統合通信サービスは一部ではいまだに未来のアイディアと考えられているが、すでにユーザの需要が増加していることがわかってきているとインスタット社は報告している。インスタット社のユーザ調査回答者の半数以上が、統合サービスの有料利用を考えていることが分かった。統合サービスによって、プロバイダが元々有線、無線、音声というバラバラだったネットワークサービスを一つにした新しいサービスを提供できるようになる。インスタット社によると、携帯電話と有線の統合サービスへの関心は、2004年の調査時には51%、今回は62%へと、最も高い支持を維持しているという。
「通信サービスを一つにまとめるという"有意義な"方法は、ネットワークユーザの様々な利用を一つにまとめるという単なる一括請求というレベルから、より実践的なレベルへと進化している」とインスタット社のアナリストAmy Cravens氏は語っている。「現在は主として固定網と無線の統合が主眼となっていて、家庭向け市場では高い注目が集まっている」
インスタット社はまた、次のような調査結果を明らかにしている。
- 世帯年収が10万ドル以上の人々と18-34歳の人々が統合サービスの利用に一番積極的である。
- あらゆる電話やPDA、パソコンでもダウンロード可能なネットワークベースの個人向け電話帳への関心が34%増加し、昨年の調査と比べると2倍以上も上昇している。
- 現在の通信サービスの価値と需要は、今後の統合サービスの価値を知るための指標になっていることが調査によって明らかになった。
インスタット社の調査レポート「Life Convergence?:住宅市場向け統合サービスの初期市場ーパート2:固定/無線(2005年4月版) - Life Convergence?: Exploring Early Market Demand for "Integrated" Residential Services (I/RS) Part Two: Fixed-line/Wireless」は、インスタット社が集めた通信利用者の技術導入パネル(TAP)を対象に行った主要な調査の結果を提供している。また様々な統合サービスを発展へと導いている通信市場の動向を勘案しつつ、調査結果を分析している。
◆調査レポート
Life Convergence?:住宅市場向け統合サービスの初期市場ーパート2:固定/無線(2005年4月版)
Life Convergence?: Exploring Early Market Demand for “Integrated”Residential Services (I/RS) Part Two: Fixed-line/Wireless
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