CTCと日本HP、伊藤忠建材にWindowsVistaベースのシンクライアントを導入 OSにVistaを採用するシンクライアントの全社規模での導入は国内初

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥田陽一)と日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:小出伸一)は、建材専門商社である伊藤忠建材株式会社(以下:伊藤忠建材、本社:東京都中央区、代表取締役社長:柴田敏晶)の本社と約30カ所の支店、営業所からなる拠点全社450台のPC環境に、Microsoft®WindowsVista®BusinessをOSに採用するシンクライアントソリューション「HPConsolidatedClientInfrastructure(以下、HPCCI)」を導入しました。2007年10月からパイロット拠点にて導入・テストを開始し、2008年1月4日から全社規模で稼働を開始しています。


■国内初となるWindowsVistaによるシンクライアントシステムを3ヶ月で構築
 今回、伊藤忠建材が導入したシステムには、将来のサポートライフサイクルを見据え、セキュリティ機能の向上した最新OS「MicrosoftWindowsVistaBusiness」が採用されています。WindowsVistaによるシンクライアントシステムの全社規模での導入は、国内初の事例となります。
 CTCとHPは、大規模かつ分散環境におけるシンクライアントの導入および運用で豊富な実績とノウハウを有しています。さらに両社では、今回のシステム構築において、既存システムやアプリケーションとの親和性や拡張性の高いシステムの実現を目指し、CTC独自の技術検証施設「テクニカルソリューションセンター(TSC)」にてVistaによる共同検証を実施しました。これにより、設計から開発、導入までを、3ヶ月間という短期間で実現しました。


■全社のPCをデータセンターで一括管理できるHPCCI
 「HPCCI」は、PCが持つ「表示」「演算」「記憶」の3つの役割をコンポーネントとして分割し、仮想クライアント環境として再構築する統合ソリューションです。「表示」はディスプレイと画面表示の専用装置であるシンクライアントが行います。「演算」「記憶」はネットワークを介したサーバルーム内1箇所に集約されたブレードPCが行います。「ユーザ側には一切データを保持しない仕組みなので、安全性の高いセキュリティ環境と一括管理による運用管理コストの削減を実現します。


今回、伊藤忠建材で導入されたHPCCIのシステム構成は以下の通りです。
・表示部分(シンクライアント:HPCompaqt5720ThinClient450台)
・演算部分、記憶部分(HPブレードPC「HPbc2000BladePC」(MicrosoftWindowsVistaBusinessプリインストール450台))
・管理ツール(「HPRapidDeploymentPack」、「HPSystemsInsightManager」)


■伊藤忠建材におけるHPCCI導入のメリット
 伊藤忠建材では、PCのリース期間満了を契機に全社のPC環境を再検証した結果、HPCCIの採用を選択しました。HPCCI導入による主なメリットは以下の通りです。


1)短期間で導入でき、既存環境からの移行もスムーズ
 伊藤忠建材では、2007年10月からパイロット拠点での導入、テストを開始し、わずか3ヶ月という短期間で本格稼働しています。また、既存PCからブレードPCへのデータ移行も、リモート接続によって管理者が自席で行えるため、非常にスムーズな新環境への移行となりました。


2)全社PCの一括管理により、TCOの削減とセキュリティの強化を実現
 従来、OSやセキュリティソフトのアップグレード、各種障害への対応などは、クライアントPC毎に対応が必要で、システム管理者の大きな負担となっていました。HPCCIでは、それらの運用管理をサーバルームに集約したブレードPCにて一括して行えるので、システム管理者にかかる負荷とコストを大幅に軽減できます。また、ユーザ側のシンクライアントにはデータを一切保持していないので、情報漏洩のリスクも大幅に低減します。


3)出張先でも会議室でもいつものPC環境を呼び出せる
 HPCCIでは、ログイン時に各社員に割り当てられたIDとパスワードを入力することにより、自席のシンクライアント以外でも自分のPC環境を呼び出せます。社内のレイアウト変更をする際には端末を移動する必要がなく、出張時には各拠点の空いている端末を使っていつもの環境で作業が可能です。


■グリーンITを実現する省電力性能に優れたHPCCI
 省電力によってCO₂排出を削減する、地球環境に配慮したIT化の取り組み「グリーンIT」は、世界的に注目を集めています。伊藤忠建材は企業の社会的役割としてCO₂削減に取り組むことで社内環境意識を高める一方、これらの活動を事業収益に取り組む「地球樹(ちきゅうぎ)」という事業ブランド活動を展開しています。社内PC環境のリプレイスにあたって、HPCCIの優れた省電力性能も選択の理由となりました。HPCCIが採用するブレードPCは1枚あたり約25Wの省電力設計で、表示部分にあたるシンクライアントもハードディスクドライブやオプティカルドライブなどの駆動部品を持たないため、システム全体で大幅な消費電力の低減を実現しています。


<本件に関するお問合せ先>
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
TEL:03-6203-4100
E-mail:press@ctc-g.co.jp


以 上

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