WiFi搭載無線VoIP電話用リファレンス デザインを発表

家庭用無線電話の開発を「低コスト」、「低消費電力」で実現する VoIP電話の開発ソリューション

CSR (シーエスアール株式会社、以下、「CSR」)は、当社のシングルチップソリューション「UniFi」技術をベースとしたWiFi搭載VoIP電話用リファレンス デザイン、「UniVox(ユニボックス)」を発表。UniVoxは、WiFi技術をベースにした電話機器開発メーカー向け、VoIP電話のリファレンス デザインであり、家庭向けの無線電話の開発を、最も低いコストと低消費電力で実現するもの。

UniVoxでは、従来のハンドセット用バッテリーで最大20時間の通話時間、400時間の待ち受け時間が実現可能。CSRはUniVox顧客向けに、回路図、部品レイアウト、部品リスト (BOM)、設計ソフトウェア をライセンス料なしで提供する。UniVoxは、高度に統合された開発ソリューションであり、BOMに記載されているコンポーネントの総コストは20ドル未満、eBOMの総コストは15ドル未満。CSRはUniVoxのサンプル出荷を本日より開始し、年末にはこのUniVoxのリファレンス デザインを量産化する予定。

UniVoxは、CSRのUniFi-1ポータブルチップをベースに、「低コスト」、「低消費電力」のVoWiFi (Voice over WiFi) 電話用に開発されたもの。UniFi-1はCSRの802.11b/gシングルチップWiFiシリコンで、業界でも最も低い消費電力を実現し、非常に小さなチップパッケージ (6×6 mm) に収められている。UniVoxは、CSRが独自に開発したマルチメディア アプリケーションプロセッサを実装し、低消費電力を実現するRISCベースのアプリケーション プロセッサ、高性能のDSP機能、オーディオCODEC、エコー キャンセル機能、電力制御・管理機能等が搭載された製品。UniVoxは、高い音声品質を保証するため、802.11eおよびWMM-SAをサポートし、最適かつ、優先的にサービス品質 (QoS)を実行し、遅延やジッターを排除。また、UniVoxは802.11iのサポートし、より高度なセキュリティを提供。

UniVoxは業界でも最も低消費電力のWiFiソリューションを搭載。UniVoxは、ユーザーが高度な電力制御機能搭載のハンドセットでWMM-PSモードと互換性があるアクセス ポイントを経由することで、長時間のバッテリー駆動を実現。従来では標準の1500mAhバッテリーを使用して8時間の通話時間と250時間の待ち受け時間が、WMM-PSでは通話時間が最大20時間、待ち受け時間が400時間に延長可能。

UniVoxは、セキュリティ保護されたプラットフォームで、不正な使用や盗聴を防止する機能を搭載。802.11i、WEP、WPA、WPA2セキュリティ標準をサポートしているため、UniVoxベースで開発された電話は、標準の無線ルーター プロトコルとの互換性がある。また、UniVoxはIPおよびゲートウェイ アドレスを使用するように構成が可能で、ODMメーカーはブロードバンドやVoIPサービス プロバイダー向けに特化した、面倒な設定なしに使用できる自社ブランドのVoWiFi電話を開発することが可能。CSRのUniVoxは、インターネット経由で音声通話又は、ビデオ電話を起動するために、幅広く採用されているオープン規格であるSIP (Session Initiation Protocol) バージョン2を採用。また、UniVoxは VoIP サービス プロバイダーの仕様に応じて、(量産段階で)SIPの代わりに IAX2 プロトコルもサポートが可能。

CSPのアプリケーションプロセッサに搭載されているDSPプロセッサには、当社独自の CVC (Clear Voice Capture) エコー キャンセル ソフトウェアが含まれている。CSRは、本ソフトウェアと、優先的なQoSを融合させることにより、最終製品ユーザーに対して最小のコストで最高の音質を提供。UniVoxにはデフォルトのMMI (マン マシン インターフェイス) をサポートし、ソフトウェア開発キットを使用することで、電話インターフェイスを開発仕様に応じて再構成し、オーディオCODECなどの追加が可能。

フロスト&サリバン社 副社長兼モバイル ワイヤレス担当 チーフアナリスト Gerry Purdy氏は、「一般のユーザーは、PCに依存しないVoIP電話接続を求めるので、無線VoIP電話が市場において成功するためには、【低消費電力】であり、【低価格】であることが重要です。それらを実現することが、無線VoIP電話普及の前提となります。CSRのUniVoxは、ODMメーカーが【低価格】、【低消費電力】の電話機器開発を実現する上で、大きな役割を果たすでしょう」とコメントしている。

CSR社 WiFストラテジック ビジネス ユニット担当副社長、Simon Finchは、「UniVoxをベースとした電話は、次世代のVoIP電話開発を可能にし、DECTなど現在使用されている家庭用の電話を置き換えるものです。弊社は、今日市場に存在するVoWiFi電話はあまりに高価で、電力消費が高いため、消費者に広く受け入れられていないことを理解した上で、UniVoxを開発しました。UniVoxは、電話ODMメーカーが高品質で、極めてコストが低く、低消費電力の電話を大規模市場向けに開発を可能にすることを目的として設計されたものです」と語っている

<本件に関する問い合せ先>
シー エス アール株式会社
ジェネラル マネージャー:
富永 創樹
E-mail:prjp@csr.com

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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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