RAN市場の前途には困難な1年とモバイルコアとソフトMSC市場での力強い成長

米国の調査会社インフォネティクスリサーチ社は、世界のモバイルネットワークインフラストラクチャ機器市場は無線アクセスネットワーク機器販売の下落により、2011年には410億ドルまで下降すると報告する。

カリフォルニア州キャンベル、2008年3月10日
世界のモバイルネットワークインフラストラクチャ機器市場は2007年に450億ドルとなったが、ソフトモバイルスイッチセンタ(MSC)やパケットコア市場の堅実な成長予測にもかかわらず、無線アクセスネットワーク機器販売の下落により、2011年には410億ドルまで下降すると、米国調査会社インフォネティクスリサーチ社の調査レポート「モバイルネットワークインフラ機器と加入者」は予測している。

調査レポートによれば、世界のRAN機器収益は、主にGSM採用と北米のネットワークアップグレードが進んでいることから2007年第3四半期から第4四半期にかけて16%上昇したとのことである。一方、中国やインドの3Gライセンス発行の遅れから、3Gインフラストラクチャ市場は悪化している。

「世界のRAN市場は2007年に転換点を迎えるだろうが、GSM採用のかげりによって、その後市場はゆるやかに減速し始めるだろう。RAN市場は、主にAlcatel-LucentとNokia Siemensの好業績によって第4四半期に上昇した。明るい面は、HSDPA初公開によるパケットコア市場が好調であることで、174 3G/HSDPAネットワークは76カ国で商用化されている」とインフォネティクスリサーチ社のモバイルインフラ部門の主席アナリストStéphane Téral氏は語る。

主な調査項目を以下にあげる。

*2007年世界の携帯電話加入者は30億以上で、アジア太平洋地域がその45%を占める
*EricssonはRAN機器収益市場シェアの30%を占めてトップであり、Nokia Siemens、Alcatel-Lucent、Nortelが続く
*世界のモバイルコアネットワーク収益は、モバイルインターネットトラフィックとiPhoneによって、2011年まで年間二桁成長を続けるだろう
*呼制御、信号化、モバイルネットワークの高度化などを行うソフトモバイルスイッチングセンタの販売は、2011年まで年間二桁成長を続けるだろう
*HLR(home location register)機器の販売は、2007年第3四半期から第4四半期で28%上昇した

インフォネティクスリサーチ社の調査レポート「モバイルネットワークインフラ機器と加入者」は、トランシーバ基地局(GSM、W-CDMA、CDMA/CDMA2000、マイクロセル、ピコセルに分けて)、基地局コントローラ(GSM、W-CDMA、CDMA/CDMA2000に分けて)、モバイルコアネットワーク機器(GPRSコアネットワーク機器とパケットデータ配信ノード)、技術毎のMSCとソフトMSCなどのモバイルスイッチングサブシステム機器などのHLR機器とRAN機器を調査している。2G/2.5G GSM、3G W-CDMA、2G/2.5G CDMA、3G CDMA2000のモバイル加入者についても調査している。

予測はすべての地域について、四半期毎にアップデートしている。Alcatel-Lucent、Cisco、Ericsson、HP、Huawei、LG Electronics、Motorola、日本電気、Nokia Siemens Networks、Nortel、Samsung、Starent、UTStarcom、ZTEなどの企業について調査している。

◆調査レポート
モバイルネットワークインフラ機器と加入者
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