WiMAXは市場の牽引役となるにはVoIPが不可欠

2008年までにWiMAX対応機器の世界市場の売上高は数十億ドルになり、その半数以上を加入者向けの宅内機器が占める

インスタット社は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)が、少なくとも世界の一部の地域で無線アクセス市場の起爆剤になりつつあると報じている。2008年までにWiMAX対応機器の世界市場の売上高は数十億ドルになり、その半数以上を加入者向けの宅内機器が占めるという。ブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)の新技術であるWiMAXは、従来よりも低価格でのブロードバンド利用を可能にする。しかし、WiMAXプロバイダーは無線ブロードバンドサービスにVoIPサービスを付加して提供する必要がある。何故なら、ユーザーがインターネットアクセスをダイヤルアップからブロードバンドへとアップグレードしても、毎月の利用料金は軽減できるようにする必要があるからである。

インスタット社のアナリストEric Mantion氏は、「米国ではこの技術が主流規格になるとは考えていなかったが、西欧、アジアの一部などの北米以外の地域では全く異なる見方をしていた。こうした地域ではしばしばBWAは接続における唯一の選択肢であり、この接続はデータ通信サービスだけのものではない。世界中の様々な地域において、BWAの主なメリットは音声サービスの提供によるところが大きい」と言う。

インスタット社は、他に以下のような調査報告をしている。

・WiMAXは、他にPoint-to-Point接続を提供する手段としての利用が期待できる。例えば、バックホールをネットワークにつなげるために現在専用線を利用している無線基地局(BTS)等である。

・WiMAXベースのネットワークを米国世帯の98%に導入した場合、およそ30億ドルのコスト(機器、タワー、その他の補助的なコストを含む)がかかる。

・VoIPとブロードバンド以上に、WiMAXは携帯電話の高額なコストを削減するソリューションとなる。

・国土安全保障、交通安全対策等の多数のアプリケーションは、WiMAX普及に補助的な役割を果たす。

インスタット社のレポート「WiMAX:ブロードバンドの反逆者」は、様々なタイプのWiMAX対応機器の2008年までの予測を提供する。また技術的な背景と発展する市場の動向を詳細に分析している為、WiMAXに関するあらゆる問題に完全に対処できる。

◆調査レポート
WiMAX:ブロードバンドの反逆者
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◆インスタット社について
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