インスタット社によると半導体市況は再び不況に陥り、2005年は下落の年になるそうである。2004年の年平均成長率27.0%、収益2114億ドルに続いて、2005年は収益が5.7%ダウンして1993億ドルになる見込みだ。
「だが下落はそのうち緩やかになるだろう。2005年は世界経済が成長率4.3%で大きく伸びると予測されるからだ。しかし世界経済のリスク要因もいくつかあげられる。例えば高騰し続ける原油価格、緊張の続く中東情勢、金利の急上昇等である。こうしたリスク要因は経済成長の勢いを鈍化させ、半導体業界の低迷をますます深刻化、あるいは長期化させるかもしれない」とインスタット社マイクロプロセッサレポートの発行者Frank Dickson氏は言う。
インスタット社は、他にも次のような調査結果を得た。
・2006年に成長が再び始まり2008まで続く。そして2009年、再び緩やかな減退が始まる。
・ほとんどの新製品がユーザー志向であり多種多様である。しかしどんな新製品もPCや携帯端末に匹敵するほどの起爆剤とはならない。
・市場の多様性によって業界の収益は安定する。
インスタット社の調査レポート「半導体製品市場予測:下落傾向へ」は、世界経済の見通し、半導体市場予測と潜在性を検証する。5年間予測は、地域別、主要製品の種類別に掲載する。このレポートは、2003年10月に出版されたインスタット社のレポート「セミコンダクター製品市場予測調査:市場は上向き」の最新版である。
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