2003年度は多くの技術分野の回復が緩慢であったが、ファイアーウォール/VPNセキュリティ機器の出荷数の伸びは27%であったとインスタット/MDR社は報告している。大手企業が試験的な利用から本格的に利用し始めたことがこの成長率に貢献しているとの事である。従業員1000人以上の大手企業を中心として、北米では市場の約49%を占めているが、今後2、3年ではアジア市場が主力となると見られる。
インスタット/MDR社の上級アナリストKeith Nissen氏は次のように述べている。「企業はこれまでのスタンドアロンのファイアーウォール構成からネットワークでセキュリティ機能を配備できるマルチレイヤーのネットワークセキュリティに移行しようとしている。これによって、部署ごとやワーキンググループごとのセキュリティポリシーをより整備することが可能になる。」ローエンドおよび中小企業向けの製品は、現在のところ企業の各部門に配備されており、更にはリモートオフィスや支店などに配備されている。Nissenn氏は統合化が進んでいるともいっている。特にハイエンドのファイアーウォール/VPNアプリケーションに見られるセキュリティ機能が、低機能の製品にも組み込まれている。アプリケーションプロキシ、進入の探知や予防、コンテンツフィルタリングなどの機能が、ローエンドの製品により強力なセキュリティ機能を付与している。企業にとって、このことは購入し、管理すべき製品を減らすことができるということである。こうした安全なネットワークデバイスは、急速にローエンド及び中小企業向けの製品に普及している。
インスタット/MDR社のレポートは以下の報告も行っている。
・2004年から2008年まで、ローエンド及び中小企業向けの製品は最も高い成長となる。
・Secure Socket Layer (SSL)VPNの2003年度の出荷数は、企業がこれまで以上に分散した労働リソースに対して安全なリモートアクセスを行おうとしたため、実質160%の成長となった。
・価格低下によって2004年初めには、ハイエンド及びスーパーハイエンドの製品への影響が出始めた。これによって2008年までに全ての製品が影響を受けるだろう。
・シスコとノキアが2003年度にはハイエンドのファイアーウォール/VPN機器市場を独占した。
インスタット/MDR社の調査レポート「ファイアーウォール/VPNセキュリティ市場:ますます加熱する」ではファイアーウォール/VPN機器市場の動向を分析しており、製品別に地域ごとの5年間予測を提供している。
◆調査レポート
ファイアーウォール/VPNセキュリティ市場:ますます加熱する
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