順調に成長する通信バンドリングサービス

米国の調査会社インスタット社のアナリストCravens氏によると、バンドリングサービスのビジネスチャンスを上手く利用するには、プロバイダはさまざまな顧客のニーズを満たす多種多様なパッケージサービスを提供しなければならないという。

インスタット社の調査結果によれば、米国の住宅市場においてひとつのプロバイダから複数の通信サービスをパッケージで購入したのは半数弱であり、わずか3分の1だった2004年に比べる増加した。しかしバンドリングサービスが増加する可能性は低く、来年加入の予定がある非加入者はたった14%である。

「バンドリングサービスのビジネスチャンスを上手く利用するには、プロバイダはさまざまな顧客のニーズを満たす多種多様なパッケージサービスを提供しなければならない。調査結果が示すように年齢層や収益レベルによって関心事も異なる。最良のバンドリングサービスとは多様なパッケージ構成や販売促進によるものある」とインスタット社のアナリストであるAmy Cravens氏は言う。


インスタット社の調査結果を以下にあげる。
- 一般にプロバイダは割引価格を提供し、加入するサービスが多ければそれだけ割引率が高くなる。回答者の50%はより安価なバンドリングサービスに加入すると答えており、この戦略は効果がある。
- 大きな収益を得るビジネスチャンスは依然存在し、ユーザー一人当たりの平均収益が更に増加するだろう。だが、非加入者を引き付ける新しいアプローチは必要である。
- 回答者によると、バンドリングサービス加入者のうち、インターネットサービスに加入する人は市内電話サービスやケーブルTVに加入する人よりも多かった。これはVoIPやIPベースの映像サービス等、IP関連のサービスの今後にとって興味深い事柄である。

インスタット社の調査レポート「トリプルプレイ?米国住宅向け通信市場のバンドリング戦略(Triple Play? Bundling Strategies in the US Residential Market )」は、消費者調査の結果を記載し、バンドリングサービスの需要やサービスの競争力を高めるための手段を特定している。様々な人口統計のカテゴリ別に、今後12ヶ月でバンドリングサービスに加入を予定しているユーザ数を示すデータを提供している。

◆調査レポート
トリプルプレイ?米国住宅向け通信市場のバンドリング戦略
Triple Play? Bundling Strategies in the US Residential Market
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◆インスタットについて
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