独自のWebアクセシビリティ・ガイドラインとユーザーテストの実施で「より多くの人にとって使いやすいサイト」 構築へ
2006年3月までに30社の受注を目標とし、主に消費者向けのWebマーケティングを手がける企業や地方自治体・公共団体などをターゲットとして、積極的に展開していく。
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■背景
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ブロードバンド接続の普及により、生活者の情報環境におけるインターネットの役割は、ますます重要になり、またその利用者は高齢者・障害者・子どもといった幅広い層にまで広がっている。特にわが国においては、2005年に成人のおよそ半分が50歳を超え、今後「世界一の高齢社会」を迎えることになる。
しかし、現状のWebサイトは「最も一般的なネットユーザー」だけを考慮して画面設計され、上記のような高齢者・障害者にとって使いにくいケースが未だに数多く見受けられる。このため「より多くの利用者が・より多様な環境で利用できる」ための「Webアクセシビリティ」 (利用のしやすさ) が重要になりつつある。
既に、行政サイドでも総務省が 「公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会」を開始し、また経済産業省は JIS規格(JIS X8341-3) を制定している。また地方自治体においても運営するサイトのアクセシビリティ向上に取り組む例が多く見られる。今後この「Webアクセシビリティ」は、全ての企業・団体のWebサイトにおける課題となり、特に 「シニア市場の開拓・企業ブランドの向上・社会的責任(CSR)」 を重視する企業・団体での取り組みは必須になるものと思われる。
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■ユニバーサルデザインWebとは
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このような中で、脚光を浴びつつあるのがユニバーサルデザインWebである。ユニバーサルデザインとは、多様な価値観・嗜好・年齢・習慣・環境にあるより多くの人々の、それぞれ異なるニーズを満たす、わかりやすい、読みやすい、間違えない、効率がいい、安全な、心地よいデザインを追求するデザインプロセスのことであり、これを適用することで「より多くの利用者が・より多様な環境で利用できる」 Webサイトを実現できる。
データベースマーケティングを中心に、Eメール・Webサイト・ブログ・携帯電話や郵送DMなどを組み合わせた戦略的な販売促進サービスを提供してきたカレンは、そのブランドビジョンである 「ベストメッセージンク・カンパニー」に相応しいテーマとしてユニバーサルデザインWebの研究を進めており、今回のサービス提供に至った。
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■カレン・ユニバーサルデザインWeb(カレンUD-Web) サービスの内容と特長
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カレンの提供する「カレン・ユニバーサルデザインWeb」(以下、カレンUD-Web)のサービスは次の三種類。
・Webサイト構築サービス
(アクセシビリティの高いWebサイト構築)
・Webサイト診断サービス
(現状のWebサイトのアクセシビリティ診断)
・UDコンダクターサービス
(クライアントおよびクライアントが発注する制作会社に第三者として
アドバイス・指示)
これらのサービスに共通する「カレンUD-Web」独自の特長は以下の二つ。
●適切なWeb構築のためのガイドライン制定と、品質保証活動
2004年に発行された、JIS X8341-3 2004(高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ )並びにW3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)が制定したWebアクセシビリティの世界基準「WCAG(ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)1.0と2.0ワーキングドラフト」という二つの業界標準を元に、さらに自社で調査したユーザーの経験を追加したカレン独自の「Webアクセシビリティ・ガイドライン」を制定。これに基づいた調査・診断・指示・制作を行う。
●ユーザーテストの実施
カレンが考えるユニバーサルデザインWebの本質である「Webサイトを使う方の視点・意見からつくられる「検証力」が「本当の使いやすさを明らかにする」という考え方のもとに、実際に、「障害者」の方々によるユーザーテストを実施、細かいエラーの発生など、通常のWebサイト制作・運営プロセスや専用チェックソフトからは見えてこない問題点を抽出し、解決する。
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■期待される成果
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「カレンUD-Web」を利用する企業・団体が享受するメリットは主に以下の4点。
1.より多数の利用者との接触機会・コミュニケーション機会の拡大を促進
2.資料請求ページなどへの誘導が改善され、到達率が向上
3.Webサイト閲覧時の使いにくさ・分かりにくさを原因とする
競合・類似サイトへの流出、離脱防止
4.(副次的効果として) SEO効果
※2、3、4は全ての利用者に対して効果的
また、Movable Typeなどで提供されるブログは、XMLを採用し、サイトの「見え方」はスタイルシート (CSS) により規定されるため、ユニバーサルデザインとの親和性が高い。
従って 「カレンUD-Web」 は2004年秋、カレンが業界に先んじて発表した「ブログマーケティング」とともにサービス提供することが可能で、事業展開において相乗効果が望まれる。
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本件に関する問い合わせ先
株式会社カレン 担当:四家(しけ)
mailto:info@current.co.jp リンク
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-24 博報堂第二別館6F
Tel:03-5259-5256 Fax:03-5259-4050
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