ブライセンとキャッツ、組込みソフトウェアの相互販売で業務提携締結

組込みデータベース「Linter」とCASEツール「ZIPC」、 組込みシステムの開発生産性向上と高機能実装を可能にする新環境を提案

キャッツ株式会社 2006年03月30日 14時00分

ブライセンとキャッツは、組込みシステムの開発負荷軽減と高機能化実現を目的に、両社製品を相互に販売する業務提携を締結しました。相互販売の対象製品は、ブライセンが提供するRelxUS Inc.社(米国)の組込みシステム用リレーショナルデータベース管理システム「Linter」と、キャッツの組込みシステム向けCASEツール「ZIPC(ジップシー)」です。

株式会社ブライセン(代表取締役社長・藤木優、本社・東京都品川区、以下ブライセン)とキャッツ株式会社(代表取締役社長・上島康男、本社・横浜市港北区、以下キャッツ)は29日、組込みシステムの開発負荷軽減と高機能化実現を目的に、両社の製品を相互に販売する業務提携を締結しました。

相互販売の対象となる製品は、ブライセンが提供するRelxUS Inc.社(米国)の組込みシステム用フルスペック、リアルタイム対応リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「Linter(リンター)」と、キャッツの主力製品である組込みシステム向けCASEツール「ZIPC(ジップシー)」です。両社は、「ZIPC」と「Linter」のセット販売を本年4月より開始します。また将来的にキャッツでは、同社が提供するソリューション・サービスで、「Linter」を組込みデータ管理フレームワークとして採用することを計画しています。

「Linter」は、モバイル等の小型機器でも利用可能な小さいフットプリントで、オープン系システムと同等の機能性とパフォーマンスを実装可能な、組込みシステム向けデータベースです。「Linter」の特長としては、従来の組込みシステム用DBが単純機能の実装のみが可能であるのに対し、組込みデータベースとしては初めて、オープン大規模/中規模クラスのシステム等でのDBと同等の機能が実装可能な点です。携帯電話に代表されるモバイル機器、デジタル家電、カーナビゲーション等のシステムでは、動画を含めたデータの多様化が進み、装置・機器のサイズが小型化する一方で、取扱うデータ処理量が格段に増加しています。このような環境において、「Linter」は小さいフットプリントでの大量データの高速処理と高機能の実装を可能とする画期的なDBとして注目されています。「Linter」は、カーナビゲーションシステム、医療機器、携帯AV機器、各種製造システムなど各分野で採用が進んでいます。

 「ZIPC」は、デジタル家電や携帯電話、制御システムなどで高く評価されている国産初の組込みシステム向けCASEツールであり、1998年以来7年連続で国内シェア首位を記録しています。(JEITA調べ)また「ZIPC」は、EHSTM(拡張階層化状態遷移表)をベースに組込みシステムの基本設計からシミュレーション、実装までの統合開発を実現します。

両製品の連携により、組込みシステム開発環境において、より自由度の高いシステム設計や機能選択が実現します。その結果、装置・機器の高機能化とともに、システム開発において、品質の安定化と開発負荷の低減が見込まれます。製造メーカにおいては、短サイクルでの製品の市場投入を実現できるため、加速化する製品開発競争に勝ち抜くための一手となります。

『携帯電話、カーナビをはじめとする組込機器の高機能化には、大量のデータ処理が必ず伴うようになります。開発面では、更なる生産性向上や短納期開発が求められています。キャッツ株式会社様と私どもの提携で生まれるシナジー効果により、開発・設計現場の生産性向上、開発費の軽減、魅力ある製品の誕生を期待しています。』
株式会社ブライセン 代表取締役 藤木 優

『年々巨大化、複雑化する組込みシステム開発を取り巻く状況は今や1社だけの開発環境だけでは不十分となっています。この度のブライセン社とのパートナーシップは、組込みシステムの大きな不具合増加原因の一つであるデータ量の急速な増加に対する有効な対策となり、弊社ZIPCとの併用で、更なる高品質、高生産性を実現できるものと確信しております。』
キャッツ株式会社 代表取締役社長 上島康男

両社は今回の合意を機に、国内では2年後に2億円、3年後に15億円の販売を見込んでいます。今後は、アジア、北米地域をはじめとする世界各国を対象に、積極的な提案活動を展開する予定です。

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