アッカ・ネットワークス 「センサコラボレーションシステム」の実証実験を開始

-食品工場の温湿度遠隔監視などM2M環境を構築-

株式会社アッカ・ネットワークス(以下 アッカ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:坂田好男、リンク)は、各種センサをネットワーク化し遠隔からの監視とデータ収集を可能とする「センサコラボレーションシステム」を2005年11月より食品工場などに試験導入し実証実験を開始します。

「センサコラボレーションシステム」は、閉域ネットワーク「ACCA Solution Platform」(*1)などからなる「ユビキタスプラットフォーム」(*2)に、温度/湿度/ガス圧力/電力/漏電/水量計などの各種センサをデバイスサーバ(*3)を利用してつなぎ、データセンタ上のセンサ監視用アプリケーションを利用して簡単に遠隔からの監視とデータ収集を可能とする「M2M (Machine to Machine)」(*4)システムです。異常発生時にはアラームを発信し自動的に携帯電話へのメール送信や警報灯での信号発信を行うことも可能であり、事故や故障による生産ライン停止などのリスク回避や安定した製造品質の維持に効果を発揮します。なお、機密性の高いデータを取得する場合でも、閉域ネットワークを介して専用サーバに集積されるため安全に管理ができ、取得したデータを用いて詳細な分析や故障発生時の原因究明などを行うことが可能となります。

今回の実証実験では、食品工場室内に温度センサ、湿度センサ、ガス圧力センサを複数設置し、工場事務室にて一括で監視します。今までは各冷凍室および冷却室を30分あるいは1時間に1回人員が測定のため巡回し、測定値を手書きにて記録していました。本システムを導入することで、毎日同時刻に測定を行うための人的負担や人為ミスの可能性を軽減することが可能となり、業務の効率化によるデータ精度向上や経費削減がはかられることを期待します。


「センサコラボレーションシステム」は多種多様なセンサの接続が可能であり、今回の実証実験ではデバイスサーバのメーカである日本ラントロニクス株式会社の協力を得て温度、湿度、ガス圧センサを利用していますが、それら以外のセンサについても順次検証を実施していく予定です。なお本実験は2005年12月末まで行い市場性を検証し商用化を目指します。商用化の際にはネットワークおよびアプリケーション、センサまでワンストップで提供する予定です。また機材やサーバ管理等も含めたASPサービスでの提供により安価でユーザの利便性が高く導入障壁の低いサービスを目指します。

アッカはM2M事業を戦略的な新規事業と位置付け積極的に展開しています。「ACCA Solution Platform」を含む「ユビキタスプラットフォーム」は、M2Mサービスの提供を実現する上で重要な基盤システムです。「ユビキタスプラットフォーム」については2005年8月より日本ユニシス株式会社、日本BEAシステムズ株式会社と共に「RFIDタグを用いたオフィス向けアプリケーションサービス」の実証実験を行っており、今回はそれに次ぐ第2弾の展開となります。今後も引き続き「ユビキタスプラットフォーム」を利用したさまざまなサービスの開発、検証を行う予定です。

アッカは、これまでの事業分野である個人向け・法人向けのみならずM2M事業においても、ユーザの課題を解決するための様々なソリューションを提供し高品質なブロードバンドサービスの拡充を図り、M2M市場の創造に積極的に取り組んでまいります。


*ACCA Solution Platform は、株式会社アッカ・ネットワークスの商標です。
*Information Wharfは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。


【本件に関するお問合せ】
株式会社アッカ・ネットワークス
インフォメーションセンタ
TEL:0120-2044-39
(9:00~18:00土・日・祝日除く)
Eメール:info@acca.ne.jp

このプレスリリースの付帯情報

「センサコラボレーションシステム」イメージ図

(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)

用語解説

(*1)「ACCA Solution Platform」 :
ADSL回線とATM中継網とで構成された、低コストでセキュアな閉域ネットワークです。

(*2)「ユビキタスプラットフォーム」:
「ACCA Solution Platform」と、日本ユニシスが開発したデバイスデータを処理するミドルウェア「Information Wharf(R)」などで構成された、各種アプリケーションと連携しM2M環境を構築するための基盤となるシステムです。

(*3)「デバイスサーバ」 (Device Server):
シリアルポートを持つ機器の制御をネットワーク経由で可能とする日本ラントロニクス株式会社の機器です。

(*4)「M2M」 (Machine to Machine):
機械と機械をネットワーク化して、多様なアプリケーションでモニタリング・監視、リモートコントロール、データ収集などを実行可能とするサービスです。自動販売機や監視カメラなどネットワーク化できる機械の種類とその対象数は多いため、今後高い成長性が見込まれています。

(*5)「センササーバ」:
センサとIP ネットワークを繋ぐデバイスサーバを組み込んだゲートウェイです。

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