通信事業者の回線設計や保守作業の負荷を大幅に削減
MPLSは、IPネットワークにおけるパケット転送の高速化・高信頼化を実現するネットワーク技術で、次世代ネットワーク(NGN)の基盤技術として期待されています。しかしその一方で、その回線設計と設定作業が複雑であるため、サービス開始までに長い期間を要し、熟練したエンジニアであっても保守や障害対応が困難であるという課題をかかえていました。
今回、販売を開始したシステムは、回線設計と設定に費やしていた時間の大幅な削減、障害時の平均復旧時間(MTTR)の大幅な短縮、さらに保守作業による顧客への影響を分析するプロセスの簡素化を可能にします。
■各製品の主な機能
PATHMANAGER (運用管理)
- LSP*2の可視化による視覚的な運用監視
- イベントのリアルタイム監視
- ネットワーク障害・サービスインパクトの相関関係の表示
- 設計結果をネットワークに投入する機能(アクティベーション)
iVNT (設計・最適化)
- サービスの要求に則った回線設計機能
- 障害発生を考慮したネットワーク帯域のシミュレーション機能
- 以上の機能をネットワーク機器と同期しつつ実現
なおCTCでは、今回の新製品およびそれらを組み合わせたネットワークマネージメントシステムを、10月9日(火)、10日(水)に開催されるMPLSをテーマとしたイベント「MPLS JAPAN 2007」(リンク)に出展し、実稼働ネットワークと接続したライブデモを紹介する予定です。
CTCでは、これまでも通信事業者向けに、最新のネットワーク監視製品を提供してまいりました。このたび、MPLSネットワークサービスにおける品質向上およびコスト運用力強化に適したシステムの販売を開始するとともに、次世代IPネットワークシステムの提案、構築、運用・保守などのプロフェッショナルサービスを提供する体制をより充実させることで、通信事業者のネットワークビジネスの支援を一層強化します。
■インテック・ネットコアに関して
インテック・ネットコアは、次世代ネットワークの基盤技術の調査・研究・開発、コンサルタント業務を主な事業内容とし、インターネットに関わる業界活動を通じた人材インキュベーションにも積極的に取り組んでいます。主な研究開発テーマは、高信頼ネットワーク、ネットワークサービス、IPv6などで、これらを通して次世代インターネットを新しい社会基盤として確立するための活動をおこなっております。 PATHMANAGERは、これら研究開発を通して製品化されたもので、MPLSネットワークを視覚的に管理し、リアルタイムなパス表示とイベント監視を実現する画期的なソフトウェアです。インテック・ネットコアに関する詳しい情報は、リンクまで。
■Aria Networksについて
Aria Networksは、英国チッペンハイムに2005年に設立された、NGN(Next Generation Network:次世代ネットワーク)およびサービスを設計・プランニング、最適化および展開のためのインテリジェント・ソフトウェア・ソリューションのリーダ企業です。Aria Networksの設計・プランニングソリューションは、革新的でパワフルなソフトウェア製品“intelligent Virtual Network Technologies”(iVNT)により提供されます。このiVNTにより、通信事業者は品質保証された各種のサービスの提供を可能とするためのNGNの設計・プランニングを、迅速かつ正確に行うことが可能になります。iVNTは他のビジネスおよびオペレーションサポートシステム(BSS/OSS)と連携して動作することが可能で、これにより通信事業者は投資を最小化することができ、同時に将来のサービス増と展開に対応できるスケーラビリティを保証します。Aria Networksに関する詳しい情報は、リンクまで。
<本件に関するお問合せ先>
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
TEL:03-6203-4100 / FAX:03-5512-3013
E-MAIL:press@ctc-g.co.jp
以上
■語句説明
*1. MPLS
:(Multiprotocol Label Switching)
主にIPネットワークで使うカットスルー方式のパケット転送技術のこと。ラベル・スイッチング技術とも言う。IPパケット内に「ラベル」という識別子を挿入する事で、その情報を基にパケットの高速転送ができるようになる。
*2. LSP
:(Label Switching Path)
MPLSを使ってできた仮想的なパスのこと。
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