2005年の世界のMEMS(MicroElectroMechanical Systems)デバイス販売による収益は、ユニット出荷が非常に好調だったにもかかわらず、大きく減速したと米国調査会社インスタット社は報告する。2005年、MEMSデバイス出荷は約18億台で、ほぼ70億ドルの収益であった。
インスタット社は、過剰在庫、重要市場における弱さ、低い平均販売価格がその要因と考えている。今後5年間のユニット出荷数の予測は11%を超えると見られているが、価格下落が続くことや低価格の新製品の登場によって、2010年までの収益は年平均成長率6.8%にとどまると予測されている。
インスタット社の調査結果を以下にあげる。
◆ MEMS産業では上位20社のベンダが2005年の総収益の86%以上を占めた
◆ MEMSの出荷数と収益の両方を自動車とコンピュータセクタが支えているが、今後5年以内に通信と工業市場向けへと重心を移すだろう
◆ いよいよ始まる光ネットワーク、急速に伸びる携帯電話向けのマイクロフォンとRF MEMSの統合、通信市場が総合的な市場成長のドライバである
インスタット社の調査レポート「MEM市場予測 2006年 :過渡期を迎えるMEMS業界 - An Industry in Transition: 2006 MEMS Forecast」は、MEMS(MicroElectroMechanical Systems)の世界市場を調査した。MEMS産業の現状を映し出し、今後の成長に影響を与えるさまざまな傾向と問題を分析している。2010年までの主要なMEMSデバイスの成長を、カテゴリ、装置タイプ、主要な市場ごとに予測し、50以上の図表によって提供する。また、2005年のユニット出荷と収益の両方の上位20社のベンダのリストも掲載した。
調査レポート
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MEM市場予測 2006年 :過渡期を迎えるMEMS業界
An Industry in Transition: 2006 MEMS Forecast
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