2012年までに4倍になるセルラーM2M通信の収益

米国の調査会社ABIリサーチは、

アリゾナ州スコッツデール、2007年8月21日
2006年に約20億ドルだったセルラーM2M通信サービスの収益は、2012年に80億ドルを超えるだろうと米国の調査会社ABIリサーチは予測している。

同社の調査レポート「セルラーM2Mのサービスプロバイダ市場:MNO、MVNO、MMOの特性」は、セルラーM2Mサービスプロバイダのビジネスモデルが益々多様化していると報告している。この調査レポートでは、プロバイダを3つのグループに分類しているが、各グループが提供する機能の構成は異なり、「従来のモバイルネットワークオペレータ (MNO)、モバイル仮想ネットワークオペレータ(MVNO)、専門分野に特化した少数のM2Mモバイルオペレータ(MMO)はそれぞれ、この新技術を提供する上で固有の課題やビジネスチャンスを抱えている」とシニアアナリストのSam Lucero氏は言う。

なかには、これまで端末ベースの音声とデータサービスを提供していたが、現在直接M2M市場に参入しているMNOもいる。欧州やアジアのSprint、Rogers Communications、Orange Business Servicesなどの企業である。「従来のMNOが直接市場参入するには、いくつか問題がある。セルラー音声サービス顧客のARPUは月平均50ドルから70ドルだが、M2MサービスのARPUは1ヵ月わずか5ドルから15ドルである。MNOはM2M市場に非常に大きなビジネスチャンスがなければ市場に興味がないだろうが、それは市場アプリケーションの細分化が進みすぎたためである」とLuceroは言う。

MVNOは、MNOが提供しているインフラに全面的に頼って、複数のネットワークから顧客に最適なサービスを提供すべく、供給と需要の集約に注力している。また、よりARPUが低い市場でサービスを提供するために、プロセスと運営を体系化している。

MMOはMNOの無線基地局装置(BTS)を利用し、集約したが、MVNOと異なり、自社で主要なネットワークインフラエレメントを所有しているため、プロビジョニング、サービスレベルアグリーメント、提供可能なマネージメント機能を管理する力がより強い。ABIリサーチは、Aeris CommunicationsとJasper Wirelessの2社が該当すると考えている。

市場に直接参入した少数のMNOは、M2M サービスを従来の電話サービスとバンドルできるシステム統合の取り組みとアプリケーション開発を機会ととらえ、「ソリューション」販売とみなしている。また複数の顧客に適用できるように、サービスの規格化とパッケージングを望んでいる。

アプリケーションを市場に取り込むためには、特定のアプリケーションに対するビジネスと技術の洞察力が必要になる。MVNOは重要な位置を占めているが、従来のMNOと同様のリソースは所有していない。

「そのため、多数のMVNOがMMOと類似のモデルを選択するだろう」とLucero氏は言う。

ABIリサーチの調査レポート「セルラーM2Mのサービスプロバイダ市場:MNO、MVNO、MMOの特性」は、セルラーM2Mサービス市場を分析して、8社の主要企業に関するプロファイルと分析を記載している。また、2012年までの予測データを提供している。この調査レポートは「M2M年間リサーチサービス」の一環として提供されている。



◆調査レポート
セルラーM2Mのサービスプロバイダ市場:MNO、MVNO、MMOの特性
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