期待が高まる、家畜用RFID市場

オーストラリアでは、2002年から主要な牛肉製品供給業者が義務化されたRFIDを基盤にした全国家畜個体識別制度を導入している。米国の調査会社ABI リサーチによると、ヨーロッパのシステムはまだ構築中で、家畜飼育業者とベンダーがRFID技術を獲得するには時間がかかるという。

ABIリサーチのアナリストSara Shah氏は、「現在RFID市場で非常に勢いがあるのが、アニマルトラッキングである。BSE(狂牛病)がきっかけとなり、ヨーロッパRFID市場において普及が進んだ」と述べている。

北米で最初のBSE感染牛が発見された時の原因調査によって、生きた牛や牛肉製品の状態を探る米国のトラッキングシステムが、完全には標準化されてないという事実が露呈した。

他の国ではすでにこのシステムを導入している。オーストラリアでは、2002年から主要な牛肉製品供給業者が、義務化されたRFIDを基盤にした全国家畜個体識別制度を導入している。Sara Shah氏は、ヨーロッパのシステムはまだ構築中で、家畜飼育業者とベンダーがRFID技術を獲得するには時間がかかると述べる。

米国農務省は、ほぼ全種類の家畜を保護するためにNAIS(全国動物識別システム)を発表した。このシステムには、網膜スキャン(網膜認証システム)からジェネティックID(遺伝子認証システム)まで、多くの技術がリストアップされているが、特にRFIDタグは他をリードし、USAIP(食用家畜をデータベースで管理する)の牛肉業者や酪農家協会(デイリーワーキンググループ)に推奨されている。米国の畜産市場には常に数千万頭の牛が存在するが、その内RFIDタグが付けられているのは約2%に過ぎない。これは、RFID市場が今後大幅に成長する可能性があることを意味している。

ABIリサーチの調査レポート「RFID リーダー:アプリケーション、規格、世界市場の分析」は、社外と社内情報の極めて重要なつながりに焦点をあてて検証している。また、数種類におよぶRFIDリーダーのデザインとコンポーネンツ、及びその統合システムを分析した。RFID技術に関しては、その基準、使用頻度、アプリケーションについて詳述している。さらに統合、ミドルウェア、エンドユーザー市場、出荷量等を概説し、海外の製品や市場動向についても詳述している。


◆調査レポート
RFID リーダー:アプリケーション、規格、世界市場の分析
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