングの出現が大きな脅威となっている。このアプリケーションは、キャリアのネットワークインフラを迂回するため、キャリアの立場は帯域幅のプロバイダとなり、LBSプラットフォームは不要となる。

プラットフォームベンダは、アノニマスな大規模ロケーション、制御プレーンサービス、LBS対応の広告、マルチアクセスネットワークソリューションといった、キャリアにしか提供できない独自の機能に注力することが課題になるだろう。

ABIリサーチの調査レポート「位置情報プラットフォームとインフラ」は、MLC、PDE、LESなどの位置情報プラットフォームの技術と商業化について調査している。複雑なLBSインフラのエコシステムについて見解を示し、主要地域別に詳細な予測を行っている。この調査レポートは「位置情報年間リサーチサービス」の一環である。
◆調査レポート
位置情報プラットフォームとインフラ:技術ソリューション、参入企業、バリューチェーン
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