新機能、IPハイブリッド、小売が2010年以降のSTB市場を促進

米国の調査会社ABIリサーチは、セットトップボックス(STB)市場は2010年まで安定したペースで成長すると報告している。

ニューヨーク、2007年8月3日
セットトップボックス(STB)市場は、2010年まで安定したペースで成長するが、既存のペイTV顧客の買い替えによるサービスのアップグレードが一段落し、市場の成長要因は新技術からペイTVの新規加入者へと変わるだろう。

米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「世界のセットトップボックス市場:CATV、DBS、IP、DTT STBとHD、PVR、MPEG-4」によれば、今後の市場は、高度な機能、ハイブリッドSTBによる双方向性、セットトップボックスの小売市場の発展という、3つの主要要因によって促進されるだろうとのことである。

「テレビ視聴者をめぐる戦いが繰り広げられている」とVP兼調査ディレクターのStan Schatt氏は言う。「ケーブルオペレータは、顧客を囲い込むため、PVRや高解像度等の機能が付いた新しいSTBに移行している。通信オペレータは、IPTV技術を利用する双方向性サービスをサポートしている。」

高度機能をサポートするSTBのニーズは、高解像度テレビの販売とPVRの人気の高まりが後押ししている。この結果、一時的に機能が向上したSTBの市場が生まれた。だが2010年から既存顧客の大半がアップグレードを完了し、需要が下降し始める。

今後数年間で、複数のプラットフォームのコンテンツを配信するSTBの人気が高まり、多くの市場で単一プラットフォームのSTBに取って替わる。「市場を十分に理解するためには、ケーブルオペレータと通信の発展に貢献しているハイブリットSTBの成長を調査する必要がある」とSchatt氏は言う。

2007年7月1日時点では、米連邦通信委員会(FCC)の取り決めにより、新しいSTBには組み込みセキュリティ機能はついていないが、代わりにCableCardまたダウンロード可能なセキュリティメカニズムを利用できる。またケーブルオペレータは顧客のSTB購入や、リースのコストを削減したいと考えているため、STBベンダが直接顧客に製品を販売する小売り環境が発展する可能性がある。

ABIリサーチの調査レポート「世界のセットトップボックス市場:CATV、DBS、IP、DTT STBとHD、PVR、MPEG-4」は、出荷の概要、価格設定、CATV、DBS、IPおよびDTTプラットフォームの市場収益などの多数のデータを記載している。この調査レポートは、同社の「ホームネットワーキング年間リサーチサービス」と「マルチチャンネルビデオ年間リサーチサービス」の一環として提供されている。

◆調査レポート
世界のセットトップボックス市場:CATV、DBS、IP、DTT STBとHD、PVR、
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