ロアグループ社「市場別の移動体通信市場の予測 中国携帯電話市場の予測 - 2006年全期の分析及び2006年-2010年の市場予測」レポート
【エグゼクティブサマリー】
ROA Groupの分析によれば、中国の移動体通信加入者数は2006年12月時点で4億4,357万人に拡大した。現在中国の移動体通信市場は急速に発展を遂げており、新たな需要を引き出すために、キャリア間のサービス競争が熾烈になっている。2006年以降は新規加入者を取り込みながら約9.07%の年平均成長率を維持する見込みで、2010年の加入者数は7億1,160万人に達すると予測される。これは2010年に予想される中国全体の人口普及率の52.51%に該当する数値である。
一方、チャイナモバイルとチャイナユニコムの市場シェアは、今後もそれぞれ63%、33%の水準を維持していくものとみられる。一方、2006年のプリペイド加入者数は2億9,055万人と予測される。各キャリアは、ポストペイドと同様にプリペイド加入者へもさまざまなサービスを提供しており、今後プリペイド加入者も引き続き増加する見通しである。その結果、2010年には4億7,000万人を突破するものと予想される。
2006年のGSM加入者数は4億707万人に達するとみられるが、2008年の約4億8,000万人をピークに、2009年以降は3Gへの移行が早まることで、次第に減少に転じていくと予想される。一方、2006年のCDMA加入者数は3,649万人で、2010年には4,012万人へ増加するとみられる。
3Gの場合、ライセンスの申請から発行に至る手続き時期を中国政府が先送りしている状況が挙げられる。2006年中旬にTD-SCDMAの実証実験が始まり、合わせてキャリアが再度3Gに対する計画を樹立し、ネットワーク敷設の推進準備を進める状況から、3Gライセンスの具体的な発行時期は中国の通信市場の構造改革の有無とは別に、2007年末になるものと予想される。3Gサービスの場合、その加入者数は導入元年である2008年に3,379万人、そして2010年には約2億3,000万人に急拡大すると推定される。
キャリア間の加入者囲い込みや新規加入者獲得のための熾烈な戦いにより、2006年通年の解約率は2.57%となった。今後、新規サービスの開始やネットワークの拡張、また特に3G技術の台頭といった不確定要素が影響し、移動体通信市場の解約率はさらに多少の変動幅がみられる予想される。
2006年の平均ARPUは76.9RMB であり、そのうちチャイナモバイルは88RMB、チャイナユニコムは53.5RMBと2005年比で多少増加した。各キャリアの努力により通話量自体は大幅増となったが、加入者数の増加に比べて成長幅が小幅上方にとどまったため、ARPUは期待していたほど伸びなかった。今後、キャリアはARPUを増やすためのデータサービス強化やさまざまな料金プラン等、新たな動きをさらに活発化させていくとみられ、2010年の中国移動体通信市場の平均ARPUは83.2RMBに達するとみられる。データ加入者数の場合、年平均12.69%の成長率で増加し、2010年には全体加入者数の約83.4%がデータサービスを利用するようになると推定される。(2006年末基準では約73.6%がデータサービスを利用)
2006年における中国の移動体通信市場の合計売上高は、3,758億RMBと予想される。それ以降は年平均7.87%の成長率で増加し、2010年には5,490億RMBの巨大市場を形成するものとみられる。
2006年における中国移動体通信市場の設備投資額(CAPEX)は1,085.50億RMBであり、2010年には1,274.53億RMBと推定される。
[調査レポート]
市場別の移動体通信市場の予測 中国携帯電話市場の予測
2006年全期の分析及び2006年-2010年の市場予測
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