インスタット/MDR社の報告によると、半導体業界全体の年間成長率(2003年-2008年)は6.1%と極めて低いが、それに対しカスタム仕様セルベース設計の埋め込み64ビットマイクロプロセッサ(MPU)市場は82.7%という驚愕の成長を示した。これは、多くの消費者が携帯電話、PC装置、DVDプレーヤー等を購入したためである。
「現在はほとんどのメーカーが64ビット幅MPUの代わりに、32ビット幅MPUを2つ採用しているが、数年後には64ビット幅の普及が格段に進む。さらに4、8、16、32ビット埋め込みプロセッサだけでなく、多様なASSPにおける64ビット幅プロセッサが大きく飛躍するチャンスがやって来た。また近年はこうした劇的な変化がコンピューター市場よりも通信市場で多く起こっている」とインスタット/MDR社の主席アナリストJerry Worchel氏は主張する。
その他の調査結果は以下の通りである。
・複雑度によらず、64ビットMPUが1つでも埋め込まれているカスタム仕様セルベース設計のマーチャント向けの世界市場における消費金額は、2003年にはわずか9120万ドルだったが、2008年には18億5570万ドルにまで増加する
・埋め込み64ビットMPUの知的財産権取得を目指して、ARM社は今年から強力にアーキテクチャ開発に挑む
インスタット/MDR社の調査レポート「カスタム仕様セルベース設計の埋め込み64ビットマイクロプロセッサ:帯域拡張」は、埋め込み64ビットMPU市場について、2003-2008年までの分析と予測を、様々なカテゴリー及び世界の地域別に提供する。
◆調査レポート
カスタム仕様セルベース設計の埋め込み64ビットマイクロプロセッサ:帯域拡張
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