~中小企業向け災害時復帰システムを低価格にて構築可能に~ http://www.enbd.jp
【背景と概要】
現在の情報システムは企業活動にはなくてはならない存在であり、今後ますます、その依存度は高まる方向にあります。企業に求められるのは、地震災害やテロなど、不測の事態に備えた災害時のBCP(※2)(事業継続計画)です。
金融機関や大手企業では、情報の破損などのリスクを回避するために、災害時復帰システム(ディザスタリカバリ)の導入が本格化しています。しかし、国内企業の99%越を占める中小企業は、災害時や障害時などに対応するための対策を行う際には、高額な投資が必要で、導入できないのが現状です。
こうした背景のもと、サイバーステーションは、これらの問題を解決するために、2007年よりブリュア博士と提携し、利用用途として、災害時復帰システムにも対応した、ENBDの共同開発を行うこととなりました。
【特 徴】ENBDとはエンハンスド・ネットワーク・ブロックデバイスの略称で、遠隔ネットワークにあるハードディスクとローカルハードディスクとでRAID(※3)を構築し、利用することができるソフトウェアです。
専用線はもちろん、低価格ブロードバンド回線(FTTHやADSL)での利用も想定した機能を搭載し、リアルタイムでの遠隔地バックアップや複数台へのデータ分散バックアップなどを容易に構築することができます。このため、安価でバックアップシステムの構築が、可能となります。
ENBDは、すべてのLinuxディストリビューションに対応しており、ソースコードはGPL2(※4)ライセンスのもとでオープンソースとして提供され、今後もバージョンアップしてまいります。
【主な用途】・災害時復帰システム(ディザスタリカバリ)・サーバストレージ分散
・サーバのハードディスクへのレンタル など
【サービスと今後の展開】
・サポートサービスを8月より開始予定(有料)
・インストレーション並びにカスタマイズ等の導入支援サービスを8月より開始予定(有料)
・アライアンスパートナーとの共同によるサービスおよびハードウェアベンダーとの共同開発
-アライアンスパートナー- アイ・オー・データ機器:ハードウェアの共同開発と製品化
ソフトバンクIDC:データセンタを利用したサービスの開発
【配布方法】
日本向けENBDサイト「ENBD日本語公式サイト」(リンク)からダウンロード提供。
ENBDサイト(本家)(リンク)からダウンロード提供。
注意)ENBDサイト(本家)では、日本語マニュアルは、配布しておりません。
【用語の解説】
(※1)ピーター・T・ブリュア博士(英国籍):英国ケンブリッジ大学コンピュータサイエンスエンジニアリング博士号取得、現在スペインマドリッドカーロスⅢ大学テレマテックエンジニアリング学部において研究教授として勤務。また、英国バーミンガム大学においても、ソフトウェアシステムに関して定期的に講義を実施。これまでに、LinuxカーネルのRAIDおよびNBD開発に大きく貢献している。
(※2)BCP(Business Continuity Plan):事業継続計画は、災害による影響度を認識し、発生時の事業継続を確実にするため、必要な対応策を策定したもの。
(※3)RAID:複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用する技術。ディスクアレイの代表的な実装形態で、主に信頼性の向上をねらって用いられるものである。
(※4)GPL2(GNU General Public License Ver.2):ソフトウェアがすべてのユーザにとってフリーであることを保証することを目的として、1991年6月にFSF(フリーソフトウェア財団)によって定められたライセンス体系のこと。
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