ホンダ自動車が、トヨタ自動車と日産自動車が中心となって設立したJASPAR(Japan Automotive Software Platform and Architecture)に参加することが決定し、その結束は一層強まりそうである。そして世界中の新たな、あるいは既存の標準規格提唱者や、日本の自動車産業の将来を担う技術開発者にビジネスチャンスがでてくるだろう。
JASPARは、自動車ネットワーキングやソフトウェア開発等の統合アーキテクチャに関する標準化推進のため設立され、現在は自動車の増産で活気づくOEM市場の主要3社も参加している。
ABIリサーチのアナリストDan Benjamin氏によれば、この設立は日本のOEMメーカー(FlexRayの様に他より遅れて標準化された規格を採用したメーカー)にとって、大変有意義だという。
そこには標準規格制定に対する世界中の人々の強固な意志が存在し、明らかなメリットが多数挙げられる。例えば、自動車メーカーは世界中の自動車部品メーカーから利益を得ることになり、サプライヤは特定の顧客に固執しなくなり、コストは軽減し、ディベロッパの技術は革新される。
JASPARには総合的な存在で、その他の団体が標準規格を制定するのにも大いに役立つと主張する。だが、世界全体の自動車ネットワーク技術やソフトウェア開発から見たらどうだろうか?
Benjamin氏は、「もう少し経てば、JASPARが日本のOEMメーカーとサプライヤにより使用されているネットワークとソフトウェア技術に実際に統合化をもたらすか否かが明らかになる。だがもしダメだった場合でも、ホンダや日産、トヨタがこの団体に変わらず執着したら、自動車サプライヤはそれを無視できるだろうか?」と語る。
しかし氏は、新たな標準規格の制定において、JASPARは自動車用シリコン製品メーカーが有利な立場を占めるチャンスになるとも主張している。
標準化には時間がかかる。JASPARによる製品の誕生は2009年以降になるだろう。
ABIリサーチの調査レポート「車輌用ネットワーキング市場」は、既存の標準規格からCAN、LIN、FlexRay、MOST、IEEE1394等、その他の通信規格まで、ほぼ全ての主要なOEM製品の市場を徹底検証する。この調査レポートは、これらのプロトコルの採用に関して10年間の市場予測を掲載している。
◆調査レポート
車輌用ネットワーキング市場:ビジネスチャンス、OEMのロードマップ、次世代車載システムの標準プロトコル
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