[エグゼクティブサマリー]
中国の代表的な企業ハイアールとレノボは、中国の改革・開放政策の下で最も成功した企業であるが、世界ではまだあまり知られていない。企業の規模からみると、日本の大手家電メーカーとは比較にならないほど小さいが、短期間での急成長ぶりは日本の企業を追い越す勢いである。また、ハイアールとレノボがカバーする市場は中国国内からグローバルへと移行中であり、日本の家電、情報機器メーカーにとって強力なライバルになりつつある。
ハイアールは1984年から2006年まで、総売上(グループ連結売上高)の成長率が年平均80%を上回る勢いで急成長を続けてきた。2006年のグループの総売上(図1)は、16,848億円で前年比7.3%増加、営業利益は557.1億円である。2006年から本格的なグローバル戦略を打ち出し、積極的に海外市場に進出している。特にアジア、新興市場における市場シェアは順調な伸びがみられる。
レノボのIBMパソコン部門の買収については各方面から失敗だと懸念の声が上がったが、2年経った現在は売上を順調に伸ばしている。2006年の売上高17,345億円で前年比10.1%増加、営業利益は492億円を記録している。パソコンの販売量も12%増で世界の増加率10%を若干上回っている。レノボは本部を中国国内とアメリカに構え、IBMのパソコン部門とも融合を進めながら、欧米での販売台数を徐々に伸ばしている。
中国を代表する企業であるハイアールとレノボ両社は、グローバル戦略の成功により5年後の2012年には現在の売上高の3倍である6兆円まで成長すると予測されており、日本企業は少なくとも今後10年間は両社の動きから目を離せなくなるだろう。
[レポート目次]
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[調査レポート]
中国ハイアールとレノボのグローバル戦略分析
日本企業との比較分析を中心に
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[ロアグループ社について]
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